レビュー:figma 初音ミク 2.0

先日発売となったfigmaの初音ミク2.0をレビュー。
待望のver.2.0です。


商品名:figma 初音ミク 2.0
メーカー:発売元 マックスファクトリー 販売元:グッドスマイルカンパニー
キャラクター原作:
PC用ソフト「キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク」

figma キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク 初音ミク 2.0 (ノンスケール ABS&PVC 塗装済み可動フィギュア)

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内容


本体、マイク、交換用顔パーツ2種、交換用手首一式、ギター用手首、座り用手首、マイクスタンド、羽、ギター、羽接続用パーツ
以上となってます。
交換用手首の種類が多く、羽やギターもあるのでボリュームがありますね。

本体


いつもながらサンプル通りの出来栄えです。
ツインテールはクリアーパーツの上から塗装で仕上げられており、先に方は色が薄くクリアーになっています。
髪の造形もシャープ。
クリアーパーツでこのシャープさなので、うっかり髪先を引っ掛けて破損しないよう、取り扱いには注意です。

発売前から分かってはいましたが、今回のミクは大きいです。

左が初代のfigmaミク。右が今回の2.0。目に見えて大きさが違います。
大きさが違うとは言っても、胴体と脚と頭が微妙に大きく、それ以外の大きさはほぼ同じという感じです。他のボーカロイドのfigmaと並べると、対比がおかしくなってしまうと思います。

初代に比べると、2.0の方がグリーンの色味が明るいです。

顔パーツ


通常の顔の他、ウインク笑い顔、照れ顔が付属。
どれもサンプル通りの出来栄え。やっぱりfigmaは出来が安定してますよね。

さて顔と言えばこのミク2.0、発表当時から「今までのfigmaミクと顔が違う」という点に賛否両論ある感じでした。
まあ最近の初音ミクの絵(セガのゲームとか)だとこんな感じの顔だとは思うのですが、見慣れた今までのfigma初音ミクの顔のイメージが刷り込まれているという人も結構いるのではないかと思います。かくいう私もそうですね。
前述の通り今回の2.0は大きいですが顔の大きさは同じ。じゃあ初代ミクの顔は付けられるか?付けられます。


顔をはめるダボの太さが違うため、初代ミクの顔を付けるとかなり緩いです。が、前髪を付けてしまえば顔が外れることはないので、問題なく取り付け可能。逆に2.0の顔を初代につけようとするときつくて入りません。

初代と2.0では肌の色が微妙に違い、初代の方が色白ですがそんなには違和感ないですかね。
という事で、今回の2.0の顔がイマイチしっくりこないという方は顔を挿げ替えてしまうと良いかと思いますよ。
figmaのミクって幾つも種類が出ていますが、初代以外については取り付けられるかどうか・取り付けたときの肌の色の違いなどについては分かりません。全部買っている人もいるんだろうな・・・。

可動など

figmaのレビューは往々にして「可動はいつも通り」で終わらせてしまう当ブログですが(笑)、今回は話が違います。
今回のミク2.0は今までのfigmaとは関節の構造がかなり異なっています。
figma初音ミクのver.2.0である前に、figmaの規格としてのver.2.0であるというところでしょうか。

頭部

いきなりですが注意点があります。
付属の説明書にもその旨の記載があるのですが、この初音ミク2.0は頭部とツインテールを外す事ができません。
姿勢保持のため、勘合をキツめにしてあるとの事。おそらく重さで勝手に回転してしまわないようにという事だと思います。
頭やツインテールを引っこ抜こうとすると破損する恐れがありますので、やらない方が良いでしょう。

ではその頭の関節の解説

頭部のジョイントは、首と接続する部分がボールジョイントになっており、さらに首と胴体の接続部もボールジョイントとなっています。
このため従来のfigmaと比べて可動範囲が広く、特に左右に首を傾げる可動範囲が広くなってます。

まずは肩

肩関節は引き出す事が可能。


肩関節は前後に可動。


ここまで腕を前に出す事が出来ます。流石にリボルテックのスネークみたいにはいきませんが、両腕がピタっとくっ付くまではなんとか出来ますかね。

この機構がfigmaの黒騎れいにあれば、ハンドガン両手で構えられたかもな・・・。

従来のfigmaの肘関節は平べったい形の上、上腕に埋まっているために回転できませんでしたが、今回のミク2.0は回転可能です。


関節が新しくなり、球体に近い丸みを帯びた形状になっているため回転が可能になってます。

今後のfigmaの肘関節がこの構造になるのなら喜ばしいですね。
ただこのミク2.0に限って言えば、上腕の途中、肌と袖の境目で回転可動を入れて欲しかったですね。
ここが動いてくれる方がポーズを付けやすいと私は思います。

手首

手首も従来と違います。

手首の関節が従来の軸関節ではなく、球体状の関節パーツに。
この関節の大きさは、リボルバージョイント4mmよりやや大きいというところ。
リボルテックでは手首の関節が4mmジョイントなのは定番ですが、figmaも同じような構造となりました。これにより手首を曲げる方向の自由度が増し、より表情の幅が広がっています。


手首から関節パーツを外したところ。関節パーツは2つしか付いていませんので、手首を交換する際は関節パーツを外して差し替えます。
手首側は軸が短く、少し太くなっています。このため手首から関節パーツを外すのは、特に最初は抜け難いのでお湯などで温めてから外した方が良いと思います。一度付け外しすると、何故かそれ以降は他の手首でも取り外しが容易になりました。
この手首側だけ太くしている意味がよく分からないんですよね。外し難いだけのように思えます。関節の軸の太さは従来のfigmaとほぼ同じなので、このミク2.0の手首を他のfigmaに取り付ける事は可能です。


付属の手首パーツ。
指を伸ばした平手、物持ち手、握り手、指差し手。
他に座りポーズ用とギター用も付属しますがそれは後述。本体に最初から付いている手は、指を開いた平手です。

手首パーツが軸関節ではなく球体関節になったため、この手首保管用のパーツも従来と変わりました。

手首を取り付けるところが穴ではなく軸になってます。

胴体

見た目でお分かりの通り、今回の2.0は腰だけでなく胸の下にも可動があります。
さらに

パンツは白・・・・ではなくて(笑)、赤丸で囲んだ部分に注目。腹パーツとパンツ部分の間にちょっと隙間が空いてますよね。ここは引き出せるようになっており、大きく可動します。


腰はここまで横に曲げられます。


前方向にここまで曲げられます。ここまで前屈姿勢にできるなんて、figmaでは前代未聞ですかね。


あまり前に曲げると、後ろの隙間から関節がちょこっと見えてしまいます。

この可動性能を生かし、座らせることが可能。座りポーズ用の手首が付属してます。

この手首のみ根元に球体関節が無く、一軸での接続となっています。
手の平側もきちんと造形されているので、座りポーズ以外でも使い道がありそうですね。


こんな感じで座ることができます。

この胴体の可動は、従来のfigmaに比べて特に進歩したと感じられる部分ですね。

続いて下半身。先程と同じ写真ですが・・・・

太ももはいわゆる尻肉の造形があります。またスカートは左右に分割されており、左右パーツの端が重なっているという構造。
今度はこの赤丸部分に注目。太ももの上側が切り欠かれています。これによって股関節の軸を逃がして可動範囲を広くしています。


左右にここまで開脚する事が可能。今までも前後にはここまで開けるfigmaはありましたが、左右でここまで開脚は無かったかと。


膝から下は従来のfigmaと同じ構造です。
ここもニーソックスと肌の境目で回転可動が欲しかったと思います。そうすれば内股のポージングがやりやすいんですけど。

付属品

マイクとマイクスタンド

マイクスタンドの形状は初代figmaミクと同じようなんですが、
ミクが大きくなっている分、長くなっています。


当然ながらもの持ち手で持たせられます。

ギター

これも専用の持ち手が付属し、持たせられます。


頭が外せない都合、ギターのストラップを肩に掛けるのがちょっと面倒です。

クリアーパーツの上から白で塗装されており綺麗。

この羽は取り扱いに注意が必要だと思います。
まずクリアーパーツなのでそもそも割れやすいという事。

この羽だけは他のパーツとは別に小さいブリスターパックに入っていますので、このブリスターは捨てずにおいて、これに入れて保管すると良いのではないかと思います。

もう一つの注意点が取り付け

羽の中心部分の穴にスタンドの軸、もしくは取り付け用のパーツを挿して取り付けます。


これが取り付け用パーツ。
軸の長さはスタンドの軸と同じ。この取り付けパーツの後ろにスタンドを挿す事も可能。

羽の穴に軸を差し込もうとしても、スルっと入ってはくれませんでした。(個体差もあるかも)
普通ならそのまま押し込めば問題なく入ると思うのですが、この羽はクリアーパーツな上、穴の周りは大して厚みがありません。
無理に押し込むと割れてしまう危険性があると思います。実際、ネットの掲示板で「軸を挿したら割れた」という方がいらっしゃいました。無理に押し込むのは危険です。

という事で、軸のほうを少し削って挿し込みました。・・・・がちょっと失敗。当たり前ですが、軸を削ると今度はミク本体から抜けやすくなってしまうんですよね。
軸ではなく羽の穴を少し削るのが最良かもしれません。穴が丸ではなく6角形なんでちょっと削り難そうですけど。

前置きが長くなりましたけど、羽を装着した姿


光を当てると透けて綺麗。
でも、初音ミクの付属品で羽って必要かな・・・・という気はするのですが、背中の穴を使用するので他のfigmaに付けて遊ぶのにも使えそうではありますね。

総評

色味の違い・顔の違いを抜きで考えれば、昔のfigmaのミクよりもよく動いて遊べるので、圧倒的にこちらがオススメです。
これからのfigmaがこの可動構造になるのかな、と期待しますね。

ただ、単品でみた場合はこの2.0が良いのですが、他のfigmaと絡めて遊ぶとなると話は変わってきます。
大きくなったために他のボーカロイドのfigmaと合わせると大きさがおかしいという事になりそうですし、頭部が取り外しできないので、他のfigmaと頭を挿げ替える事も出来ません。(ネットの掲示板で「お湯で温めてゆっくし引っ張ったら外せた。他のfigmaの頭も付けられる」という書き込みを見ましたが、それでも気軽にスポっと外す事は出来ないわけですよね。)

この大きさだからこそこの新しい可動構造を仕込めた、という感もあるのでここは一長一短だと思います。


以上、figma 初音ミク 2.0のレビューでした。

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