レビュー:NECA(ネカ) グリッド エイリアン AVPウォーリアー(7インチアクションフィギュア シリーズ7)


今月中旬に日本国内でも発売になったNECAのエイリアン シリーズ7から、「エイリアンvs.プレデター」のグリッドエイリアンとウォーリアーの2体をレビューします。(プロトビッグチャップは未購入)
当初は4月発売予定とアナウンスされていたシリーズ7ですが、延期がお得意のNECAには珍しく(笑)予定より早く発売になりました。


商品名:エイリアン 7インチアクションフィギュア シリーズ7「グリッド エイリアン」「ウォーリアー エイリアン」
メーカー:NECA(ネカ)
キャラクター原作:映画「エイリアンvs.プレデター」


グリッドエイリアン、ウォーリアー共に付属品はありません。

ウォーリアー エイリアン


ブラックの成型色の上からドライブラシで色を乗せている、というNECAのエイリアンではお馴染みの仕上げとなっています。
発売前の画像ではグレーっぽい印象だったのですが、ドライブラシされている色はシルバー。バンダイのS.H.モンスターアーツのウォーリアーもシルバードライブラシでしたが、モンスターアーツに比べるとドライブラシは軽めで、そこまでシルバーという印象ではありません。
(モンスターアーツとの比較については記事の最後の方で後述)

他のNECAのフィギュアと比較


まずはエイリアン2のウォーリアーと。ウォーリアーは色々な色が出ていますが、その中からエイリアン・ジェノサイドの黒ウォーリアーと並べてみました。
シルバーでドライブラシという仕上げなので、今までのNECAのエイリアンと並べるならこの黒ウォーリアーが雰囲気が近くて違和感が無いでしょうか。
NECAのエイリアンは身長が9インチくらいあるのですが、今回のAVPのエイリアンはさらに少し背が高いです。


続いて同じ原作であるAVPのプレデターから、チョッパーと並べて。当然ながらプレデターと対決させて楽しみたいところです。

各部について

各部について、造形・可動について解説。

頭部


頭部を取り外してみたところです。可動部はダブルのボールジョイント。
デザインが近いこともあって予想通り首の構造はシリーズ3のドッグエイリアンと近いものになっており、分割の断面が平らではなく首のパイプの形状に沿って分割されています。関節位置はドッグエイリアンと異なり、首の根元のこぶのように膨らんだ部分の上。首の根元に近い位置での可動となっています。


上下左右に自由自在に可動。ドッグエイリアン同様、独特な形状の分割によりどんな風に首を動かしても有機的な首形状にうまく馴染んでいて見た目が綺麗。そして可動位置が首の根元に近いため、ドッグエイリアンと違って真横に近い位置まで横を向く事が出来る上、関節位置が首の上だったビッグチャップウォーリアー(エイリアン2)と違い、そこまで横を向いても見た目が不自然になりません。

総合的に見て、これまでに出たNECAのエイリアンの首関節の中で最も優れた構造だと思います。もちろんそもそものデザインのおかげでこういう構造に出来た、という面はあると思いますけど。
頭を下に向ける可動だけはこれまでのNECAエイリアンに劣り、大して下を向く事は出来ませんが、AVPのエイリアンは別に頭を下に向られる必要は無いと思うので問題ないでしょう。AVPのエイリアンは丸くなって壁に紛れ込んだりしませんし、言い方として適当ではないかもしれませんが、ビッグチャップみたいな神秘的なイメージではありませんからね。


頭部フードはクリアー成型で、フチの部分だけブラックで塗装という仕上げ。中身もきちんと作られています。


口はもちろん開閉し、インナーマウスを引き出す事が出来ます。


肩はこれまでのNECAのエイリアンと同じ構造。ここまで腕を広げられます。なぜか左肩の方が右より少し上まで上がりますね。


肘関節は2重関節でここまで曲がります。


上腕・下腕ともに肘関節との接合部で回転可動。ポージングで腕の微妙なヒネリを入れられます。


手首の根元はいつものヒンジ可動。そして今回は真ん中の2本だけ指の根元に可動が入りました。真ん中2本だけとは言え、平手に近いポージング、握りに近いポージングと結構表情の幅が広がります。

胴体


上半身を外したところです。腹部と胸の接続はダブルボールジョイント。
S.H.モンスターアーツでは腹部に複雑な分割があってかなり可動しましたが、NECAがそんな繊細な事をやるわけありません(笑)ですが、NECAもなかなかよく動きますよ。


前後にはここまで可動出来ます。
腹部が中に入るギミックのあったモンスターアーツに比べるとやや劣りますが、充分に動きます。

脚部


股関節はNECA定番の球体関節。ドッグエイリアンもそうでしたが太ももが胴体にぶつかってしまうので左右に開くのはここまで。充分な可動範囲。


その球体関節。表面がツルツルではなくシワのようなモールドが入っています。この方が生物的で自然ですね。
今回は「MADE IN CHINA」などの刻印は足裏ではなく赤丸で示した部分に入っています。目立たない位置ですが、太ももを外せれば凸モールドなのでヤスリで刻印を消してやる事も出来そうです。


膝関節は2重関節で、今回もかなり曲げられます。


さらに今回は、太ももと膝関節の間で回転が出来ます。


足首はボールジョイントで可動。ビッグチャップやウォーリアーのように球体にイボイボが付いたクリック付きボールジョイントではなく普通のボールジョイントなので動かしやすいです。つま先と言いますか足の指の真ん中2本は可動します。


先ほども少し触れましたが、今回は足裏に刻印は無く、きちんとモールドが入っています。

グリッドエイリアン

続いてグリッドエイリアン。ウォーリアーとの違いは頭部の造形と塗装のみです。


発売前の画像でもそうだったように、ウォーリアーと違ってブルー系の塗装。ブラックの成型色の上から水色でドライブラシという仕上げです。
ウォーリアーのシルバードライブラシも、このグリッドの水色もどちらも悪くないのですが、何故にそれぞれ別の色にしてしまったのでしょう?別にグリッドエイリアンは他のエイリアンと色が違ったわけではないので色はそろえて欲しかったですね。


同じく水色ドライブラシのシリーズ2のウォーリアー(エイリアン2)と並べて。シリーズ2のウォーリアーに比べるとドライブラシは控えめですが、水色の色味自体は近いですね。

頭部


網目状の傷は、頭部はきちんとモールドになっていますが残念ながら肩の傷はモールドはなく塗装のみという表現。こだわる人は自分で傷を掘り込んでやると良さそうです。
傷の塗装は単色ではなくイエローの色味が部分的に入っていて透明感・奥行き感があって良い感じですね。


もう一つやや残念なのがフードが透明でない事。ツヤツヤのブラックで仕上げられており「中身は見えないけど透明」な感じでこれでも充分な質感ではあります。が、フードがきちんと透明なウォーリアーと並べるとちょっと気になります。
もっとも、このグリッドエイリアンのフードの中ってどうあるべきなのか難しいところではあると思うんですよね。傷がついて血が出ているのに中は何とも無いというのも不自然ですよね。その辺を考慮して、いっそフードを不透明にしてしまったのでしょうか?


映画劇中では網目状の傷を負う前にケルティックプレデターのリストブレードで尻尾の先端を斬られているのですが、それは再現されておらず尻尾は無傷です。グリッドエイリアンの立体物って往々にしてこれが再現されていませんね。
尻尾はウォーリアーもグリッドももちろんベンダブル仕様となっています。

総評

造形については言わずもがな。これまでに出たエイリアンでもNECAは充分な可動範囲を維持していたので今回も楽観していましたが、予想をやや上回るデキですね。
そもそもAVPのエイリアンはデザイン上、ビッグチャップなどに比べて可動を仕込みやすい。例えば股関節がそうで、容易に四つん這いに出来ます。ここまではAVPのエイリアンの可動フィギュアなら出来て当然。

しかし四つん這いに出来ても頭が前を向けなければ意味はありません。これまでのNECAのエイリアンよりも上を向く事が可能になったので、きちんとポーズが決まります。四つん這いだけでなく、いろいろと腰を落としたポーズがきちんと決まる。
頭部がある程度上を向く事が出来て、かつ左右にもきちんと動かせるというのはかなり大きい。全身の可動範囲の広さがいかんなく発揮されますね。


正直、可動はモンスターアーツにはやや劣るだろうな、くらいに思っていました。モンスターアーツは良く動きますけど、あれは国内メーカーのバンダイらしい(言い過ぎかもしれませんが)繊細で複雑な構造。NECAがそんな事やるわけないと(笑)
実際胴体の可動や頭部を上に向ける可動はモンスターアーツにやや劣るのですが、それでも充分な可動範囲。加えて頭部の左右可動、腕の可動範囲などはモンスターアーツより上。勝るとも劣らないデキです。

モンスターアーツはAVPのプレデターが出なかったのが非常に残念だったのですが、こちらはすでにプレデターもきちんと可動するフィギュアで出ていますので、劇中同様の「エイリアンvs.プレデター」を再現して楽しめます。


シリーズ14のケルティックプレデターと組み合わせて。

しいて残念な部分を挙げるとすれば、グリッドエイリアンの肩の傷のモールドが無くて塗装だけの表現である事。あとウォーリアーとグリッドで色が違う事ですね。水色の普通のAVPウォーリアー、もしくはシルバードライブラシのグリッドエイリアンが出て欲しいです。

以上、NECAのAVPエイリアンのレビューでした。

※オマケ S.H.モンスターアーツと比較

AVPエイリアンの可動フィギュアといえば国内メーカーであるバンダイからS.H.モンスターアーツで商品化されていますので、これを真っ先に思い浮かべる人が少なくないでしょう。モンスターアーツのウォーリアーは複雑な可動ギミックが盛り込まれ、良く可動する素晴らしいフィギュアでした。
本文中でも若干触れましたがこれとの比較をざっくりと書きます。

大きさが全然違うので比較するのはナンセンスかもしれませんが、一応並べて。
モンスターアーツの方が色味がブルーで、シルバーのドライブラシがキツめです。こうやって並べてみると結構プロポーションが違いますね。

可動について

可動は総合的にみれば同じくらいと言って良いでしょうか?どちらも一長一短あります。

頭部

モンスターアーツは複雑な可動ギミックのおかげでほぼ真上まで向く事が出来ます。反面、首の分割のせいで左右への可動範囲が狭く、その点はNECAの勝ち。総合的に見ればNECAの方が良いのですが、姿勢を低くした時に真正面を向けるという点はモンスターアーツの魅力ですね。

胴体

ここは本文でも触れましたがモンスターアーツは腹部が複雑な構造になっていてNECAよりも深く曲がります。加えてモンスターアーツは腰に可動があり、回転も傾きも可能。反面、可動のために腰の部分が少しアレンジされているのですが、これは無理の無い良いアレンジだと私は思います。他のフィギュアのレビューでも度々書いていますが、胸と腹の部分だけで大きく回転させると不自然になるのでモンスターアーツの腰の可動は大きな魅力。

モンスターアーツはNECAほど肩が上に上げられません。肩の根元に回転可動がありますが、肘で回転が出来ないため腕を内側に向ける事がほとんど出来ません。NECAの勝ちと言っていいかと。
でも本当は、肩の回転と肘の回転、両方あったら完璧なんですけどね。そうすればすごく自然に腕が動かせるのですが・・。

脚部

股関節の可動範囲はほぼ同じ。余計な隙間が無い点でNECAの方が優れていますが、モンスターアーツは関節軸の根元(胴体側)が上下に動くため、四つん這いのポーズがやりやすい点で優れています。

膝関節はNECAの方が僅かに深く曲がり、かつ太ももとの接続部で回転できるという点で優れています。

足首はモンスターアーツの方がやや可動範囲が広く、指は真ん中だけでなく全て根元が可動する点で優れていますが、足首がやや大きめ。

尻尾

モンスターアーツはビッグチャップもそうですが、ワイヤーによるベンダブルではなくボールジョイントによる可動のため、深く曲げる事が出来ません。加えて尻尾の先端が金属製で重いこともあり保持が厳しい。NECAのベンダブル構造の方が優れていると思いますが、尻尾の根元に近い部分は実はモンスターアーツの方が深く曲がります。

一応比較をざっくり書きましたが、そもそも大きさが違いますしどちらも良く出来ています。
他のエイリアン、そして何よりもAVPのプレデターがきちんと出ていて一緒に並べられるのがNECAの最大の魅力。そして国内メーカーの可動フィギュアと組み合わせるというイレギュラーな遊び方が出来るのがモンスターアーツの魅力というところでしょうか。

それにしてもモンスターアーツ、発表時の展示ではスカープレデターだったのに何でウルフ出したんでしょうね?

もしよろしければ、クリックをお願い致します。
クリックして頂けると、ブログ村のランキングでこのブログに票が入ります。
にほんブログ村 コレクションブログ フィギュアへ
にほんブログ村

※関連記事

レビュー:NECA(ネカ) マスクド スカープレデター(7インチアクションフィギュア シリーズ15)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)「メールアドレス」「名前」「ウェブサイト」は必須入力ではありません。