先日のPVCの塗装の記事の時にエナメル塗料でのスミ入れの例として写真を撮った際、ついでに全体の写真も撮ったので載せます。
10年くらい前に発売されたコンビニ売りのガチャガチャ「G-SIGHT」を使って作ったディオラマ。ジムとズゴック、壊れた建物が製品のものでそれ以外は自作です。
使ったフィギュアの情報
商品名:機動戦士ガンダムG-SIGHT
メーカー:バンダイ
キャラクター原作:機動戦士ガンダム
このG-SIGHTというガチャガチャが発売された頃は、カプセルトイの全盛期という感じだったと記憶しています。
それまでは子供向けのチープトイだったガチャガチャや食玩が、すっかり大きいお友達向けコレクションアイテムへとシフトしてきた頃です。この頃はかなりガチャガチャを買っていました。
当時は「連邦vs.ジオン」をプレイしていたので、そのジャブロー地下ステージをイメージソースに作ったディオラマです。あくまでイメージソース。材料などの詳細は後述。
G-SIGHTについて
G-SIGHTを知らない人もいるかと思いますので大きさ比較
単三乾電池と並べてみました。
G-SIGHTは1/350スケールで、ガンコレより少し大きいサイズです。
このG-SIGHTはちょっと変り種なガチャガチャでした。
入っているカプセルこそ普通の200円ガチャの大きさですが、見ての通り小さいです。付属品として情景パーツが付いているのが特徴でした。
このズゴックとジムがラインナップされた第1弾は樹木や岩が付属していましたが、このディオラマでは使用していません。
そんな情景パーツが付属して、ディオラマ的に並べられるのが特徴というシリーズ。
私はこのG-SIGHTが非常に好きでした。
情景パーツが付いているというのもあるのですが、小さいのに造形や塗装が良かった。
この頃ガンダムのガチャガチャでは「MSセレクション」がメジャーなシリーズでしたけどそれと違ってまずプロポーションがプレーンと言いますか、ガンプラに準じたようなプロポーションや造形のものが多かった。
MSセレクションは頭が小さくて脚が長いというプロポーションが多く、ポーズに合わせて
各部の造形が着ぐるみ的に曲がってしまっているのがイヤだったんですよ。
それはメカじゃないと思うので。
その点G-SIGHTはあくまで関節で動いているという造形でした。
(厳密にはそうでない部分もあるんですけどね。2弾のガンキャノンとか。)
そしてパーツ割りが細かく、ディテールが潰れていないのも良かった点です。
MSセレクションでよくありがちだったのが、膝アーマーの裏側から膝関節の辺りが一体成型の為に埋まってしまっている事。
しかしG-SIGHTは膝で部品が分割されているので、そんな事はありませんでした。
(ザクだけは太ももとスネがパイプで繋がってしまっている都合で分割されておらず残念ながら埋まってしまっていました。)
あと塗装も細かくて、全塗装でかつ関節もきちんと塗り分けられており、さらにバックパックのメインノズルはメタリックで塗装されていました。
色自体も全体的に彩度が低くて雰囲気が良かった。あと通常カラーの他に別カラー版もあり、これがベタなミリタリーカラーなのも良かったですね。
MSセレクションより小さいけど造形も塗装も質は上。さらにプロポーションや造形のセンスもこちらの方が好み。さらに情景パーツも付いている。本当に好きでしたねこれ。
もっともMSセレクションも後に部品分割が細かくなって膝裏が埋まっているような事はなくなり、一方のG-SIGHTはシリーズ4辺りからアレンジされたプロポーションやディテールが目立つようになるわ、関節の塗装が省略されるわと段々私が感じていた魅力が薄れてしまいましたけど・・。
話を戻しまして、ガチャフィギュアって当然固定ポーズですし、情景パーツが付いている事もあり幾つかディオラマを作りました。そのうちの一つがこれです。
各部
ディオラマベース全体は確かタミヤのスチレンボードで大まかな土台を作り、その上から石膏を盛りました。シーナリープラスターではなく普通の石膏です。
表面の形があまり岩らしくなくてちょっとイマイチだと自分では思っていたりします。
この岩壁、台座からはみ出してしまっています。
ここはきちんと台座の形に合わせてスパっと切れた状態にするべきでした。空間を切り取った感でないと空間の広がりが感じられないので良くない、と言いますよね。岩肌の塗装は全て筆塗りです。
道路や建物の周りのコンクリート地面はスチレンボードのままで塗装したのみ。
全て筆塗り。
コンクリートは明るいグレーで塗装後にエナメル塗料でウォシングした後シンナーを含ませたティッシュで叩くようにポンポンと拭き取り、そのあと少し明るめのグレーでドライブラシ・・・とやったような記憶がありますがうろ覚え。
道路はジムの足の周辺にボールペンの先で割れたパターンを描き、真ん中辺りだけは上から押して凹ませてます。
塗装は青みがかったダークグレーで全体を塗り、その色にホワイトを加えた色で筆を叩きつけるように重ね塗りし、またさらにホワイトを加えた色で叩くように・・・と繰り返してこんな質感を出してます。
以前にコルクボードでアスファルト道路というのを載せましたが、あれと同じような塗装法で、もっと明るい色になるまでやったという感じです。
地味なこだわりポイントが道路の周辺。
道路のすぐ脇の部分は岩があったけどが削り取られたような形にしてます。というのも、この道路と岩場の境目ってどうあるべきなんだろう?と考えまして・・。
イメージソースである連ジのステージではただ道路があるだけですし、そもそも岩のゴツゴツはただのテクスチャです。
岩場を削って道路を施設するなんて普通はやらないと思いますけど、仮にやるなら道路のすぐ横にゴツゴツした岩をわざわざ残しておかないと思うのですよ。
削って平らにして道路を施設するのであれば、道路の幅よりちょっと広めに削るのではないかな・・・と。で、このようにしました。
本当は道の端にガードレールを付けたり、あるいは街灯を付けるべきなんですけどこんな小さなスケールで作る方法が思いつかなかったのでやってません。
壊れた建物はこのG-SIGHTの第2弾のザクに付属していたもの。
部分的にナイフで切って崩れ方を変えて使ったような記憶があります。散らばっている瓦礫は、石膏でその附属品の建物の壁と同じ厚さの板を作り、これを割って瓦礫にしてます。
今見ると瓦礫が少なすぎますね。あと大きな瓦礫だけでなく、細かく砕けた破片や粉が積み重なってないとおかしいですよね。当時の私はそこまで考えが回っていなかったようです。
ジムはスミ入れをしたのみで製品のまま。
本当はパーティングラインを処理してやりたいですが、PVCの加工は難しいですし、そうなると塗装もやり直す必要があります。塗装やり直すならいっそ塗装は全部剥がした方が・・・と考えると非常に面倒なのでそのままです。
G-SIGHTはあまり動きのあるポーズのものは少ないのですが、このジムはサーベルで切りかかる躍動感のあるポーズです。全体のプロポーションや形状は、昔のMGのジムに近い感じですね。
ズゴックも基本的にはスミ入れしただけですが、モノアイ部分を黒で塗りつぶし、モノアイを新たに描きこんでジムの方を向かせています。
これは製品のままのズゴックです。モノアイが正面を向いています。本当はジムも製品のままのものを載せたかったのですがどこにしまったのか分からず行方不明。
ディオラマの土台はダイソーで売っていたコースターに着色ニスを塗ったものです。
作っていた時から思ってはいたのですが、ズゴックのポーズに動きがもっと欲しいですよね。こう、身構えるようなね。
でもポーズを変更するのって大変ですし塗装もやり直さなくてはならない。という事でモノアイの位置を変えるだけでした。
ガンプラでディオラマとなると場所も取りますし作るのも大変、せっかく可動して楽しめるものを固定にするのももったいないと私は思ってしまいます。その点ガチャガチャは元々固定ポーズですし場所もとりません。
10年ぶりにこのディオラマをまじまじと見返してみて、この記事を書きながらいろいろと懐かしい気持ちになります。
あの頃は若かったな、とか(笑)
たまにはまたこうやってG-SIGHTでディオラマ作るのもいいかな、なんて思ったり。G-SIGHTで作ったディオラマが他にも幾つかあるので、その内他のも載せるかも・・。
以上、拙作ながらG-SIGHTで作ったディオラマでした。
だいぶ前の記事から飛んできました。
同じガンダムg-sightシリーズのジオラマを造ってる人発見。
ジオラママニアとして、よろしくお願いします。
よろしくです。
ブログ管理人です。
別の記事にコメント頂いていたのですが、文面からおそらくこちらの記事にコメントされるつもりで間違われたのかと判断し、勝手ながらコメントをこちらに移しました。
G-sightは発売当時ですらマイナーだったので、今現在ディオラマ製作されている方がいる事に驚きです。