ついに発売となりましたNECAのエイリアンクイーンをレビューします。
7インチアクションフィギュアシリーズと同スケールという巨大なフィギュアです。
後に色違い(ブラウン)の「エイリアン4」版も発売されていますが、このレビューは「エイリアン2」版です。
- 商品名:エイリアン/ 7インチ アクションフィギュア シリーズ ウルトラデラックス: エイリアン・クイーン
- メーカー:NECA(ネカ)
- キャラクター原作:映画「エイリアン2」
※2023年5月17日追記
2023年10月に久しぶりに再販となるらしく、その再販分の予約が始まったのでショップへのリンクを修正しました。
エイリアン ウルトラ デラックス エイリアン クイーン NECA ネカ 7インチ アクション シリーズ 新品価格 |
非常に大きいので撮影に使っている場所ギリギリのサイズ。
そのため背景に使っている画用紙にフィギュアが接してしまって影が大きく出来てしまったり、ライトの光量が足りなくて一部影になってしまって見難い部分がありますが、勘弁してください。
体型、そしてその大きさからして当然ながら自立は不可能なためにスタンドが付属。
スタンドの支柱は金属製で長短2種類が付属し、ポーズに応じて使い分けるようになっています。
公式の写真に比べるとブルーの色がかなり明るく、水色になっています。
この記事の写真は実物より明るめに写ってしまっているので(モニタによって映り方は違うと思いますけど)実物はもう少しくすんだ水色。
水色の色自体はシリーズ2のウォーリアーと同じ色です。
公式の画像を見た時は「ウォーリアーと色が合わないかも」と思っていたのですが、その点は製品では問題なしです。
他のフィギュアと比較
いかに大きいか、他のNECA製フィギュアと比較です。
まずは同じ原作「エイリアン2」のフィギュアから。
まずはシリーズ1のヒックス。
とても勝てそうにない(笑)
シリーズ1のウォーリアー。
NECAのフィギュアの中でもエイリアンは9インチくらいあって大きいのですが、こんなに小さく見えます。
クイーンを直立させてシリーズ2のウォーリアーと比較。
直立させるとさらに大きく見えますね。
やっぱり同スケールって素晴らしい。
前述の通り、シリーズ2のウォーリアーとクイーンは色が同じです。
後から発売となったパワーローダーと比較。
プレデター シリーズ8のジャングルハンター(原作:映画「プレデター」)と。
人間に比べたら大柄なプレデターもクイーンに比べると小さい。
カプコンのアーケードゲーム「エイリアンvsプレデター」の最終ボス戦を連想しますね。背中目掛けてサプライズアタックでプレデターなら余裕です(笑)
買う前から分かってはいましたが非常に大きいです。
でも大きいとはいっても尻尾はベンダブルなので曲げてやればホットトイズなんかの1/6フィギュアと同じくらいしか場所は取りません。
まあ場所取るんですけどね(笑)
各部
頭部
前述のように色自体は公式の画像より明るい水色になっていますが、頭の冠は公式の画像と遜色ないくらい綺麗にグラデーション塗装となっています。フチやエッジを中心に明るくするのは分かるのですが、中心部分の横じまになっているグラデーションはあまり好きではないですね。
歯と口の横の腱みたいな部分はクリアーのホワイトになっていて良い質感です。
当然ながら口は開閉可能。
口の中のインナーマウスは伸びた状態と縮んだ状態の2種が付属し差し替え可能。
冠の後部左右の膜のような部分は表面にしわのディテールがありドライブラシ仕上げ。
冠の後部の中心部分。骨に膜が張っているような感じの部分です。黒の上からエッジだけドライブラシで銅色になっており、あたかも透明な膜があるかのような雰囲気。
特撮リボルテックのエイリアンクイーンは全体が濃いブラウンのクリアーという感じの成型色にメタリックブルーという塗装でした。
このNECAのクイーンはクリアー成型ではありませんが、目指している雰囲気は同じものかなと思いますね。
頭部の可動
頭部の接続はボールジョイントで、上下左右にここまで可動します。充分に動いて表情が付けられます。
首の根元はボールジョイントで可動。
上下には結構大きく動きますが、左右には僅かしか可動出来ません。胴体側のパーツが、リボルテックのように大きくクリアランスが取られていないためです。
欲を言えば、リボルテックのように左右にももっと動いて欲しかったところではありますが、充分に良く動くと思います。
首の途中に可動部分があり、ここで動いて頭を上下出来ます。
リボルテックでは首の後ろがスライドするという秀逸なギミックで大きく頭部を下に向けることが出来ましたが、NECAのクイーンにそれは無いのでリボルテックより可動範囲は劣ります。
大きさ・重さを考えるとリボルテックのようなギミックは難しいとは思いますし、可動がありながら見た目も損ねていないので充分。でも、出来ればリボルテックのようにもっと下が向ければなお良かった、とは思います。
腕
肘は残念ながら2重関節ではなく、上だけが可動。曲げの伸ばしの限界はこのくらいです。なお、この可動部で肘の回転も出来ます。
肩の可動。
回転可動だけでなく、スイング可動も出来ます。
※訂正
可動について追記する前、「肩のスイング可動の角度が左右で違う」と書いたのですが、左右で角度が異なるのは股関節だけで肩は左右で角度が同じです。失礼しました。
肩関節のアップ。
関節と胴体の接続部はギザギザになっているため、ここでの回転は出来ないようです。このためリボルテックのように根元を回転させてスイング可動の方向を変える事が出来ない。
この大きさ・重さの腕をこの小さな関節だけで支えているので、流石に根元の可動は無理だったというところでしょうか。
リボルテックみたいに自由自在に動かす事が出来たらなお良かったのですが、致し方ないところ。それでも充分によく動きますけどね。
手首の可動。
内側には動きますが外側にはほとんど動きません。
小さい腕
胴体前面の小さい腕。小さいですがきちんと可動します。
うっかりフィギュアが転倒して下敷きになってしまうと破損しそうなので取り扱いには注意したいところ。
スタンドの取り付けは余計な穴などは空いておらず、画像のように胴体の凹んだ部分にポコっとはめるようになっています。
肘や手首の曲げの伸ばしはこのくらい。見た目の限界までは曲げられるというところ。
胴体
頭の冠はエアブラシによるグラデーション塗装となっていますが、他の部位はシリーズ1やシリーズ2のウォーリアーと同様の、黒の上から水色ドライブラシという仕上げになっています。
背中の突起は外れた状態でパッケージされており、自分で取り付けます。
ここはダブルボールジョイントで可動します。
腹と胸の接続部分はボールジョイントで僅かに上下可動。左右には全くと言っていい程可動しません。この関節は下半身の重さを支えられず、重さで動いてしまいます。
脚部
太もも側面や骨のような形状の部分ははやり銅色で塗り分けられています。
ドライブラシ仕上げは部位によって濃さにばらつきがあります。もちろん個体差もあるでしょう。私のは左の足首だけドライブラシが濃すぎて色が他より明るいのが残念です。でも他のNECAのフィギュアと違ってオープンなブリスターパッケージではないので買う前にあまり中身を確認出来ない。
足の内側にはパイプ状のモールドがあり、ここはきちんとシルバーで塗り分けられています。
脚部の可動
股関節は、肩関節同様にスイング可動がありますが、この角度が左右で異なります。
赤丸の部分がスイング部分。左右で角度が異なっているのが分かると思います。
肩と同じく、関節部分と胴体との接続部分は回転しないようなので、このスイング方向の向きを変える事はやはり出来ないようです。
支える重さを考えると、流石にここは回転させられないと思います。左右で角度が違うのは、その方がポーズが自然になるから、でしょうか?
尻尾
尻尾はベンダブル仕様。太いせいかなかなか曲げ難いのですが、ちゃんと自由自在に曲がります。尻尾の上側の突起はやはり銅色で塗られているのですが、途中から銅色ではなくなるのがちょっと気になるかな。
総評
可動については特撮リボルテックのクイーンに比べればちょっと劣りますが、大きさ・重さからして仕方ない部分もあると思いますし、それでも充分によく動きます。
本当は色々なポーズで写真を撮って見せたいところなんですが、いかんせんデカくて撮影場所ギリギリのため、ポーズを付けた写真は無理でした。すみません。
塗装は頭部のみエアブラシ塗装となっていますが、出来れば全体をエアブラシにして欲しかったですね。ドライブラシだとやっぱり部分ごとに濃淡の差が出てしまう事があるので。エアブラシでも多少は出るとは思いますが、そこまで極端な差は出にくいのではないかと。
しかしそんな欠点はほんの些細なものにしか過ぎません。
既に発売されたNECAのフィギュア達と同じスケールで、こんな巨大なエイリアンクイーンが、素晴らしい造形・充分な可動で、1万5千円たらずという価格で手に入るのですから。(※追記:再販では価格が上がっています。)
存在感もコストパフォーマンスも素晴らしい製品だと思います。可動フィギュアが嫌い、という人なら話は違ってきますけど、エイリアンが好きなら買わない手は無いというくらいの一品です。良い意味でNECAだからこそ、国内メーカーではまず出来ない製品だと思います。
NECAのエイリアン クイーンのレビューでした。気になっている人は、置き場所があるなら(笑)ぜひ。
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