レビュー:S.H.フィギュアーツ バルログ(ストリートファイター)


7/26に発送となった魂ウェブ限定商品、S.H.フィギュアーツのバルログをレビュー。
ストII直撃世代の私が同作の中で最も好きなキャラクター。

  • 商品名:S.H.フィギュアーツ バルログ
  • メーカー:バンダイスピリッツ
  • キャラクター原作:ゲーム「ストリートファイターV」

このフィギュアは「ストリートファイターV」版なんですが、私はストII世代の人間でストIVとストVは全く触っていないので以下の文章は基本的にストII基準で話をしています。

内容


本体、交換用素顔頭部、交換用手首一式、帯パーツ、金網パーツ一式。金網パーツは写真に収める都合で組み立てた状態で撮っていますが、分解された状態でパッケージされています。
あと画像には入りきらなかったので写っていませんが背景カードが付属。
ツメは手首パーツに装着された状態でパッケージされており、この手甲はツメが無い状態のものと差し替え可能な仕様。ツメ無しの手甲もまた差し替え用手首パーツに装着された状態でパッケージされています。

本体


帯のパーツを取り付けた状態で撮っています。

まず公式の画像との相違点について。
バンダイの製品ではよくある事ですが、公式の画像は全てが塗装されていたのに対し、実物は塗装ではなく成型色になっている箇所があります。まずは肌は当然として、腰の帯の赤、ズボンの青、すねの白も成型色。成型色とはいっても透けが少なく安っぽくはない質感。
肌以外の部分に関しては塗装の方が良かったという意見もあるかもしれませんが、塗装はげや色移りのリスクが無い事を考えると、ここまでの質感が出せるなら成型色の方がベターだと私は思います。
あと蛇の刺青。公式の画像だと色に微妙なムラというかまだらな感があって刺青っぽいのですが、実際の製品は綺麗な印刷になってしまっていて刺青っぽさが足りない。

服装こそストIIのそれですが、このフィギュアはストV準拠という事のようです。(ストVにもストIIコスチュームはある)
ストII世代の人間から見ると下半身がちょっと筋肉ムキムキな感はありますが、ストII当時のイラストでも結構脚が筋肉ムキムキな絵はあったのでそんなに違和感は無いでしょうか。
ただストIIとは蛇の刺青の向きとツメを付けている腕が逆なんですよね。ストIIでは蛇の頭が向いている側の腕にツメが付いているんです。気になって調べてみたところ、ストIVやストVってグラフィックは3Dなのに2Dグラフィックの格闘ゲームのように技のモーションは左右で反転する。けれど、ストVのバルログってツメの位置は左右で変わるけど刺青や帯の向きは変わらずにこのフィギュアの向きなんですね。

ストII当時でもゲーム内グラフィック以外の絵ではバルログの刺青ってこの向きがほとんどでしたので、この向きで固定されたんだなと今になって知りました。
もっとも、ストIIでも技によってはツメを付けている手は変わってましたけどね。脚払いとかスカイハイクローとか。

大きさ

普通ならここで他のS.H.フィギュアーツのストリートファイター達と並べるところなんでしょうが、あいにく他のキャラは未購入なのでそれは無し。すみません。
(どのくらいシリーズが続くか読めなかったので購入していませんでした。バルログを買ったので他のキャラも買おうかなと思ってはいます。)

S.H.フィギュアーツの中でこのストリートファイターのシリーズはサイズが大きい部類なんですよね。このバルログは身長が17.5cmほど。バルログの身長は設定だと186cmなので、スケールとしては1/10よりも少し小さいかなというくらい。

国内メーカーの可動フィギュアは1/12くらいのスケールが多いのでそれよりも大きめ。
※何か他のフィギュアと並べた画像を撮るつもりでいて忘れてしまいました。後で追加しようと思います。

各部

頭部


髪は塗装でシャドウが入っています。


後ろ髪はマスクのベルトの下でジョイントで可動。さらに三つ編みの根元の部分でもジョイントで可動。これによって髪をなびかせて動きを感じさせるポージングが可能です。


後ろ髪はもっと上まで上がるのですが、上げると頭部との間に隙間が出来てしまうので、先の画像くらいが実質的な可動の限界です。


後ろ髪は上下に動かせる他、ジョイントで少しだけ回転出来るので左右や斜めに少しひねりを加える事も可能。


素顔頭部の状態で持たせる事が出来るようにか、マスクは取り外す事が可能になっています。外しても下は目しかないのっぺらぼうですけど(笑)


このマスクなんですが、ホワイトの塗装がきちんと裏側まで施されていません。
手に持たせるために取り外し可能な仕様なんでしょうから、ここはきちんと塗装して欲しかったです。


この構成のおかげで、マスク状態の目の隙間から中の顔が僅かに覗いているかのような奥行き感が出ているのが良いですね。


素顔頭部。
ストVのグラフィックにはあまり似ていないと思います。ストIIダッシュ当時に描かれた2Pカラーのイラストの顔にちょっと雰囲気が似ているかも。
口元のスミ入れの色が濃くて、ほぼ「黒い線」なのがちょっと気になります。遠目から見る分には良いですが近くで見ると気になる。もう少しブラウン寄りの色でスミ入れして欲しかった。


後ろ髪はマスク付き頭部から取り外して付け替えて使用します。マスク無しだとベルトが無いので、後ろ髪パーツとの接続部で合わせ目が出てしまいますね。


金網掴み用の手首を使ってマスクを持たせるとこんな感じに。


頭部の可動範囲はとても広く、かなり大きく動かせます。
左右はもちろんの事、傾ける可動の範囲もかなり広い。上方向にもかなり動かせ、胴体の可動もかなり上に反らせるためにフライングバルセロナに代表されるような上空から飛び掛るようなポージングもカッコ良く決まります。

胴体と腕


成型色にオレンジ系の色でシャドウが吹かれており、良い質感。冒頭で述べた通り蛇のタトゥーは印刷で再現されていますが、綺麗すぎて刺青っぽさがあまりないですね。

筋肉の造形もさる事ながら、可動の仕込み方も巧みです。S.H.フィギュアーツでキン肉マンのキャラを何体も作ってきたノウハウの集積か、この辺は手馴れたところでしょうか。


肩は首の横の当たりも僅かに上下に可動するようになっています。可動範囲こそ僅かではあるのですが、このおけげで肩を上に上げたときのラインが綺麗になっています。


上腕には球体関節が入っており、ここで上腕が少しですが回転可動。胴体との接続部はボールジョイント。
肘は2重関節で深く曲がります。ここに回転可動はありません。


手首も小さな球体関節での接続。隙間が殆んど無いので回転以外の可動範囲はほんの少しですが、手首に角度を付ける事が出来ます。

腕を内側に回転できないのがネック

肘に回転が無く、上腕も根元の球体関節部分での回転だけで範囲が狭い。このために腕を内側に向ける可動があまり出来ないのが残念なところ。海外メーカーのような上腕の回転可動(参考:NECAのプレデターの腕)はちょっと見た目が良くない感もあるのですが、ここは腕を内側に向けられるようにして欲しかった。
ストIIの立ちガードのポーズは出来ません。

しゃがみガードは何とか出来るんですけどね。


胸と腹の間はボールジョイントで大きく動かせます。


腰の帯は固定されておらず、動かして逃がす事で腰や股関節の可動を妨げないようになっています。
帯をずらしてみると、実は股間からお尻にかけてのパーツは前後だけで左右は切りかかれています。隙間は帯で隠せるのでこんな思い切った構造になっているのでしょう。


脚はこんな風に真横まで上げる事が可能。遠距離中キックのポーズも再現可能。


帯は固定されていないので、回転させて結び目を左側にする事も可能。ストIIではツメを付けている腕と反対側に帯の結び目。
帯を回転させるとお腹の刺青の印刷が擦れるかもしれないので、ストIIにこだわりの無い人はやらない方が良いかもしれません。


帯は球体ジョイントで可動する他、結び目と本体の接続部で回転可動も出来ます。様々な方向になびかせて動きを感じさせる事が可能。

脚部


股関節はこんな構造。
国内メーカーの可動フィギュアの股関節はボールジョイントが多いですが、それらに比べて大きく動かした際の隙間が小さく、保持力も高い。このストリートファイターのS.H.フィギュアーツは一般的な国内メーカーの可動フィギュアより大きくて重さもあるのでこんな股関節にしたのでしょうか。


ズボンのブルーは成型色でイエローが塗装。ブルーの上からの塗装なのでちょっと色がくすんでしまっていますが、可動の際の色剥げのリスクを考えるとブルーが成型色なのは正解でしょう。


膝関節はfigma関節を大きくしたような関節パーツ。
太ももの後ろ側は膝を大きく曲げられるように少し切りかかれてしまっていますが、本当に少しなんでこのくらいなら見た目にもさして違和感は無いかな。


膝はここまで深く曲がります。


タイツを履いているすね部分のホワイトも成型色。成型色ですが透けはかなり少なく、タイツを履いている質感表現としては丁度良い感じ。
靴は塗装になっています。つま先にも可動あり。足首の関節もやはりfigma関節を大きくしたような関節です。


足首の可動はとても優秀で、どんなポーズでも大抵は接地出来るでしょう。
とは言え、バルログはどの動作も大抵はつま先立ちなので、ゲームの動きを再現すると自立は困難ですけど(笑)

付属品

手首パーツとツメ

最初から本体に取り付けられているのは右握り手(ツメ装着)と左握り手。
他に「左右の平手」「左右の金網掴み手」「ツメ無しの右握り手」が付属。


左上が平手、右上が金網の掴み手、手前が手甲無し状態の右握り手とツメ。
ツメは最初から本体に取り付けられていますが、ここでまとめて解説。


平手・掴み手は共に右手にはツメ無しの手甲がついており、これは取り外してツメを取り付ける事が可能。


平手にツメを装着した状態。
ツメはプラ製でかなりシャープですが、例によって引っ掛けて破損しないように取り扱い注意。


金網掴み手は前述の通りマスクを持たせる手としても使える他、ちょっと表情の違う平手としても使えますね。

※ツメ無しの手甲って一体・・?

ツメ無しの手甲ってちょっと謎です。平手と金網掴み手の両方に同じパーツが付いている、同じものがつまり2個付属しているのです。手甲やツメが付けられるのは右手だけで、どうせ右手首を付け替える時に手甲は取り外して付け替えれば良いのだから1つあれば良い。実際にツメありの手甲は1つしか付属していません。
これがツメ有りの手甲が2つ付属というのなら分かるのですよ。ツメはシャープで破損の危険があるので予備が付いているのなら。

またそもそも、ツメ無しの手甲というものの存在意義が分からない。どのゲームでもバルログのツメが外れる時って手甲ごと外れていますし、このフィギュアにも手甲無し状態の右握り手(手甲取り付け用の穴が無い手)が付属しています。


右側が本体に最初から取り付けられている握り手。左がツメ無し状態の握り手です。
手甲を付けるための穴が空いていないだけではなく、手甲のベルトが無い造形になっています。

背景カード


ストVのバルログステージの背景カードが付属。これまでに発売されたS.H.フィギュアーツのストリートファイターに付属のものもそうだったようですが、パッケージに納める都合2つに分割されていて合わせ目が見えてしまう。
あと付属品に金網があるにも関わらず、背景カードに金網があるのはどうなの?

率直に言って要らないです、こんな背景カードなんて。

金網パーツ


金網と立てるための台座となる鉄骨状のパーツがそれぞれ2つ付属します。金網の枠の部分は、ストVのステージの金網の外枠を模したデザインになっています。


金網パーツの側面は片側が差込のダボ、もう片方はダボを差す穴になっています。ダボを差し込む事で無限に連結可能です。


両面とも対称ではなく、四角い枠の表面に金網が張られているというデザイン。
向かって左側が表という事だと思います。


上下に連結し、鉄骨を穴に差して立てます。ゲームのステージ背景にある金網に比べたら面積は小さいですが、なかなか存在感のある大きさ。
なお鉄骨を差すための穴は、魂ステージのアームを差す事も出来る仕様になっています。


左右にも連結可能ですが、高さが無いので使い物になりません。という事で実質上下連結で使うものでしょう。


金網掴み用の手首の指を引っ掛け、足も金網に引っ掛ければ一応これだけで掴まった状態で支えられます。が、確実に関節に負担が掛かるので長時間このままにするのは止めたほうが良いでしょう。あと、ツメを金網に引っ掛けないように注意。

ゲーム内でのバルログステージの金網って面積が大きいですし、宙に浮いている(ステージの左右端に柱があってそこに繋がっている)。可動フィギュアの付属品にするには厳しい。
でもバルログって言ったらやっぱり金網だから付属品にあって欲しい。連結出来るという構造で作られたこの金網パーツはなかなかセンスがある作りだと感じます。どのゲームでも外側の部分にしか枠は無いので、このS.H.フィギュアーツの付属品のように四角い枠が繋がっているのではゲームとはデザインが違ってしまうのですけど、でもパッケージに納められる大きさでデザインもうまくまとめられていると思います。
惜しむらくは、せっかく無限に連結出来る構造なのに2枚しか付属せず、現時点では他のフィギュアに付属したりこの金網だけバラで売るというような買い足しが出来る方法が無いという事。この金網パーツだけもうちょっと欲しいですね。あるいはバルログの別カラー版でも出てくれれば・・。

ゲーム内の金網に近いものを作ろうと思ったら本物の金網を使う方が早いと思うのですが、本物の金属製の網は錆びているとフィギュアに付着したり傷を付ける原因になりかねないので、可動フィギュアと組み合わせて遊ぶのならこういったプラ製の金網の方が良いですね。

色々とゲーム内の動きを再現

流石に全部の技を再現は出来ませんが、色々と再現してみました。

フライングバルセロナアタック

バルログを代表する必殺技。


(少なくとも2Dグラフィックのゲームでは)見る事が不可能な側面から。
フライングバルセロナって横から見るこういう風になっているんだ(笑)
どの角度から見ても美しいですね。

ちなみにこの技、体の正面で交差した腕を左右に開いてズバっと切り裂くのですが、その腕を交差した状態のポーズは残念ながらこのフィギュアでは再現不可能。

他の通常技など


サーベルクロー(しゃがみ強パンチ)
ローリングクリスタルフラッシュの最後の一撃と同じグラフィックですが、スパIIから登場の通常技。


ファルコンクロー/コンドルクロー(しゃがみ弱/中パンチ)


バスタークロー(遠距離強パンチ)


ハンティングクロー(斜めジャンプ強パンチ)


ギャラクシーストリーム(遠距離強キック)


スラッシュクロー(遠距離中パンチ)


勝ちポーズ
ヒッヒッヒ・・という笑い声が印象的なポーズですが、あいにくこのフィギュアの素顔は真顔なので、マスクを外す瞬間を再現してみました。

総評

やっとバルログが出ましたよ。
ストV準拠なのでストIIと比べるとちょっとマッチョな印象もありますが、広い可動範囲でガシガシ動かして遊べます。ゲームとはデザインこそ違いますけど、金網が付属しているのも良い。

惜しいのはやっぱり上腕の回転が出来ない事。上腕の見た目とトレードオフな部分なので難しいところではあるのですが、ここが動かないので再現出来ない技もあり、動かしていてちょっともどかしい。あと欲を言うと素顔は狂気のある笑顔が良かったかな。表情が1種類だけなら真顔よりもそっちの方が良かったのでは。さらに欲を言えば表情が何種類かあると良かったのですけど、流石にそれは欲張りすぎでしょうね。

以上、S.H.フィギュアーツのバルログのレビューでした。

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