ちょっと遅くなりましたが、11/15に発売されたリボルテックの雷電をレビュー。
広い可動範囲と眼球可動で、カッコ良くポーズがキマリます。
ゲーム「メタルギア ライジングリベンジェンス」の主人公。
私が待ち望んだ一品。先に結論から言ってしまいますが、超オススメの出来です。
商品名:「リボルテックヤマグチno.140 雷電」「リボルテックヤマグチno.140EX 雷電 ホワイトアーマー」
メーカー:企画・製作 株式会社海洋堂
販売 ユニオンクリエイティブインターナショナル株式会社
キャラクター原作:ビデオゲーム「メタルギア ライジング リベンジェンス」
※2021 8/29追記
今更ですが、色違い版である「ホワイトアーマー」について最後に追記しました。
内容
本体、エフェクトベース、スタンド、スイカ、電磁レールスキャバード[鞘]とアーム、交換用バイザー(オーグメントモード)、リボコンテナ、高周波ブレード(刀)、ナイフ、眼球交換用補助パーツと赤目の眼球、眼球交換用補助パーツ単品、眼球可動用ピック、脚部ブレード保持部品、交換用手首一式、姿勢補助スタンド×1
そして画像には写っていませんが、ダンボール箱のペーパークラフト。
本体
サンプル写真通りの仕上がりですね。唯一印象が違ったのは髪。
サンプルだとただの白に見えていたのですが実際の製品はパール塗装で、プレイアーツ改同様に良い感じに銀髪の雰囲気が出ています。
大きさ比較
プレイアーツ改と比較。言うまでも無く大きさが全然違います。プレイアーツ改は所々メタリックブルーが吹かれていましたが、
リボルテックは少し明るめの暖色系のグレー。
ゲーム画面では真っ黒なイメージですが、スケールを考えての事か、はたまた真っ黒だと単調になりそうだからでしょうか。
私は持っていませんけど、プレイアーツ改で「イエローver.」というのが出ていますが、あれに近い雰囲気ですかね、リボルテックの色は。
ディテールの再現度は、大きさもあって当然ながらプレイアーツ改の方が上。腰の腱のような部分は、リボルテックでは胴体と一体になってしまっています。
しかしプロポーションはリボルテックの方が良いと思います。プレイアーツ改は関節の仕込み方がやや甘くて、ゲーム内の雷電よりヒョロっとしてますし、肩関節の見た目がちょっと貧弱。
反面リボルテックは頭がやや潰れているというか、横にやや太い感じ。また目もちょっと大きめで、顔だけの再現度を見ればプレイアーツ改の勝ちでしょうか。
どっちがオススメか、と言われたら断然リボルテックの方を私は推します。プレイアーツ改もなかなか良いのですが。
(プレイアーツ改のレビューはこちら→プレイアーツ改 雷電 レビュー)
ゲームの限定版付属の仔月光(トライポッド)と比較。
予想通り丁度良い大きさです。
この仔月光、なかなか良くできているのに同じスケールで雷電がいないのであんまり生かせない感じがしていたのですが、ようやく出番となりました。
絡めて遊べるのは非常に良い。やっぱり相手がいないと。真っ二つになるギミックも生きてきますね。
可動など
構造は先に発売されたリボルテックのキン肉マンやスネーク(レビューはこちら)と同じような構造です。
説明に関してはやや端折ってますので、スネークのレビューも併せて見て頂ければと思います。
頭部
先ほども触れましたが、ゲーム画面のそれと比べるとやや横に太く目が大きいです。
決して大きくはないサイズでの立体化でかつ眼球が可動なので、ちょっとディフォルメされているわけです。
写真だけだとうまく伝えられないんですけど、このディフォルメ具合が実に秀逸。月並みな言葉ですけど、雷電の顔の特徴をうまく捉えていると思います。
かくいう私も「顔はやっぱりプレイアーツ改程再現度高くはないな。まあ眼球可動あるからしょうがないし、まあまあ似ているかな」くらいに思っていたんですけど、実際にものを手にしてみると「見れば見るほど雷電だな」と思う不思議。
ゲームのそれの方が明らかに目がキレ長なんですけどね。なんだか良くわからないのですが、妙にしっくりくるのですよ。不思議。
首の可動
スネーク同様に後ろ髪は途中から別パーツで段になっていて可動し、ここまで上を向けます。
眼球可動
頭の裏側はこうなっています。
スネークでは眼球の後ろにピンがありましたが、今回の雷電は穴が空いており、付属のピックを挿して動かします。
このピックでの可動が最初は動かし難くて「スネークのピンの方が良かった」と最初は思ったのですが、慣れてくるとこちらの方が遥かに動かしやすいです。
眼球の交換
今回の雷電は目の色が青と赤、2種類の眼球が付属して差し替えできます。
これだけ小さい部品なので差し替えが大変そう。という事だからか、差し替えを補助する部品が付属してます。
このちょっと不気味な肌色ののっぺらぼうがそれ。ウォーズマンの素顔に似ていると思います(笑)
左のは赤い目の眼球が付いた状態。右端のは、先ほど触れたピック。眼球の交換時もこのピックを使います。
顔の後ろ側から
この補助パーツをスポっとはめてやります。
この状態で眼球を表からピックで押してやると、眼球が補助パーツの穴に入ってくれるので紛失を防げるというわけです。
逆に眼球を取り付ける時は、補助パーツの裏側からピックで眼球を押してやる事でそのまま顔に眼球をセットできるという仕組み。
・・・・なんですが、実際にやってみるとうまくいきませんでした。ピックで押しても、眼球が補助パーツの穴に入ってくれない。補助パーツ無しでピックで眼球を押してやると、労せずに眼球が外れました。
補助パーツを温めてやらないとダメそうです。
考えられてはいるんですがちょっとツメが甘いですね。眼球を紛失しないように下に何か箱を置くようにすれば、眼球の交換時に無理に補助パーツ使う必要はないでしょう。
補助パーツはあんまり意味がないように思えますが、眼球はそのままだと紛失しやすいので単純に紛失防止の保管用としては大いに役に立ちます。
肩
スネーク同様、胴体の上側にリボルバージョイント刺さっているという構造。しかし今回は8mmではなく、6mmダブルジョイントです。これはおそらく、雷電は肩に装甲があるためにこうしたのだと思います。
相変わらずこの構造は秀逸。肩を前後に自由に動かせますので、力の入ったポーズ、物を両手で持つというポーズがしっかりとキマります。
特に雷電は刀を持つキャラクターなので、両手持ちがしっかり決まるのは本当に素晴らしい。
胴体
ここもスネークとほぼ同じ構造。
前方向には大きく曲がりますが、後ろにはあまり反らせません。
先の「プレイアーツ改との比較」でも触れましたが、腰の腱のような部分は残念ながら胴体と一体成型。
脚
まずは股関節
ここもスネークと同じ構造で素晴らしい可動性能。
パンツ部分はもちろん、赤丸で示した部分も軟質樹脂。おそらくは塗装剥げ防止のためではないかと思います。
反面、脚を大きく上げると後ろからリボルバージョイントが丸見えになってしまう欠点もスネークと同じです。
スネークと違って雷電はサイボーグなのでまあこれでも良いか、という気はしますけど。この部分を何とかしてくれたら完璧なんですけどね。
足首の前後可動。
スネークもそうだったのですが、後ろ方向(つま先を伸ばす)へはよく動くのですが、前方向にはあまり可動しません。
リボルバージョイントを少し引き出せばもう少し動かせるのもスネークと同じ。
くるぶしに付いている刃物?はプレイアーツ改と違い、残念ながら可動しません。
付属品
スイカ
片面はフチが一段高く、もう一方は一段低くなっており、ここで勘合します。見た目がちょっとおかしいといえばおかしい。
そこまでして球体の状態にできる必要はないのではないかと私は思います。球体の状態で真ん中に切れ目が入っているのも変だし。
とは言えゲーム中結構印象に残るオブジェクトなので、付属品としては嬉しい。他のアクションフィギュアと組み合わせても良さそうです。
エフェクトベース
スネークと同じものですが、色がクリアーブルーで結構違う印象。
高周波ブレードとナイフ、鞘
全てABS製。
ナイフは逆手持ちする為の専用手首があります(後述)
この鞘、プレイアーツ改のそれに比べてリボルテックの方がかなり優れているポイントがあります。
一つが、鞘のアームの接続部分。
プレイアーツ改では太ももの側面に付いていたため、脚を動かしたら鞘の向きが変わってしまうので取り回しがし難かった。
リボルテックでは脚ではなく腰に付いています。さらにこのアームの最初の節は無可動で固定なので、鞘の重さでここが勝手に動いてしまう事はありません。それでも鞘は背中でも左腰でも問題なく回せます。
もう一つのポイントは保持力。
プレイアーツ改のそれは大きさのためそれなりに重く、それなのにアームの可動部分の保持力が(個体差もあるかもしれませんが)充分ではありませんでした。
しかしリボルテックでは可動部分はもちろんリボルバージョイント。鞘もそこまで重くは無い事もあってかバッチリ保持可能。
プレイアーツ改の鞘が非常に取り回し難かったので、リボルテック雷電の画像を最初に見た時は「いっその事、鞘は背中に付けてくれればよかったのに」と思ったものですが、腰に付いているにも関わらずバッチリ背中で保持できます。動かしていて全く邪魔になりません。
オーグメントモード用のバイザー
オーグメントモード用の閉じたバイザー。頭部から前髪と側面のバイザーを外して差し替えます。
ちなみにこの頭の側面に付いている通常時のバイザーはちょっと外れやすい上、小さいパーツなので紛失注意。
ピットマルチで貼っておくと良いかな。
バイザーはパッと見クリアーっぽい雰囲気ですが、不透明のツヤありブラックで、下側だけ赤いグラデーションになってます。
交換用手首
武器持ち手、開いた手、指を伸ばした平手が左右付属。
武器持ち手は根元のロール可動が他の手首とは90度逆の方向となっており、刀を腕と同じ方向に伸ばす事ができます。
画像右下の手首は前述のナイフを逆手持ちする用です。
このナイフ、ゲーム中では一度も使われません(笑)
脚部ブレード保持部品
個人的にはこのリボルテック雷電で唯一良くない部分です。
ゲーム内で雷電の強攻撃は脚で刀を振り回しますので、それを再現する為のパーツ。
透明なコの字型のパーツをリボルバージョイントで足裏に取り付けます。
このパーツのダメな部分はまずその見た目。
明らかに足裏に余計なパーツが付いているだけで、足で刀を掴んで振り回すのとは程遠い。
もう一つのダメな点は、刀に傷が付く事。
赤丸で囲ったところに傷が付いてしまっています。
コの字型の内側にパーティングラインが走っており、これで傷が付いてしまったようです。
過去に他のレビューでも度々書いていますが、私はこういう余計なものが付くのが嫌いなので、実際にものを手にする前からこの脚部ブレード保持部品はシカトするつもりでいました。
とはいってもレビューですからやっておかないとな・・・と取り付けたらこの有様。か な り テ ン シ ョ ン が 下 が り ま し た 。(はめる前に「ちょっとキツイかな」とは思ったので、その時点で少し削っておかなかった私が悪いんですけどね。レビューの写真撮っている時って、ついこういうちょっとした事が面倒くさくなってしまう。反省)
このパーツに存在価値があるか無いかはその人次第だと思いますが、
取り付ける前にかならずコの字の内側をペーパーなどで少し削っておいた方が良いかと思います。
実はこの雷電の足裏の真ん中、いうなれば土踏まずですか、この部分に実は刀の持ち手がスッポリはまります。
このため、刀を90度横向きに向けて挟んでいる状態は、脚部ブレード保持部品を使わなくても再現可能です。
広い可動範囲で、立ちでもしゃがみでもカッコ良いポーズがキマリます。
ゲームでは「自由切断」と並んでキモである「シノギ」(ガード)のポーズももちろんキマリます。
そして可動範囲の広さに加え、眼球可動によって目線を自由に決められる為、本当にカッコ良くポージングというか演技がキマリます。
総評
個人的には今年に出たアクションフィギュアでは今の所一番だと言いたい出来栄え。
広い可動範囲としっかりした保持力で、カッコ良くポーズがキマります。眼球可動で目線も自由自在。
出来から言えば先に出たスネークも同じくらいですが、私はライジングリベンジェンス以外のメタルギアを未プレイなのでスネークより雷電の方が嬉しい。
このリボルテックの雷電が気になっているという方、ゲーム「メタルギアライジングリベンジェンス」をプレイ済みの方、未プレイだけど何か気になっているという方、いろいろいらっしゃるかと思いますが、ぜひ購入しちゃってください。
この雷電というキャラクターのデザインが好きではない・嫌いという人でなければまず満足できるのではないかな、と思います。ただ、足首に刀を付けるパーツだけは本当に注意してください。
雷電 ホワイトアーマー
後から発売されたカラーバリエーション、「雷電ホワイトアーマー」について。単なる色違いなのでさらっと紹介。
普通の雷電と比較
パッと見の印象は、通常カラーの一部がホワイトになっている感じですが、実は同じ色に見える部分も少し色味が変更されています。
顔の肌色はホワイトアーマーの方がオレンジっぽくなり血色の良い肌に。
足首はホワイトアーマーだと青みがかったグレーになっています。
刀を収める鞘は、ホワイトアーマーの方はシルバーがチタンシルバーっぽい色味になっています。
オーグメントモード用のバイザー。写真だとうまく写りませんでしたが、ホワイトアーマーの方が下端のレッドが少しだけピンクっぽい色味です。
以上、「リボルテックヤマグチNo.140 雷電」のレビューでした。この出来で他のキャラも欲しいですね。特にサムとか。
※各通販サイトについてはこちらで解説しています⇒通販サイト 比較とおすすめ【フィギュアの買い方】
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