発売から半年くらい経ってますけど(リボルテックの雷電と一緒に買ったような記憶が)
つい最近になって組み立てたのでWAVE製のビューリックス筐体のプラモデルをレビューします。後からP4UUの青いのも出ているようですが、最初に出たほうのスト4仕様。
あとで一部分だけ塗装しようかと思っているのですが、とりあえずそのまま組んだ状態でレビューしようかと思います。
商品名:SUPER STREET FIGHTER IV ARCADE EDITION VEWLIX筐体
メーカー:WAVE
キャラクター原作:ゲーム「SUPER STREET FIGHTER IV ARCADE EDITION」
モデル元:タイトー製アーケードゲーム筐体「VEWLIX」
最初におことわりしておかなければならない事が2点。
筐体上部のクリアーパーツ部分に、本来は「VEWLIX」のロゴが入ったシールを貼るようになっています。
貼る時にうまく位置が合わなかったので剥がしてやり直そうとしたところ、印刷の表面が欠けてしまいましたのでシールは貼らない事にしました。
このシール、説明書では最後に貼るように指示されていますが、この上部を組み立てる前にクリアーパーツに貼ってしまった方が良いと思います。実は一度組んでしまってもこの部分は分解してクリアーパーツだけの状態に出来るのですが、無理に分解しない方が良いと思ってそのまま貼ろうとしたら失敗しました。
この部分と画面の下のインストカードは最後に張るのではなく組み立てながら貼ってしまった方が良いです。コンパネを本体に取り付けると画面下のインストカードも貼り難いです。
あともう一つのおことわりが、下のキャスター。
説明書の指示とは違う組み方になっています。(ホビーサーチのページ
で説明書が見られます。)
説明書では筐体下側の前面パーツの下の両端をカットするよう指示があるのですが、カットしなくても組み立てられます。これは一体何のため?と思いながら最後まで組み立てたところ、最後にそのカットした部分にキャスターを付けるという作りなんです。
何故こういう構造になっているのかと言いますと、P4UU仕様のものとスト4仕様ではこのキャスターの部分が異なるんですね。
(PAUU仕様は「ビューリックスダイヤ」という筐体らしいです。)
でも前面パネルはほぼ同じなんで共通のパーツとするためにユーザー自身で端をカットする仕様にしたのだと思います。P4UU仕様ではこの部分はカットの必要がありません。
(参考:ホビーサーチのページ)
で、スト4仕様にもP4UU仕様のキャスターが付いているのでこれで組み立ててしまいました。別に筐体の下のキャスターなんてこだわりはないので(笑)
という事でいちおう本来の組み立て方とは異なっています。言い換えれば、パーツを自分でカットが必要と言うとちょっと構えてしまう方もいるかと思いますけど、細かい事を気にしなければそんな必要は無く組めるという事です。
裏側。
真ん中の2本のパイプだけは合わせ目が出てしまっていますが、これは流石に仕方ないと思います。まあそのままでもさして気にならないかと。
この椅子に限った事ではないのですが、やっぱりシルバーの成型色は安っぽくてイマイチですね。これならグレーの方が良かったのではないかと思います。いずれにしてもゴム足だけは塗り分けが必要です。
インストカード部分。
実物の筐体ではこの部分は2枚の透明な板が重なっていて間にインストカードを挟むという構造になっていますが、流石にプラモデルではそこまで再現されておらず、上からインストカードのシールを貼るようになっています。まあこれで充分ですよね。
インストカードの周りにある丸い凸モールドは実物ではシルバーなので塗り分けてやると良いでしょう。
コンパネ周り。
レバーとボタンは別パーツで色分けされています。
(未使用パーツとして色が黒のボタンとレバーのパーツも付いているので、好みでこちらに組むのもアリ)
コンパネ部はロゴマークや赤ラインも含めてシールになってしまっているので、きちんと全て塗装で仕上げたいという方は、ちょっと困るポイントかと思います。
コンパネ前にあるインストカードは、シールの上からクリアパーツを取り付ける構造になっています。このクリアパーツはハメ込み用のダボなどが無いので外れやすいので注意。(でも見た目を考えてダボ無しにしたのは正しい判断だと思います)
隙間に少量の流し込み接着剤か、あるいはクリア塗料を流して固定すると良いかも。(でもエナメル塗料はダメです。割れる危険があるし、クリアパーツを侵します。)
レバーはボールと軸が一体成型(当たり前)なので、軸だけ後で塗り分けようかと思っています。
画面部分はこんな構造になっています。完成後も上部を外せる構造になっており、画面写真を入れ替えられます。画面写真は何種類も付属。オマケでポスターなんかも付いていて、まとめて一枚の紙に印刷されているものを自分で切り抜いて使います。
この画面、組み立てる前は「所詮画面写真が貼ってあるようにしか見えないだろうな」と思っていたのですが、前面にクリアーパーツがあるせいか完成してみると思いのほか「画面が映っている」ように見えて雰囲気が出てます。
ゲーセンではあまりお目にかかれない部分ですが、きちんとシャープなモールドで再現されているようです。
側面の赤い部分の銀ラインはシールになっています。赤い部分も一緒にシールになってしまっているので、こだわる人は真ん中の赤い部分だけでも切り抜いて取り除くと良いかと思います。
その赤い部分の上下にあるシルバーの部分。
当初この部分はシール貼らないつもりだったのですがそのままだと見た目が寂しかったので試しに貼ってみたところ意外と良い感じだったので貼ったままにしてます。この部分は実物の筐体でもピカピカのシルバーなんですよね。ホイルシールって貼るとヘボイ印象がありますけど、平らなところに使う分には塗装では出しにくいピカピカの質感が出せるので必ずしもダメではないかな、と思いました。
シールだと丸いスジ彫りがなくなってしまいますけどね・・・。もちろんシールを貼らなければちゃんと丸いスジ彫りが入っています。
筐体下部の前面。丸い部分は実物ではシルバーなので塗り分けると良いでしょう。
筐体下は肉抜き穴やピンの受けがあるのでおそらく実物と違うのではないかと思いますが、見たことなんてありません(笑)ここは特に気にする事ないと思います。
このプラモデル、派手さはないですが実に良く考えられた設計になっています。普通なら見えてしまいそうなゲート跡が殆んどありません。
アンダーゲートになっていて完成後の見た目も綺麗ですし、ゲートも削るだけで磨く必要がないので楽です。クリアーパーツも極力見えないところにゲート配置されていますが、ここだけは丁寧にゲート跡を消しましょう。部品構成も、合わせ目が出るのは前述の椅子の2本のパイプだけです。
私がプラモデルの組み立てで最も嫌いなのがゲート処理と合わせ目の処理。そのまま組み立てるにしてもきちんと塗装して仕上げるにしても、ゲートや合わせ目の処理は無いに越した事はないです。最初に箱を開けた時、赤の成型色がちょっと安っぽいかな、と思ったのですが、組み上げてみるとそうでもなく充分な質感だと思います。これでシルバーがグレーならなお良かったと思いますね。
1/12スケールというのは当然アクションフィギュアとの組み合わせを意識したスケール。同じ日に買ったリボルテックの雷電(原作:ゲーム「メタルギア ライジング リベンジェンス」)を座らせてみました。
若干脚が窮屈な感じはしますけど、座らせられました。なんともシュールな感じ(笑)
総評
他のメーカーのプラモデル、特にバンダイのガンプラに比べると割高な感じがするかもしれませんが、ユーザーのストレスを無くすゲート配置やパーツ割りになっており、地味ながら非常に良いキットです。そのまま組んでも見栄えがしますし、ゲームセンターの筐体という事もあって複数欲しくなってしまいますね。
何より、アイマス筐体のプラモが出た時から期待していた汎用筐体の模型というのが嬉しいところです。日常的に見慣れているものの模型がアクションフィギュアと組み合わせられると楽しい。画面写真やインストカードを自作して他のゲームにしてしまうのも良いでしょう。
以上、WAVEのビューリックス筐体のプラモのレビューでした。
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