ちょっと遅くなりましたが、昨月末に発売になったNECAのアルティメットシティハンターをレビューします。可動範囲の広い新型素体・マスク有無両方の頭部や豊富な付属パーツで再登場となったシティハンター。心待ちにしていた人も多いでしょう。
商品名:プレデター2/ シティハンター・プレデター アルティメット 7インチ アクションフィギュア
メーカー:NECA(ネカ)
キャラクター原作:映画「プレデター2」
※2019 4/12追記
このレビューは初販版です。再販版は手首がヒンジ可動の入っているものに変更されているようです。
新品価格 |
内容
本体、ディスク、腕ランチャーの蓋(開・閉)、手首3種、スカルトロフィー、マスクなし頭部、収納状態スピア、展開状態スピア、プラズマキャノンエフェクトパーツ、ネットランチャー。
「アルティメット」枠だけに、付属品が豊富です。
※注意:ネットランチャーの網は付属しません
ネカ公式サイトの画像ではネットランチャーから網を発射している画像があるのですが、このフィギュアに網は付属しません。私もてっきり付属するものだと思っていました。
もっとも、シリーズ16のストーカー・プレデターも公式の画像ではネットを発射している画像があったのにやっぱり付いていませんでしたね。現時点でネットが付属するのはケルティックプレデターとグリッドエイリアンの2パックのみです。
本体
この画像は左スネ側面にネットランチャーを付け、左腕のガントレットのランチャーは閉状態のフタ(差し替えで展開可能。後述。)を付けた状態で写真を撮っています。
NECAのプレデターと言えばまずは肌ですね(笑)今回は旧素体のシティハンターと同様、肌はほぼ全て成型色。手首も含めて全て肌色の成型色の上から模様が塗装という仕様。肌以外は全て塗装です。
待望の新素体できちんと可動するシティハンターのフィギュアなわけですが、素体自体は先のシリーズ16のストーカーとスパイクドテールで一足先に使われていました。また頭部やアーマーなどはどうやら旧素体と同じパーツのようなので、実は完全新規のパーツというのは少なかったりします。
青い!!
画像を見てお分かりかと思いますが、アーマーの色がかなり青いです。シティハンターの特徴であるアーマー部分の青サビ。これのウォッシングがかなりきつくて全体的に青いです。部屋を掃除していたら出てきた10円玉みたい(笑)
公式の画像だとここまで青くありませんでしたのでちょっとビックリ。まあこのくらい青サビが出ていても良いと私は思いますが、好みが分かれるかも。
旧素体のシティハンターと比較
左がシリーズ4の旧素体のシティハンターです。
身長は気持ち少しアルティメットの方が高い?
前述の青サビだけでなく、肌も含めて色味はだいぶ違います。アルティメットの方が肌の成型色がくすんだ色味。さらに肌のブラウンの模様の色もかなり違い、旧素体ほどオレンジではないです。
各部
各部について解説。素体は先のシリーズ16の2体で使われていましたが、その2体をまだレビューしていないので可動についても解説します。
頭部
オデコの部分のみ、実は肌色が塗装になっています。塗装の工程の都合でしょうか。
頭部はどちらも、塗装こそ異なりますが旧素体と同じパーツのようです。
腕
新規素体なので上腕は回転可動出来ます。左肩のアーマーは旧素体と同様に軟質素材。上腕のベルト部分で接続されているので、アーマーの上半分を曲げて逃がす事で肩の可動の妨げになりません。このアーマーの構造は旧素体も同じだったのですが、腕の可動範囲が飛躍的に上がった新素体では大いにこれが威力を発揮。
デザインだけ見たら左肩周りは余裕が無さそうですが、腕を上げた状態で上腕の回転も問題なく行えます。肩に力が入ったポーズも決まりますね。
肩はここまで上がります。右の方が上がらないのも含めて旧素体と同じ。
右肩の大きなアーマーは軟質樹脂なので、腕を上に上げる時に多少無理が利きます。これは旧素体でも同じでした。
ただ、旧素体では肘の可動範囲が狭く、上腕に回転可動も無かったためにあまり意味が無かったのですが、可動範囲が広くなったアルティメットでは大いに意味を成してくれます。
肘は2重関節となり、ここまで深く曲がるように。やっぱりこれが大きい。
そしてリストコンピューターが開閉可能。開けた中は文字が印刷で入っています。
さらに腕のランチャーも差し替えで開状態に出来ます(後述の「付属品」参照)
リストブレイドは伸縮可能。ここは旧素体と同じ。新素体なのでもちろんガントレットと肌の部分の境目でも回転可動あり。
胴体
まず背面と言いますかアーマーの部分から。
アーマー部分は旧素体とほぼ同じパーツのようで、異なるのはスピアのラックが付いた事のみのようです。
アーマーのパーツは旧素体と同じなので、プラズマキャノンの構造も同じ。
続いて胴体本体。胸と腹が分割され、ここがボールジョイントでひねる事が出来ます。これは発売前から分かっていた事ですが、実はもう1箇所改良された点があります。それは腹と腰の接続。旧素体でもここはボールジョイントで可動しましたが、アルティメットではここがより深く傾けられるようになりました。
腹と胸の間の可動、腹と腰の間の可動により、ここまで傾ける事が可能です。なおアーマーは旧素体と同じく結構硬い材質の為、背中のアーマーが邪魔で胸を反らす事はあまり出来ません。
下半身
下半身は旧素体と特に変わっていないようです。旧素体でも下半身は充分によく動きましたのでまあ充分でしょうか。欲を言えば足首の可動がもっと広いと良いのですが、それはシティハンター素体だけに限った話ではないですね。
腰の前後にぶら下がっているアーマーが、ゴムの紐を巻いている構造なのも旧素体と同じです。動かしていると勝手にこの部分がずれてしまいがちなのも変わらず。
唯一旧素体と異なるのは、ネットランチャーが着脱出来る事くらいですね。
右太もものディスクホルダーは内部の塗装が単色ではなく一部カッパーで塗り分けられています。ホルダー自体の形状は同じで、相変わらずディスクが外れやすい。
付属品
スピア
展開状態・収納状態の2種類が両方付属。マスクと同じくカッパーの色味がギラギラしています。旧素体のシティハンター等に付属していたものと形状は同じで、相変わらず真っ直ぐになっていません。
柄の部分と言いますか、真ん中の色が異なる部分は、旧素体と違ってここもメタリックです。
スカルトロフィー
ゴートマスククラシックプレデターなど、これまでにも度々付属していたものと同じです。
ディスク
これも旧素体と同じ。やはりカッパーがギラギラしてます。差し替え用の手首で持たせる事が可能。
交換用手首パーツ
左から「ディスク用(右手)」「スピア等の持ち手(左手)」「ネットランチャー用(左手)」。
フィギュア本体に最初から取り付けられているのは「スピア等の持ち手(右手)」「平手(左手)」です。
ネットランチャー用以外は旧シティハンター素体のプレデター達に使われていたものと同じ。そのネットランチャー用も先のシリーズ16のストーカーで一足先に使われていました。
真ん中の「スピア等の持ち手(左手)」は親指の爪にバリが付いていますね。これまでに数多くのNECAのプレデターで使われてきたパーツなので、金型がへたってきてしまっているのかも。
という事で完全新規は無いのですが、右のスピア持ち手が付いているのが私は嬉しいです。というのも、旧素体のシティハンターはマスク付きもマスク無しも右が平手だったのですよ。これで右手でもスピアや骸骨が持たせられる、というのももちろんあるのですが、リストブレイドを構えるのなら手は握った状態が欲しい。これで腕の可動範囲が広くなった事と合わせてやっとカッコ良くリストブレイドが構えられるというもの。欲を言えば完全に握った拳も欲しかったところですけどね。
で、実は旧素体のシティハンターにあった手首の中で、右の平手だけはアルティメットに付属していないのですよね。旧素体から流用・・と考えるところですが、色があまりにも違うので使えません。残念。
ランチャーの開閉差し替えパーツ
左腕のランチャーは差し替えで開閉を切り替え出来ます。
このランチャー、ダニーボーイが見つけた矢じりみたいなアレ(地球上の金属じゃない)を発射する部分だと記憶違いしていたのですが、ハリガンの防弾チョッキを破壊したヤツですね。どんな弾を撃っているのかはよく分からない。
この開いた状態のパーツなんですが、公式の画像とちょっと違うように思えます。公式画像では開いたフタの下に弾?があるのですが、実際の製品では弾はありません。ちょっとこれは残念。
新素体の可動範囲のおかげで、発射ポーズもしっかり決まります。
ネットランチャー
旧素体ではスネに固定されていましたが、今回は取り外して構える事が可能。ただ、ネットランチャー自体はシリーズ16のストーカーに一足先に付属しており、それと同じものです。
エフェクトパーツ
プラズマキャノン発射のエフェクトパーツ。アクセサリーパックに付属していたものと多分同じだと思います。
クリア成型で、両端にホワイトが吹かれているという仕上がり。
壊れました・・・
このレビューを書き終える寸前に股関節が破損してしまいました。股間側のジョイントの受けの部分が割れてしまったようです。なんてこった。合わせ目に接着剤で溶けたプラスチックと思わしきものがたくさん付いているので、接着剤塗りすぎによる不良品でしょうか?
この商品全てが抱えている欠陥でなければ良いのですが・・・。
今までに数多くNECAのプレデターを買っていますが、壊れたのは初めてです。どうしよう・・・旧素体のパーツとニコイチしようか?
それはさておき破損して気がついたのですが、股関節が最近のNECAのジョイントと違う。NECAのエイリアンのシリーズ3辺りから使われている左右が一対で繋がっているジョイントではない。
下半身は旧素体と同じパーツのようなので、第2世代の素体は全てこの股関節の構造のようです。シティハンターだけは股関節の構造が旧型のままなんですね。他のプレデターの現行素体で使われている今のNECAのフィギュアで主流のジョイントは、股間ブロックがPVCのムクなのでこういう壊れ方はまずしないと思います。
※追記
後に発売されたカプコンのエイリアンvs.プレデターのフィギュアの内の1体であるハンター・プレデターはこのシティハンターと同じ素体(武器とバックパック以外はシティハンターと同じ)で、股関節は現行の他のプレデターと同じ仕様のものに改良されていました。
アルティメットシティハンターも再販分から同じ仕様に変更されているかもしれません。
総評
期待通りの出来栄えで、誰にでもオススメ出来ると言っていいでしょう。
国内メーカーの可動フィギュアと比べても見劣りしない可動範囲・付属品。造形に関しては言うまでもなく素晴らしいデキ。それでいて価格は国内メーカーの可動フィギュアよりも安く、手に取りやすい。
「プレデター2」のプレデターのフィギュアが欲しいという人は、とりあえずこれを買っておけ、というフィギュア。
・・・と言いたいのですが、破損しましたよ。これは私がたまたま不良品を引いただけなら良いのですけど。
かつてシリーズ4のシティハンターを手にした時の、「相変わらず造形は良いし、下半身はかなり動くようになった。でも上半身が相変わらずな・・・」と思ったのも、もう過去の事となってくれました(笑)
惜しむらくは、旧シティハンター素体を使って数多くのプレデターが既に商品化されてしまっている事。ロストハンターの多くや、ケナーのクラックドタスクなど、流石にこの素体での再商品化はちょっと厳しそう。
※追記
予想に反してロストハンター達はアルティメット版が続々と発売になっています。ケナーのプレデターも最初の方に商品化された連中をなんとかアルティメット化して欲しいところです。
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