アンパンマンの思い出

皆さん既にご存知だと思いますが、今月13日に「アンパンマン」の作者であるやなせたかしさんが他界されました。
この訃報を聞いたとき、それまで忘れていた子供の頃の思い出が急に蘇ってきました。そんな思い出を語ってみようかと思います。

私が始めてアンパンマンと出会ったのは幼稚園児の時でした。
幼稚園の図書室にあった絵本。
確か、雪山の中でアンパンマンが誰かを助けるというようなお話でした。
アンパンマンといえばアンパンである自分の顔を食べさせて人を助けるキャラクターですが、雪山の寒さで顔が固くなってしまい、食べさせる事が出来ない(アンパンが千切れない)という展開だったのを憶えています。

その物語のタイトルというか絵本のタイトル、その固くて顔を食べさせられないという展開の前後がどんな物語だったのかは全く憶えていないのですが、この場面だけははっきり憶えているんですよね。
この絵本との出会いをきっかけに、その幼稚園の図書室で他のアンパンマンの絵本を好んで探して読んでいた覚えがあります。でも他の絵本の内容は全然思い出せない。始めて出会った絵本のこの部分だけが鮮明に刻まれてます。

次に憶えている記憶は、TVアニメが始まった時。
確か私は小学校低学年だったかな。
さすがにもう絵本は読まない年齢だったと思いますが、幼稚園の時に好きだったあのアンパンマンがアニメになると知って妙に嬉しかったのを憶えています。

あと憶えているのはドキンちゃんを見て「誰これ?」って思った事。
アニメで往々にしてある事ですが、第1話ではまだ出てきていないキャラクターがオープニングやエンディングの歌の時に出てきている。
少なくとも自分が幼稚園児の時に読んだ絵本では、ドキンちゃんて出てこなかったんですよね。ばいきんまんはいましたけど。
あ、そうそう、ばいきんまんといえば「はーひふへほー」ですけど、私の読んでいた絵本では確かそんなキャラクターではなかったように思います。アニメ版でああいうキャラクターになったのかな?

次に憶えている思い出は・・・・私が高校生か大学生の時の事。
何気なくテレビを点けたらアニメのアンパンマンがやっていて、
「アニメのアンパンマンて今でもまだやっているんだ」と見ていたら、オープニングで笑ってしまった事ですね。
放送開始時と変わらないあのオープニングテーマが流れる中、ばいきんまんが出てきて・・・・何もしてないのにアンパンマンにアンパンチでやられた(笑)

いやもちろんオープニングで流れている絵ですから、きっとこの場面の前にばいきんまんは何か悪いことをしたんだろうな、と考えるのが自然なんですけど、オープニングのその絵の中ではただ出てきただけでいきなりやられたので、「ばいきんまん何もしてないじゃん」て笑ってしまったんですよね。
まあ私はこの時、年齢的に当然ながらすでに「純真な子供」ではなくなっていたというわけです。

やなせさんの訃報に接するまで、私はやなせさんがどんな外見の人なのか、どんな事をやってらっしゃった方なのか、失礼ながら全く存じませんでした。
ただ「アンパンマンの作者」という事しか知りませんでした。
でも、いや、「だからこそ」なのかな?
亡くなられた事になんとも言えない寂しさを感じましたし、自分が初めてアンパンマンと出会ったあの時から今日に至るまでの月日に思いを馳せてしまいました。

やなせさん亡き後もアンパンマンのアニメは続くと思いますし、続いて欲しいなと思います。
いや、自分はアニメのアンパンマンはほとんど見ません。見ませんけど何か、ずっと続いていて欲しい。
サザエさんとかドラえもんもそうなんですけど、自分は見ないけど続いていて欲しい。何かそんな風に思うんですよね。

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