レビュー:NECA(ネカ) アルティメットシャーマンプレデター

「ヒッピー」ことシャーマンプレデターのアルティメット版のレビューです。

商品詳細

商品名:「シャーマン・プレデターアルティメット 7インチアクションフィギュア」

メーカー:NECA(ネカ)

キャラクター原作:「プレデター2」

シャーマン・プレデターアルティメット 7インチアクションフィギュア

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※写真に青い反射が写ってしまっています

写真撮影の際にピンポイントで照らしたライトの色が若干青く、写真で青い反射が写ってしまっている物があります。部屋の照明を同じくらいの色に調整して撮影し、補正で元に戻すつもりでいて調整を忘れてしまったという・・。
そんなわけで青い反射が写っている画像がありますが、これは別に塗装にブルーパールが掛かっているわけではありません。撮り直すの面倒くさいのですみません。

内容

本体、マスク装備頭部、交換用手首一式、頭蓋骨、ダガー、手斧、ディスク(開・閉)、杖、クローク(ポンチョ)

本体

肌のグレーが成型色で他が塗装。肌はお尻のみ成型色ではなく塗装なんですがほぼ見えません。旧素体版もそうなのですが、お尻のパーツは正直言って存在している意味があまり無いと思いますね。

旧素体版と比較

シャーマンは旧素体で、シリーズ4にて一度商品化されています。⇒シリーズ4のシャーマン・プレデターのレビュー

左がアルティメットで右がシリーズ4の旧素体版です。
旧素体は肌も含めて全部塗装だったのですが、肌の色味は似ています。やや肌色っぽい色味があるグレー。アルティメット版の方が肌の彩度が低いです。言うまでも無く、肌が成型色の方が透明感があって生き物の肌という質感が感じられます。

ネットは旧素体ではブラウンでしたが、アルティメットでは肌よりやや濃いグレーに。

体表のパターンは旧素体よりもかなり細やかな仕上がり。ここ最近、NECAはデジタルプリントを使うようになったらしく、特に頭部の体表パターンの細かさの差は歴然としています。

アルティメット版は目もデジタルプリントで非常に綺麗(詳細は後述)。ただ、旧素体の目の塗装も(個体差はあると思いますが)鋭くてこれはこれで捨て難い。

各部

可動に関しては基本的にアルティメットのシティハンターと同じです。
下腕にガントレットが無い都合で回転可動が無いのと、腰回りの右側が分厚いために右だけ股関節の可動範囲が狭いです。

頭部

形状自体は旧素体版と同じ。シティハンターの頭部でドレッドヘアだけが異なります。

デジタルプリントにより、体表パターンや目の塗装は旧素体版よりもかなりクオリティが上がっています。

後ろ髪の留め具は旧素体版ではゴールドでしたが、アルティメットではオレンジ。

旧素体版には無かったネックレスが首元に追加されています。

マスク装備頭部。映画劇中には無いアルティメット版での追加装備。

AVP2のウルフのコンセプトアートに似せた、というか完全にそのまんまなデザイン。何かの頭蓋骨から作られたマスクを装備しています。

頭蓋骨の目の部分は穴になっていて、奥にプレデターの顔が覗いています。
おそらく、素顔頭部と同じパーツで口のパーツの代わりに骸骨マスクのパーツを取り付けているという構成。
NECAのプレデターのマスク状態頭部の本体は、マスク状態専用のパーツで塗装が手抜きというのがよくある仕様なんですが、このシャーマンのマスク付き頭部は中の目が覗く事もあってか頭部本体も素顔頭部と同じように塗装されています。

このため、後頭部や頬の端の部分などマスクの隙間から覗く部分も体表の塗装がきちんとされています。

胴体

アーマーが無いため上半身は裸の状態。
体表パターンは旧素体に比べて遥かに生き物の体表らしい仕上がりになっています。
もちろん旧素体と違い、腹と胸の間でボールジョイント可動。

腕

下腕は両腕とも布を巻いているデザイン。アルティメットのストーカー・プレデターもそうですが、ガントレットが無いので肌の境目での回転可動がありません。もっとも、無くてもさして問題は無いと思います。

それ以外の可動は他の現行素体のプレデターと同じ。肘は2重関節で深く曲がりますし、上腕の回転可動もあります。

アーマーは旧素体ではシルバーでしたが、アルティメットではブラックにカッパーのドライブラシとなっています。

腰周り

これがこのフィギュアの残念なところ。旧素体もそうだったのですがアルティメットでも変わらず。

腰回りは一体のパーツ。右腰側はディスクホルスター、皮の腰巻、さらに上にポシェットのようなものが被さっています。これが一体のパーツなのでかなり厚みのあるPVC。あまり曲がらないので股関節の可動範囲が狭いです。

左側は右に比べればマシですが、こちらは厚みのあるポシェットがあってここにアーマーがぶつかってしまいます。

他のシティハンター素体のプレデターに比べれば劣るのですが、可動範囲としては現行のジャングルハンター素体とそんなには変わらないです。

左右はこのくらいは開けます。

前後はちょっと厳しい。

脚部

脚はシティハンターと同じです。
こちらも体表は旧素体に比べて細かくなっています。

付属品

杖

先にリストブレードの刃が付いていますが、パッケージ裏には「Staff」と表記されているので杖。
旧素体版のレビューでも書きましたが見た感じ武器としては耐久性が無さそうなので、儀式的・装飾的なものなのでしょう。

本体にこれだけを持たせれば、映画劇中の「ヒッピー」です。

実は旧素体版とは別物

ぱっと見は旧素体版と同じ形状に見えるのですが、実はちょっと違います。

左がアルティメットで右が旧素体版。
柄に2か所紐で括り付けられているブラウンの部分、これの位置が異なっています。色も旧素体のオレンジより彩度が低いブラウンになっていますね。

手首パーツ

他のプレデターに付属のものと同じです。いつものやつですね。

ディスク

こちらもいつものヤツで、開・閉の2種類付属。色はアーマーとうって変わってギラギラのシルバー。

なお腰回りが前述の通り旧素体と同じで一体のパーツなので、見た目にはディスクホルスターがありますけどディスクを収納する事は出来ません。

スカルトロフィー

こちらもいつものヤツ、なんですが白骨でも血まみれでもなく、意図的に血が塗られた状態になっています。何か不気味な儀式的な雰囲気。

クローク(ポンチョ)

布製。フチにワイヤーが内蔵されており、曲げる事で自由自在になびいた状態に出来ます。

頭部を外して三角の穴を首に通して取り付けます。なので他のプレデターに装備させる事も可能。

ポーズに動きを演出したり、風を演出したり。シンプルですけど、ワイヤーで自在に曲がるって楽しいですよね。

手斧

アルティメット版の追加装備。
柄の部分は人間の頭蓋骨と脊柱で、真ん中から割れた頭蓋骨に刃が刺してあるという禍々しい外観。

祈祷師という事になってはいるけれど・・

長いドレッドや武器としては使え無さそうな杖(槍?)の雰囲気からかシャーマンと呼ばれるこのプレデター。
アルティメット版のポンチョや骸骨マスクはまさに祈祷師を意識しているわけですし、パッケージ裏面のNECA独自の設定もそうなっているようです。
が、それはあくまでNECA独自のものですし、映画劇中では別に明確に祈祷師である描写はありません。

斧だけを持たせてみると、胴体にアーマーを付けていない・ハイテク装備を全く身に付けていない事もあって蛮族っぽい。
ハイテク装備を持たずに原始的な戦闘スタイルのハンター、そんな風にも見えてきます。

ダガー

こちらもアルティメットでの追加装備。
柄の部分は何かの骨と思しきもの、刃はリストブレードを巨大にしたようなデザイン。

総評

旧素体版と比べると上半身の可動範囲が向上しているのは当然なんですが、塗装の質の向上が予想外に素晴らしい。
肌は成型色になって透明感があり、デジタルプリントによって体表が細かく、目も生き生きとしています。
NECAのフィギュアの価格がここ1年くらいで上がってしまっていますが、この外観のクオリティなら少しは納得出来ますね。
まあ本国じゃ50ドルもしないみたいですけど・・・。

腰回りが旧素体と同じなのは残念。付属品にディスクがあるのですからこれをきちんと収納出来るように・一体成型で可動を殺さないように作り直してくれればなお良かった。せっかくのアルティメットでの再商品化なのだから。
とは言えそれでも股関節はそこそこに可動します。本当に股関節の可動範囲が狭いアルティメットのエイハブ・プレデターに比べたら全然マシです。

以上、アルティメットシャーマン・プレデターのレビューでした。

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なまじアルティメットはパッケージがしっかり作られているのでダメージが無い方が良いという方もいるとは思いますが、参考になればと思います。