国内でも正規流通品が発売となったJADA TOYSのストIIキャラクターのアクションフィギュア。
世界征服を目論む悪の組織シャドルーの総帥にしてサイコパワーを操る魔人、ベガ。
商品名 | ストリートファイター アクションフィギュア ベガ(M.BISON) |
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メーカー | Jada Toys |
キャラクター原作 | ゲーム「ウルトラストリートファイターII」 |
海外メーカーの製品なので、パッケージの表記は海外名である「M.BISON」。国内流通は「エヴォリート」という会社が販売元のようです。
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内容
本体、交換用頭部、交換用手首、交換用肩アーマー、エフェクトパーツ、となっています。
マント装着状態でパッケージに入っており、マント無しの肩アーマーの方が付属品。
以下、記事中の画像に幾つか黒いスタンドが写っていますが、これはこのフィギュアの付属品ではありません。
撮影の都合で浮かせたり立たせたりするために山田化学のディスプレイスタンドを使用しています。
本体
肌色、レッド、ブーツのブラックが成型色。それ以外が塗装です。
肌以外も成型色ですが、そこまで光の透けはないので悪くない質感。塗装剥げをあまり警戒せずに動かせる事を考えるとむしろこの方が良いですね。
ストZEROシリーズのベガほど太くは無いですが、ストIIのベガとしてはちょっと太くてストIV以降のプロポーションに近いでしょうか。
ストIIもゲーム内グラフィック以外のイラストではちょっとマッチョなものもあったので、それも加味すればそこまでイメージから外れてはいないかな。
他のフィギュアと比較
同サイズ帯のストリートファイターの可動フィギュアはバンダイのS.H.フィギュアーツが展開中ですが、そちらで所持しているのはバルログのみ。
また、現時点で購入済みのJada Toysのフィギュアは2Pカラーのリュウ(国内正規流通があるかは現時点では不明)のみ。
という事でこの2体と比較。
SHFバルログが17.5cm、JADAベガが16cm、JADAリュウが15.5cmほどの身長。
設定身長はバルログ186cm、ベガ182cm、リュウ175cmなので、JADAの2人は1/11くらいのスケール。SHFのバルログは1/10.6くらいのスケールなので少し大きいという事になりますが、一緒に並べても違和感ないでしょう。
S.H.フィギュアーツは言うに及ばず、JADAもまだ発売されていないストIIキャラが多いわけですが、両方で商品化されたキャラについては気に入った方を購入して一緒に並べるのもアリかと思えます。
でも、そうするとキャラによっては身長に違和感が出る場合もあるのかな・・・。
各部
頭部
通常頭部
ストIIのゲーム内グラフィックでは黒目が描かれているのですが、それ以外のストII当時のイラストでベガは度々黒目が無い描かれ方をしてきたキャラクター。アニメでも黒目無しでした。
むしろ今となっては、黒目ありで描かれている方が珍しいくらいですかね。
付属品の方の、もう1種の頭部。
JADAのストIIのフィギュア達は、2種ある頭部の内1つは「スーパー以降のキャラクター選択画面の顔」というのが共通の仕様になっています。
ベガはこっちがキャラ選択画面の顔ですね。なのでこちらはよーくみると見開いた黒目があります。
ゲームのそれと同じ角度である正面。元のグラフィックに比べると少し太いバランス。
スーパーを初めてゲーセンで見た時、1人だけ真正面の顔なのはインパクトがありました。
ゲーム内の攻撃喰らいグラフィックでは違っていますが、こういう顔って攻撃を食らった表情としても使えますよね。
頭部と首だけでなく、首と胴体との接続もボールジョイントで可動。
前後にも左右にも大きく動かせます。
大きく上を向く事が出来るので、サイコクラッシャーアタックのポーズも可能。
デビルリバースはちょっと厳しいですが、それっぽくは出来ます。
胴体
服の裾のスカート状の部分は軟質樹脂製なので、よーく見ると微妙に他の部分とは色が異なり、ツヤもありません。
胴体は胸、腹、腰の3か所の接続部がボールジョイントで大きく動きます。
腕部
肘が2重関節で深く曲がる他、上腕に回転可動あり。
アメトイでは標準的な構造。
これは脚部にも言える事なんですが、関節は最近のアメトイでは流行りのピンレス構造。
海外アクションフィギュアは関節の軸が側面から見えてしまっているのが常でしたが、それがありません。
肩アーマーは、マント有り・無しを差し替えるために表面側が外せるようになっています。
この画像は外した状態。
輪っかにアーマーのフレームが付いているようなパーツで、輪っかの中を通って上腕が胴体に繋がっている構造。
このパーツが回転する事で、腕とは独立してアーマーが動かせます。
あたかもアーマーが服の肩部分についているかのようにポージングしたり、あるいは腕を動かす事を優先で大きく避けてしまったりと自由自在に動かせます。
肩関節の根元は胴体との接合部で前後に可動できます。
上から見ると、このように肩を前後に傾ける事が可能。
脚部
股関節はこんな構造です。太ももに回転可動あり。
前述のように服の裾は軟質樹脂なので、妨げられる事無く足を広げられます。
左右と前への可動はこのくらいまで。
服の裾が軟質素材とは言え、流石にゲームと同じようにしゃがみポーズをとらせるのは厳しいです。
膝は赤いパーツなので中心のヒンジは赤。、ブーツ部分は中心だけ赤なのがちょっと目立ちますね。
足首の前後可動。
足首のシルバーの部分がぶつかるのでここまでが可動の限界のように見えますが・・・
足首のシルバー部分は軟質樹脂製で曲がるので、ここまで動かせます。
足首と関節軸との回転可動。人間の足首はこんなところまで曲がりませんけど、90度まで曲げられます。
足首の裏には3mmの穴があります。
このフィギュアに台座はありませんが、3mmピンの付いている台座があれば使用可能なはず・・なんですが、穴はあまり深さが無いのでこのフィギュアの質量を支えるにはやや力不足かも。
付属品
手首
クワッ!と開いた手首が付属。
サイコクラッシャー以外でも、攻撃モーションは手を開いているものが多いので様々な技を再現可能。
エフェクトパーツ
サイコパワーのオーラのエフェクトパーツが付属。
ベガは弱パンチだろうが手を使う技は全て手がオーラをまとっているので、これをきちんと付属してくれたのは嬉しい。
マント付き肩アーマー
マント部分はワイヤーが入っているベンダブル仕様。自由自在になびかせる事が可能。
冒頭にも書きましたが、このマント付きアーマーが装着された状態でフィギュアはパッケージされており、マント無し肩アーマーの方が付属品です。
ベガは最終ボスとして登場時のみ、ラウンド1のコール時にマントを投げ捨てるという演出が印象的。
ゲーム内グラフィック以外でもマントをまとった姿で描かれる事は多く、後の「ストリートファイターZERO」シリーズでは常にマントはまとったままとなりました。
そんなベガの印象的なマントが、きちんと付属するのはとても良いポイントです。
この肩アーマー、マント有り無し両方とも後ろ側が少し浮いてしまいます。はめる時にパチっと音はするし、簡単には外れないので多分こういう仕様なのかと。
マント無しの方はマント有りに比べて、後ろ側の浮きが僅かに大きいです。左はそうでもないのですが、マント無しの右肩アーマーは腕を大きく動かしたポーズをとると不意に外れてしまう事が起こりがちなのが残念。
肩アーマーはプラスチックの弾力による勘合なので、外れる時はポーンと弾けて飛びがち。紛失注意。肩関節を動かす時はアーマーを押さえながら行った方が安全です。
それとも、私の取り付け方が間違っているのだろうか・・。
総評
とても素晴らしい。
この価格でこの造形・内容・可動範囲は今の時代ではかなり割安だと感じます。
国内メーカーの可動フィギュアに比べれば付属品は少なめですが、握り手と開いた手、真顔と力んだ顔、と最低限欲しいものは揃っています。マントまで付属しているのは素晴らしい。
可動の構造は特筆するところはありませんが、可動範囲は十分です。
しいて欠点を挙げるならば、肌だけでなく服のレッドやブーツのブラックも成型色になっている点ですが、そこまで光が透けるわけでなく質感は悪くないですし、塗装剥げの心配が少ない事を考えれば一概に悪いとは言えません。
欲を言えばチョップの手首が欲しい。斜めジャンプ弱パンチやサマーソルトスカルダイバーをやりたいですよね。他のキャラの誰かにチョップ手首が付属してくれれば、流用出来るかもしれませんけど・・ガイル辺りにチョップ付属しないかな。
発売されるペースも速いですし、これから発売されるサガットもちゃんと背が高いし(笑)、という事でこのJADAのストIIシリーズには大いに期待しています。
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