レビュー:1/12スケール ダライアス筐体 スマホスタンド


1/12スケールで待望の立体化となったダライアス筐体型スマホスタンドをレビュー。
商品名:1/12スケール ダライアス筐体 スマホスタンド
メーカー:HELMETS(ヘルメッツ)
キャラクター原作:ゲーム「ダライアス」

全体


本体の材質はMDF材。木の繊維を固めたやつですね。黒は全部塗装で、筐体側面やコンパネ周りなどはシールとなっています。
ちなみに私、実はダライアスの筐体の実機を見た事がありませんので実物との細かな差異は分かりません。ダライアスIIの筐体は見た事もプレイした事もあるのですが。


座席のパーツは外れた状態でパッケージに入っており、自分で組みます。


底面はこんな感じ。組む、と言っても中心部分の三角形のような部分で噛み合っているだけなので、筐体本体だけを持って持ち上げるとポロっと外れやすいので注意。


表面はこんな感じで。塗装された木の板の1/12スケールの模型としてはちょっとザラザラ感がオーバースケールな感もありますが、なかなか悪くない質感ではないかと。
このスマホスタンド、組み立ての精度や効率を考えての事なのか、どうやら接着剤を使わずに勘合だけで組み立てる設計になっているようです。そのためパーツを組み合わせるための切り欠きが表面に出てしまっているのが残念なところ。


逆エッジ部分に塗装されていない地の色が少し見えてしまっているのが気になります。もう少しきちんと塗って欲しい。

各部


背もたれや座面はMDF材ではなく別の材質で出来ていて、ちゃんと丸く膨らんでいますし、表面の質感もリアル。商品説明にある「ユリア樹脂」っていうのがこれでしょうか?


床部分は滑り止めなのか表面に格子状のスジ彫りが入っています。レーザーでMDFを加工しているらしいので、非常に細いスジ彫りです。


座席の下は何だか白いシールが貼られています。実機は座席下にスピーカーが入っているのだと聞きますので、ここは実物を再現できていないのでしょうか?


コインシューター周りのハッチ部分も穴やスジ彫りが再現されています。ここに限らずスジ彫りの中はきちんとブラックの塗装がされていなくてMDFの地のブラウンが見えてしまっているのですが、ディテールがくっきりして見えるのでこれはこれでアリかな。多分、実機もエッジの部分は塗装が剥げて地が見えている事はあると思います。


コンパネ周りはシール再現されています。


購入前から気になっていた部分なのですが、レバーはきちんと立体ですけどボタンがただの印刷で平らなのが残念。背もたれや座面がきちんと作られているのなら、ここもこだわって欲しかった。


スピーカー部分も楕円の穴がきちんと空いています。

DUAL MIRRORS REFLECTION SYSTEM(笑)


この商品はスマホや携帯ゲーム機の画面が筐体のモニタ部分に映るというステキな仕様。じゃあスマホや携帯ゲーム機をセットしないと画面は何も映っていないかと言うとそうではなく、タイトル画面のシールが貼られていてこれが映るようになっています。


この画像で下に映っているタイトル画面がシール本体で、これが鏡で上のモニタ部分に映っているのです。


こんな構造になっています。
筐体背面のL字のパーツ(スマホを立てるためのスタンド)を外し、背面パネルを下にずらして外すと・・・


背面パネルを外した状態です。このタイトル画面のシールが2枚の鏡に反射してあたかもモニタに映っているかのように見えるというわけです。


これは背面パネルを付けた状態なんですが、隙間が空いていて鏡が見えてしまっています。


なので、スマホやゲーム機を取り付けていない状態だと、タイトル画面が映ってはいるけれど隅っこにこの隙間が映ってしまっているのが残念なところ。筐体の背面も実機の形状をきちんと再現しているのであれば、隙間を塞ぐ為に形を変えたくは無かったというのも分かるのですが、筐体の背面はスマホスタンドの都合で実機を再現出来ていないのに何で隙間が出来ないように設計出来なかったのか疑問です。

PSPを取り付けてみる

私はスマホ持ってません。VITAは地球防衛軍3の時に買ったのですが、VITA TVが出た時に下取りに出してしまいました。
という事で、PSPをセットしてみる事に。


PSPでも画面映せます。なお画面はアーケードアーカイブス公式サイトの画像を映しています。


携帯ゲーム機や大きいスマホは丸で示したくぼみの部分に挟むようにと説明書に記載があるのですが、PSPは厚みがあるせいで挟めずにグラグラしてしまいます。VITAも初期型はPSPと厚みはほぼ同じなので、新型の方のVITAでないときちんと挟めないのかも。


PSPはVITAよりも画面が少し小さいせいか、画面の外側も少し映りこんでしまいます。やっぱりVITAを使えっていう事でしょう。

他の1/12スケールのものと並べて

1/12というスケールは当然、figmaやリボルテックといった国内メーカー製可動フィギュアとの組み合わせを意識しての事でしょう。

可動フィギュアのfigmaから、「ラブライブ!サンシャイン!!」の高海千歌と並べてみました。シーラカンス繋がりです(笑)
本当は座らせてみたいところなんですが、MDFに塗装のブラックの色移りが怖いのでやめておきます。


WAVEの1/12スケールアストロシティ筐体、同じくWAVEの1/12ビュウリックス、ハセガワの1/12クレーンゲームと並べて。
これだけ揃ってくると、床や壁を作ってゲーセンのディオラマにしてみたくもなりますね。

総評

まず着眼点が素晴らしい。ゲーセンの筐体のプラモの画面が本当に映ったら良いのに、と思う人は結構いると思うのですよね。WAVEの筐体プラモに液晶を仕込む改造をしている人もいらっしゃるようですし。(私には到底無理)
だからと言って本当に画面が映る仕様で商品化するのは価格的に厳しいと思います。でもダライアスの筐体ならデカイからスマホや携帯ゲーム機の画面を映すギミックを仕込める。これに気がついたのがスゴイ。
実物の筐体は2つの画面をハーフミラーに映す事で、ブラウン管の枠が入らずに画面だけを3つ繋げて巨大な画面に見せるという構造なのは有名な話。このスマホスタンドの鏡に映すという構造は、その雰囲気もあるのがまた良いですよね。

スマホや携帯ゲーム機が筐体に格納出来る訳ではなく、画面を映そうと思うとスマホ(ゲーム機)が丸見えなのがちょっと悲しいところではあります。もっとスケールの大きい模型にすれば格納出来たかもしれませんけど、でもやっぱり1/12スケールが良いですよね。それを考えると、スマホ(ゲーム機)が見えてしまうのも仕方ないでしょう。

残念なのはやっぱりコンパネのボタンがただの印刷で立体では無い事。プラモデルではなくMDF主体の模型なのでこういった細かいパーツを作るのは難しいとは思うのですが、何とかきちんと立体にして欲しいなあ。

以上、ダライアス筐体スマホスタンドのレビューでした。

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