レビュー:NECA(ネカ) バトルダメージ ケルティックプレデター vs. グリッドエイリアン 2パック

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昨月末ごろ発売になった、NECAのAVPの2パックをレビュー。

商品名:AVP エイリアン vs プレデター/ ケルティック・プレデター vs グリッド・エイリアン アクションフィギュア バトルダメージ 2PK
メーカー:NECA(ネカ)
キャラクター原作:映画「エイリアンvs.プレデター」

ダメージ ケルティックプレデター

内容

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本体、ネット、セレモニアルダガー(短剣)、リストブレード(溶解状態)、手裏剣ディスクとなっています。
手裏剣とディスクはこれまでに発売されたNECAのAVPプレデターと同じものなので、レビュー中で解説はしません。

本体

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短剣とリストブレードを取り付けた状態。
本体に関しては、シリーズ14のケルティックプレデターと異なるのは頭部と胸の部分のみです。当然ながら可動の構造、可動範囲は基本的に同じなので、それらはシリーズ14のケルティックのレビュースカーのレビューをご参照ください。

エイリアンとの格闘戦でマスクに傷を付けられ、尻尾を切り落とした時にリストブレードは溶け、エイリアンの酸を浴びて解け始めた右胸の鎧を脱ぎ捨てた状態を再現したものとなっています。

シリーズ14のケルティックと並べて

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今回のダメージ版の方が鎧のシルバーがくすんでおらずややツヤ有りな感じです。ウォッシングの濃さの個体差の可能性もないわけではありませんが、シリーズ15のマスクドスカーもシリーズ14に比べてシルバーが鮮やかだったのでこれは仕様ではないかと私は思います。
あと、肌の色も今回の方がやや鮮やか。

頭部

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各部の造形はシリーズ14のそれとほぼ同じで、左目の辺りにエイリアンのツメで引っかかれた傷が再現されています。

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左がシリーズ14で、右が今回のダメージ版。各部の大きさ・形状もほぼ同じ。
でもちょっと異なっていて気になる部分があります。それは顎の側面のオレンジの丸い部分。
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この部分、何かモールドが少し潰れ気味なんですよね。

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顎の側面に対して水平ではなく、奥に向かって斜めに潰れているんですよね。何でこのような差異があるのかは謎です。斜めの傷をモールドする都合、金型が斜めにスライドするとかそんな都合でしょうか?(素人の推測)

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マスクから伸びるパイプはこのダメージ版でも付いていますが、バックパックが無いので挿す場所はありません。劇中でもバックパックが無くなった後もパイプはマスクに付いたままです。

胴体

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右胸だけ前半分の鎧が外れた状態になり、中のベルトが見えているという構成です。ここは今回の新規パーツというわけではなく、先にシリーズ15で発売されたエイシャント・プレデター2体(まだレビューしていません)と同じパーツです。
エイシャントはバックパックが付属していましたので、当然このケルティックも背中に取り付け用の穴はあります。なのでこのダメージケルティックに他のAVPプレデターのバックパックを取り付ける事も一応可能です。劇中では右胸の鎧を脱ぎ捨てる前にバックパックはすでにありませんでしたけど。

余談ですがあのバックパックっていつ無くなったのだろう?とブルーレイを見て確認してみたところ、エイリアンが飛び掛ってきて押し倒され、マスクに傷を付けられた後、ひっくり返ってケルティックが上になった時点で無くなっていますね、なぜか(笑)

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右肩は鎧がありません。ここもエイシャント・プレデターと同じです。

リストブレード(溶解状態)

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エイリアンの尻尾を切り離した際に酸で解けてしまった状態になっています。

ネット

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左腕のランチャーから発射するネットが付属。
このネット、「単なる網」が付いているという事ではなくちゃんと作られています。
網の端の方に囲うように糸が張ってあり、その先にはシルバーのロッドが付いています。

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そのロッド。
劇中だとエイリアンが登場する前、ケルティックがまず銃を持った男をネットで捕らえてスピアで殺しますが、その際に壁に刺さったこのロッドが回転してネットが閉まっていました。

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で、このロッドの付いた糸を引っ張ると、ちゃんとネットが閉じるようになっているんです。

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エイリアンを捕まえてみました。
ネットにロッドが付いているというだけではなく、引っ張ると閉まるというギミックまであり、きちんと可動フィギュアの付属品として遊べるものになっているのは嬉しいところ。

互換性

本体はシリーズ14と同じなので、もちろん各パーツをシリーズ14のケルティックと交換する事が可能です。
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これはシリーズ14の本体にダメージ版の頭部・右手・リストブレードを付けたもの。エイリアンの尻尾を掴んで振り回して投げる辺りの状態を再現。
2体のパーツを組み合わせれば、どの場面のケルティックも再現可能ですね。

グリッドエイリアン

続いてエイリアン。
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こちらはダメージ版というよりも、シリーズ7のグリッドエイリアンで不完全だった部分がきちんと改良されたというもの。
異なるのは頭部のフードと尻尾の先のみなので、もちろん可動の構造などは全く同じです。

尻尾

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一番の肝心なところはこれですね。劇中でグリッド状の傷を負うのはケルティックの対決の終盤。その前に尻尾はリストブレードで切り落とされています。ですからグリッドエイリアンのフィギュアは尻尾の先が切れていなくてはならないのですが、シリーズ7のグリッドエイリアンはそれが再現されていませんでした。

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付属品として、切り落とされた尻尾の先っぽも付いています。劇中では切り落とされた際に床に突き刺さっており、その後これをどうしたわけではありません。棒の先にでもくくりつければスカーがレックスに作ってくれた槍が出来そうですね。

頭部

発売前の画像から変更された部分です。
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シリーズ7のグリッドでは何故かクリアーではなかった頭のフードが今回はクリアーになっています。透明なのに傷が付いたら蛍光グリーンの血が出ているというのも冷静に考えればおかしいのですが、でもやっぱりここはクリアーの方が良いですね。

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肩の傷はモールドが無く、格子状にグリーンで塗装されているだけというのは残念ながら今回も変わっていません。

シリーズ7のグリッドエイリアン並べて

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左がシリーズ7のグリッドエイリアンです。色は全く同じですね。

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頭部の格子状の傷のモールドも同じのようで、同じパーツで色が不透明ブラックの塗装か、クリアー成型かの違いみたいです。最初からこうしてくれれば良かったのに・・。

でも、これじゃ再現出来ない・・・

発売前から分かっていた事ではあるのですが、ケルティックはシリーズ14の方とパーツを組み合わせる事で全ての場面が再現可能。しかしエイリアンはこれでは再現出来ないのです。
エイリアンがグリッド状の傷を負うのはネットに捕らえられた後、2体の対決の最後の最後なんですね。それまではエイリアンの方は頭部に傷がありません。
なので本当に今回必要だったのは、
「この仕様で色がシリーズ7の普通のAVPウォーリアーと同じのグリッドエイリアン」
もしくは
「この色で、格子状の傷を負っておらずに尻尾だけ切り落とされているAVPウォーリアー」
なのですよ。

クリアー成型のフードを付けてくれたのは良いのですが「最初からそうしろよ」という気持ちは拭えないですし、そもそもグリッドと普通のウォーリアーで色を変える必要も無い。ブルーもブラウンもどっちも悪くないのですが、こういう部分でかゆい所に微妙に手が届いてない仕様になってしまったのが残念です。というか、もどかしい。

総評

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こういう形でダメージ版のケルティックを出してくれたのは非常に嬉しいです。内容も過不足無く、ネットがきちんと閉まるギミックも嬉しい。シリーズ14と組み合わせれば全ての場面が再現可能。
対してエイリアンは、微妙に足りないのが残念。フードを透明にしてくれたのは良いのですが、同じ色でダメージ無しのエイリアンが存在しない以上、全部の場面を再現する事は出来ません。シリーズ7の時点でグリッドのフードと尻尾がちゃんとしていたら、今回は同じ色の普通のウォーリアーで良かったのになあ・・・。

とりあえず確実に言えるのは、シリーズ7のグリッドエイリアンは存在価値が無くなったという事。あえて透明ではないフードを求める・グリッドなのにあえて切り落とされていない尻尾を求めるという変わった理由が無い限り、もはやこちら一択だと思います。

もちろん2体ともきちんと可動しますし、国内メーカーの可動フィギュアに比べたらかなり割安に感じます。シリーズ7を既に購入しているとちょっともどかしくて惜しいのですけどね。

以上、ケルティックとグリッドの2パックのレビューでした。

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