レビュー:ラブライブ!The School Idol Movie 劇場版オフィシャルBOOK 感想

ラブライブ!The School Idol Movie 劇場版オフィシャルBOOK

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1月30日に発売となった劇場版ラブライブのオフィシャルブックの感想です。

ようやく発売になった!!

昨年2月26日にTVシリーズのオフィシャルブックが発売になりました。その本の帯にこの劇場版オフィシャルブックの告知がされていたのですが、その告知では翌月の3月に出るという表記。ところが一向に出る気配が無く、内容についての続報も無く時間が過ぎました。
TVシリーズのオフィシャルファンブックの感想にも書いたように「劇場版だけで一冊作るのは無理があるんじゃない?」と思っていた事もあり、このまま発売されずに終わりかな、とすら思っていたので、1月末に発売になるという報を聞いた時は驚きました。

何故こんなに遅くなったのかは分かりませんが、12月末ごろに出た「リスアニ! Vol.27.1 ラブライブ! 僕らの音楽大全」も含めて、スクフェスACの稼動に合わせたのかな?なんて私は勝手に思ってます。

劇場版だけで1冊作れるのか?と思っていましたが・・・充実の内容

劇場版だけではTVシリーズのオフィシャルファンブックのような内容は出来ないだろうと心配していましたが、いざ発売されてみたらそれは杞憂。TVシリーズオフィシャルブック同様に非常に充実した内容になっています。
劇場版だけでは無理があるだろうと予想していた「各キャラの名シーン」「印象に残っている歌」といった読者アンケートは無く、京極尚彦、花田十輝、室田雄平、畑亜貴、藤澤慶昌の5名と9人の声優へのインタビューがメインで、あとは場面の小ネタや各楽曲の衣装の設定画(これも室田雄平の解説付き)、そして劇場版タイアップのキャンペーンやグッズのギャラリーとなっています。

本の半分はギャラリーです

全170ページと、TVシリーズオフィシャルファンブックよりもページ数が多いのですが、実は本の半分はギャラリーです。劇場版の時、すごくたくさんのグッズやキャンペーンがありましたよね。なのでこのギャラリーだけでかなりのページ数になっているのです。
そういったグッズやキャンペーンの画像に興味が無いという方にとっては実質のページ数は半分になるので、TVシリーズのファンブックに比べると薄いと感じるかもしれません。その点は注意が必要かも。

各記事について気になったところ

内容について、気になった事を書きます。

深読みすると物語りはもっと楽しくなる(小ネタ集)

全編に散りばめられた小ネタを集めたもの。私が気がついていなかった小ネタは特に無かったです。逆に、ここで触れられていない小ネタはありますね。例えばチーズケーキの場面でことりちゃんだけ水がすごく減っているのとか。(ことりちゃんの声優である内田彩はすごく水を飲む。)
正直言うとこの記事はあまり必要無かった感じです。後述のインタビューにも小ネタの話はあり、こっちの方が興味深かったです。

インタビュー

京極尚彦、花田十輝、室田雄平、畑亜貴、藤澤慶昌の5名へのインタビュー。これが非常に面白い。
劇場版が製作決定する前後のプロジェクト内の様子だとか、いざ製作決定となって劇場版をどんな内容にするかが決まるまでに出たボツ案、海外へのロケハンでのエピソードがそのまんま映画の中に使われていたり(笑)、こちらにも小ネタがポツポツ出てきます。
やっぱり、あの2期の終わりの後の話を作るというのはどんな内容にするべきか悩みますよね。
劇場版については、2期最後の「μ’sが終わる」というところをまた蒸し返してしまった感はあるのですが、でもやっぱりあの内容で良かったんじゃないかと私は思っています。
ボツ案の方は何かこう・・・いかにもアニメの劇場版でありそうな内容(笑)で、それはそれで観てみたかった気もしなくはないのですが、やっぱりそれじゃμ’sの物語の終わりとして感情に訴えるものが無かったと思うので。

そのインタビューの中で特に私が納得したと言いますか、「その通りだ」と感じたのが、花田氏が「僕たちはひとつの光」について”京極監督の万惑の思いが込められている”と語る部分。ここはあえて内容ネタバレで書いてしまいますが、「ライブの観客を描かなかった」という事。
そう。私も劇場で「僕たちはひとつの光」の場面を観た時、まさにその意図通りに感じました。単純に観客が描かれていないだけではなく、カメラワークなどの見せ方のせいもあると思うのですが、自分を含めて映画を観ている観客が、あのライブを観客として観ているような感覚。あの感覚を今でもハッキリと憶えています。

歌に夢を乗せて踊り明かそう(楽曲の解説)

劇場版に登場した6曲について、μ’sの9人の声優からのコメントと、京極監督からのコメント。
「Angelic Angel」「SUNNYDAY SONG」「僕たちはひとつの光」の3曲については、衣装の設定画(正面・左側面・背面)と室田氏による解説もあり。正面の絵は各シングルCD付属のカードに描かれていましたし、「SUNNYDAY SONG」の左側面設定画はセガのSPMフィギュアのパッケージに載っていましたけど、背面の設定画は初めて見ますね。
ただし、「僕たちはひとつの光」については穂乃果以外のキャラは背面の設定画が載っていません。何故でしょうね?

この記事で興味深かったのは、やっぱり京極監督や室田氏のコメントですね。どんな意図で楽曲や衣装デザインが決まっていったのか、こういう裏話というのが私は好きです。特に「Angelic Angel」の衣装について、TV版では予算の都合で出来なかった事が出来たという話が非常に興味深い。それはそんなに派手さの無い結構地味な部分なんですけど、でもこれはCGゆえの制約かなと思います。CGはモデリングさえしてしまえばどんな複雑なカメラワークだろうと作画(というかレンダリング)出来てしまいますけど、こういう部分で2Dの作画には無い制限があるのか、と思いました。

劇場版が起こしたムーブメントを追え!(グッズの写真ややコラボ企画のイラスト集)

劇場版公開前後、コラボ企画やグッズが本当にたくさんありましたよね。それらを集めたもの。
CDやBlu-Rayのジャケット絵はもちろん、前売り券についていたクリアファイルの絵やらBlu-Rayショップ特典の絵やら、劇場で販売されたグッズやら、電撃G’マガジンの表紙イラストやら・・・sと本当に数多くのものが網羅されています。
本当に一杯あったよなー、と改めて思いますね。
個人的に嬉しかったのが、Blu-Rayのショップ特典のタペストリーのイラストが収録されていた事。ソフマップ、アニメイト、ゲーマーズでユニットごとの3人のタペストリーが付いていて、3つ並べると絵が繋がる・・・んだけどBlu-Rayを3つも買えっていうのか!!?という感じだったアレです(笑)
流石に3つも買わなかったので、これがきちちんと繋がった状態で1枚のイラストとして見られるのは嬉しい。

何故か収録されていないもの

多くの人にとって、劇場版のグッズで最も印象に残っているのは入場特典のミニ色紙だと思うのですが、このミニ色紙は収録されていません。ポップコーンと飲み物のコンボセットとかは載っているのですけど。もっとも、劇場版Blu-Ray付属の冊子にミニ色紙は載っていたせいかもしれませんね。
あと「μ’s Live Collection」のジャケットイラストも収録されていません。まあ劇場版のグッズかと言えば微妙なところですけど「μ’sありがとうプロジェクト」の入場特典の色紙と、「μ’s Final LoveLive! 〜μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜」のBlu-rayのジャケットイラストは載っているし、何よりもう本にこうやって収録する機会もないと思うのですけどね。
この辺はちょっと謎です。ページ数の都合かもしれませんけど。

こういうのも入れて欲しかったな、と思う点

設定資料集的なものも欲しかった

これはTV版の公式ファンブックの時も思った事なのですが、設定資料も収録して欲しかったです。キャラクターはともかく、背景をもっとじっくり見てみたかったのですけど、残念ながら劇場版ファンブックもそこは変わらず。

A-RISEにももっとスポットを当てて欲しい

これもTV版ファンブックでも感じた事ですが、μ’s以外のキャラももう少し取り上げて欲しかった。特にA-RISEは劇場版でも結構重要な位置だと思うのですよ。
劇場版の内容で私がすごく好きな点が、

μ’sは終わる事を選択するけれど、A-RISEは続ける事を選択する = どちらが絶対に正しいとは言えない

というところなので、この選択の部分も含めて、もう少し取り上げて欲しかったです。

女性シンガーの歌ももう少し取り上げて

劇場版においてある意味物語のキーである人物「謎の女性シンガー」。インタビューの中で、当然ながらこの人物については触れられているのですが、歌っている歌については全く触れられていません。
まあ確かにあの歌「AS TIME GOES BY」はこのアニメオリジナルの曲ではないのですが、この曲についても触れて欲しかったですね。
あとさらに言うと、海外版では女性シンガーの歌う歌はこの曲ではなく「Stars,Come to me!」という曲(作詞 畑亜貴 / 作曲・編曲 藤澤慶昌)になっているそうなので、この曲についても取り上げて欲しかった。どんな曲なのか聴いた事ないのですけど。

総評

TVファンブックと同じく、製作の裏話的なものが好きな人にはオススメです。
Blu-Rayで何度も劇場版を観てはいるのですが、この本を読んでいるとふと、劇場公開当時のあの熱狂感・海未ちゃんのババ抜きの場面で劇場内に笑いが起こった時の空気(笑)・映画のラストで心を揺さぶられた瞬間・アニメのラブライブが終わってしまった事の寂しさ・・等など、あの時の空気を妙にリアルに思い出しました。

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