レビュー:AGP シャルロット・デュノア (制服ver.)

アーマーガールズプロジェクトのシャルロット・デュノア (制服ver.)をレビュー。
アーマー付いてないけどね(笑)

数多くフィギュアが出ているキャラクターですが、好きなようにあざといポーズ(笑)をとらせられるのは可動フィギュアならでは。

商品名:「アーマーガールズプロジェクトのシャルロット・デュノア (制服ver.)」
メーカー:株式会社バンダイ
キャラクター原作:アニメ「インフィニット・ストラトス」

内容


本体、交換用髪パーツ、交換用顔パーツ2種、ガルム(六一口径アサルトカノン)、交換用手首一式という内容です。
意外にも?本体は笑顔でパッケージに入ってます。

本体


サンプル写真と比べて特に変わったところはなく、塗り分けも綺麗で良い感じ。

ラファール・リヴァイヴ・カスタムII付属のものと比較。


左がラファール・リヴァイヴ・カスタムII付属のもの。困った事に身長は全然違います。頭部の大きさは同じ。胴体の大きさがかなり違うんですよね。ちょっとこれはいただけない。ちゃんとスケールは(というより体型は)統一して欲しい。


笑顔


焦り顔
左の頬に汗がついてます。最初、塗料はねかと思いました。


困り顔。あざといです(笑)

3種とも良くできてます。バンダイもすっかりうまくなりましたね、このての美少女ものの顔。


ラファール・リヴァイヴ・カスタムII付属のものと顔は互換性があります。ちなみに髪の色は微妙に違い、今回の制服ver.の方が微妙に明るい色。

可動など

一言で言うとストライクウィッチーズ等の他のAGPとほとんど同じ構造。当ブログでは今までに一度もAGPのレビューをやっていないのできちんと解説するべきなのかもしれませんが、「figmaとほぼ同じ」の一言で片付いてしまう(笑)
今回のシャル制服ver.も基本的にはfigmaの構造なんですが、ちょっと気になる点だけ解説。

まず頭

上にはここまで向けますが、あごを引くことはほとんどできません。


あごの部分がfigmaなどに比べて厚いためです。見た目はこの方が良いのですが、代わりに可動が犠牲になっているというわけです。あごを引く事こそできませんが、他の可動はfigmaなどと同じレベル。

もう一点、首の関節。ちなみに足首の関節も同じものです。

AGPではよく使われている球体関節。構造的には他社の球体関節と同じなのですが、ピンの根元(赤い矢印)部分の隙間が大きく、力を掛けると折れやすいのではないかなと思います。(実際に折ってしまった事はないんですけど。)
その上ピンの途中が少し太くなっていますので、抜け難いし回転させ難いです。(青い矢印)
頭部の交換(後述の交換用髪パーツへの交換)時は無理に引っ張らず、お湯やドライヤーで温めた方が無難だと思います。
さらに言うと、「関節技」などの他社の関節パーツに換えてしまった方が良いかもしれませんね。

次は肩

肩のデザイン上、真横に腕を上げようとした場合、普通に考えるとここまでしか上がりません。
肩が軟質樹脂ならそのまま上に上げられそうですが、このシャルの肩は柔らかくありません。


その為か、肩関節は2重関節になっています。


肩関節をカクっと下に動かす事で

腕を上に上げられる・・・・のですが明らかに見た目がおかしい。肩の位置が下過ぎますよね。という事でこのフィギュア、真横に腕を上げる事は実質不可能です。
二重関節にしているという事は、開発者も考えてはいるんでしょうけどツメが甘い。素直に胴体側の肩を軟質樹脂にした方が良かったのではないかと思います。


肩を回転させて腕の向きを変えた場合は、違和感無くポーズを付けられます。

次は腰周り

パンツを覗いているわけではありません(笑)
まずは太ももの造形。いわゆる「尻肉」がある造形になってます。すっかり定番化してきましたよね、尻肉。
もう一つの注目点はスカート。
figmaなどではスカートは可動範囲確保の為に切り込みというか分割するのが定番ですが、このシャルのスカートは前後左右の4分割となっています。


脚を大きく動かしてもスカートに違和感は無いです。スカートのデザインをうまく生かした分割ですね。

付属品

ガルム(六一口径アサルトカノン)


ラファール・リヴァイヴ・カスタムII付属のものとたぶん同じもの。これでガルムの2丁持ちができるわけです。
ラファール・リヴァイヴ・カスタムIIを買っていないと意味が無いです。1/100スケールのガンプラ辺りに持たせても良いかも。

交換用髪パーツ


髪を降ろした状態に出来ます。
この交換用髪パーツ、前髪も付いているのですが、前髪は縛った状態の髪と全く同じもの。何故に共用である前髪が二つ付いているのかは謎です。

交換用手首パーツ


これがちょっとアレなんですよね・・・・。

親指を開いた平手、握り手、指差し手がそれぞれ左右付属。
本体に最初から付いている「親指を開いていない平手」も含めて、全て先に発売されたラファール・リヴァイヴ・カスタムIIに
付属のものと同じ。
この制服シャルはラファール・リヴァイヴ・カスタムIIの拡張パーツ的な意味合いもあると思うので、付属の手首が全く同じというのはちょっとどうなのかと思います。

さらに問題なのがこの手首の内、「親指を開いた平手」と「指差し手」はちょっと無理があります。

袖と親指がぶつかってしまうので、付けられません。いちおう、強引に押し込めば手首関節の先のほうに引っかかっている形で付けられなくもないです。

ラファール・リヴァイヴ・カスタムIIと付属手首が同じ時点でちょっとどうかと思うのですが、さらにこれはないだろうと思いますね。
ここはやはり制服シャル単品として見ても、ラファール・リヴァイヴ・カスタムIIの拡張パーツとしても、違う手首を付けるべきじゃないかと私は思います。

総評

妙なところでツメが甘いですね。
ラファール・リヴァイヴ・カスタムII付属のシャルと大きさが違う上、付属手首が同じ。しかもその手首はこの制服ver.への装着はちょっと強引。
一番肝心な顔や形、塗装は良く出来ているし可動も及第点なので、制服シャル単品の可動フィギュアとしては悪くないですが、同シリーズの他のフィギュアと組み合わせて遊ぶ事に関しては残念な感じがありますね。

しかし本文中でもちょっと触れましたけど、こういう「美少女もの」の可動フィギュアをバンダイも造形的にしっかり作れるようになったな、と改めて感じます。
シャルロットとセシリアは無可動の「フィギュア-ツZERO」でも商品化されますけどあれも期待出来そうですよね。
バンダイ製品は価格の安さの点で他メーカーより優れているので、このてのジャンルのフィギュアもどんどん出してくれるとお財布的に優しい(笑)

以上、「アーマーガールズプロジェクト シャルロット・デュノア (制服ver.)」のレビューでした。

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