レビュー:NECA プレデター シリーズ12(エルダーV2、ヴァイパー、エンフォーサー)


発売から2週間ほど経ってしまいましたが、NECAのプレデター 7インチアクションフィギュアのシリーズ12をレビューします。
新規素体での再登場となるエルダープレデター、コミックに登場したらしい騎士然としたエンフォーサー、NECAオリジナルのプレデターとなるヴァイパーの3種。

  • 商品名:プレデター 7インチアクションフィギュア シリーズ12
    「エルダープレデター V2」「ヴァイパープレデター」「エンフォーサープレデター」
  • メーカー:NECA(ネカ)
  • キャラクター原作:
    映画「プレデター」「プレデター2」 コミック「プレデター バッドブラッド」

可動について

今回の3種は全てシリーズ8のジャングルハンターの本体を流用で作られています。可動範囲も同じですので、可動に関してはシリーズ8のレビューを参照ください。という事でいつもの事ですが日本のメーカーの可動フィギュアに比べると可動はイマイチ。

今までに何度も流用されているこのジャングルハンターの本体ですが、今回はちょっとだけ改良された部分があります。見た目や可動範囲は同じなんですが、股関節の前後の回転可動にカチカチっというラチェット機構が入りました。
シリーズ4から導入されたこの球体の関節、前後の回転可動がユルい事が多い印象でした。ここにカチカチが入った事でこれが軽減されています。今後はこれが標準装備になるのでしょうかね。

エルダー プレデターV2(ELDER PREDATOR V2)

まずは一番人気の高そうなエルダーからいきましょう。


「プレデター2」最後に登場するロストクランの長。
シリーズ3で一度商品化されていますが、ジャングルハンターこと初代プレデターがシリーズ8で下半身の関節構造がリニューアルされたため、エルダーもこの構造でリニューアルして欲しいと思っていた方も多かったと思います。待望の再登場となりました。(シリーズ3のエルダーは、股関節の構造がゴート クラシックプレデターと同じです。)

商品名の「V2」っていうのは「バージョン2」という事でしょうか。再商品化された場合、商品を区別するためかNECAは商品名を変える傾向にありますよね。シリーズ3の初代プレデターは「クラシックプレデター」だったのがシリーズ8は「ジャングルハンター」になったり。
このエルダーもそうしたのでしょう。とは言っても気の利いた別名が無くて単純に「バージョン2」にしたんでしょうか(笑)「グレイ・ペック」にすれば良かったのに。

シリーズ12のこれは当然シリーズ8以降の仕様となっているわけですが、それだけではなくシリーズ3で再現されていなかった部分等が修正されていますし、塗装もかなり変わっています。という事でシリーズ3と比較してみましょう。


左が今回のシリーズ12のV2、右がシリーズ3のエルダープレデターです。
パッと見て分かるかと思いますが、色が全然違います。映画劇中の登場シーンはプレデターの宇宙船の中で強いオレンジ色の光が当たっていてどんな色をしているのかよく分からないため、どちらが実物に近い色なのかは分かりませんが、今回のV2の方が塗装の手が込んでいますね。詳細は後述。

各部


今までにも書いていますがNECAのプレデターはものによって肌が成型色ベースだったり塗装だったりと統一感が無いのがちょっとイヤな感じ。シリーズ3のエルダーは、基本的に成型色ベースですが右腕の肘から上だけ塗装という単体で見ても中途半端な妙な仕様でした。
今回のV2の肌は塗装となっています。ただこれまでの塗装肌のプレデターとは違い、ベタ塗りではなく明るいグレーの上から薄めた(あるいはクリアカラーかも)濃いグレーの重ね塗りとなっています。
過去にダメージ版ジャングルハンターとダメージ版シティハンターの2パックというのがありましたが、あれのジャングルハンターも同じような塗装の肌でしたね。

塗装とはいってもそこそこ透明感があるので、成型色ベースの肌のプレデターと並べてもそれ程違和感はありません。とはいえ、やっぱり成型色ベースの方が良いと私は思いますけど。


ナタを納める鞘は造形が変わりました。作りこみが細かくなったとかそういう話ではなく、デザイン自体が変わっています。何でこんなに変わったのか?そして映画劇中の実物に近いのがどちらなのかは分かりません。


これも造形が変わった部分です。左脇に掛けているポーチ。今回のV2では骨の装飾が付いた、より大きなものになっています。シリーズ3のポーチは腰のベルトと一体成型だったのですが、今回は腰のベルトとは別パーツです。


これも新規造形。キャノンがレーザーポインター付きの新規造形に。劇中、キャノンからレーザーが出ているのが印象的だったので、これは今回の方が実物に忠実なのだと思います。


頭部。
塗装が非常に細かく、後頭部にいくにつれて色が濃くなっていくグラデーション、ボツボツとした茶色やオレンジの点、そしてエルダーの特徴である毛?が白でドライブラシされて非常に際立っています。
写真ではあまり綺麗に写らなかったのですが、グラデーションのせいか塗装ながら透明感があって非常に良い仕上がりです。造形自体はシリーズ3と同じだと思いますが、塗装の細かさでここまで見栄えが変わるものだと感じますね。


髪はかなり白っぽく、青みの強い色。本体が暗めのトーンのため、良いアクセントになっていると思います。


各部のアーマーは赤みの入ったメタリックグレーとなっています。劇中ではオレンジの光を浴びていたせいもあってか、こっちの方がイメージに合うと私は思います。


脛のアーマーはやや青みがかった色になっています。


キャノンを含めたバックパックだけはツヤが無く、シティハンターに近い雰囲気です。アーマーやメカ部分が各部でここまで仕上げが違っており、今までに出たNECAのプレデターの中でも特に手が込んだ仕上がりですね。


ナタは鞘に納める他、もちろん左手に持たせる事も可能。ナタの刀身は薄汚れた仕上げになっているのですが、鞘に納めると汚しが剥げてしまい、画像のように先の方のエッジだけシルバーが見えてしまいます。流石にシルバーが剥げる事はなさそうですが、先の方だけエッジにキラっとシルバーが出てしまうのはちょっと不自然かも。気になる人は鞘に納めない方が良いかもしれませんね。刀身全体の汚しを落として、刀身全体がエッジだけシルバーが出ている仕上げにすると良いかも。


シリーズ3と違って右手の交換用手首が付属しており、例のピストルを持って構える事が可能です。ピストルとは言ってもあれは別に武器として使うわけではないと思いますけど、悪くないオマケだと思います。

前述のように色に関してはどっちの方が実物に近いのかは分かりませんが、個人的な好みでは今回の方がカッコ良いです。基本的に塗装の肌はイヤなんですが、そんな私でもこれは透明感があって塗装も細かく、納得出来る出来栄え。何よりシリーズ3は股関節の構造がアレなので、圧倒的に今回のV2の方が良いです。シリーズ3のエルダーより今回のV2の方がオススメです。
まあ今さらシリーズ3を買うのはまず無理なので、オススメも何も無いと思いますけど(笑)

●ヴァイパー プレデター(VIPER PREDATOR)


今回でシリーズ12という事で数多くのプレデターがNECAから商品化されてきましたが、とうとうNECAがオリジナルのプレデターを作ってしまいました。それがこのヴァイパー。
発売前からこれは結構気に入ってました。NECAのオリジナルですが、何ともかつてのケナーのプレデターっぽいテイストなのが好きです。パッケージもシリーズ10同様にかつてのケナーのパッケージを踏襲してます。

多分狙ってやっているのだと思うのですが、かつてケナーから発売されていた「アルティメイト プレデター」という大きいサイズのフィギュアを彷彿とさせる肌やアーマーの色。サイズが違っていて他のプレデター達とは並べられなかったそれが、NECAから再商品化された事で
シリーズ10やシリーズ13のケナープレデターと並べられる・・・・・。
それが何だかたまらないのですよ。


ヴァイパーの肌は成型色ベースの仕上げになっています。発売前に公開されていた画像では太もものネットが塗り分けられておらず、モールドはあるのに塗装無しで、これでネット無しの太ももだという手抜きをやらかすのかと心配でした。シリーズ10のワスプ プレデターで実際その手抜きがありましたし・・・。しかし実際の製品はネットは塗装されていて一安心。
もっとも、相変わらずネットの塗装がずれてしまっている事が結構多いので、むしろ塗装されていないものを自分でネット塗る方が良いかも・・・という気もしなくはないですが。でもこれ自分で塗るの面倒くさいよね。


ヴァイパー、つまり毒蛇という名の通り、蛇の体表を思わせる模様がおでこに入っています。ロストクランのスネーク(シリーズ5のシャドウ プレデター)と似たような感じです。パッケージ裏の説明文によると、ヴァイパーとスネークは兄弟だとか。


口のピンクの塗装が浮いている感じがするのが残念。もう少し塗装を透け気味にするか、色のトーンを合わせて欲しかったですね。


両腕にリストブレードというのが特徴的なヴァイパー。左の下腕は新規造形ではなく、右腕の流用となっています。


ジャングルハンターでは左の下腕と上腕のアーマーがパイプで繋がっていますが、下腕が右腕の流用なのでパイプが付いていません。
このため左上腕のアーマーにはパイプ用の穴が空いたままです。(シリーズ7のビッグレッドも同じでしたね。)まあでもアーマーのディテールに溶け込んでいてあまり違和感はないですね。


ヴァイパーには両手とも交換用手首があります。左右とも平手ともの持ち用の手首があり。
左右共に持ち手があるのは、ブレードファイターのグリップを握るためでしょうか。

マスク


シリーズ10のナイトストーム、エイハブプレデターに続き3体目となる着脱可能なマスクが付属。
ヴァイパープレデターの中で唯一の新規造形部分。マスク本体は黒で、各部のメカ部分がメタリックグレーとなっています。


裏側にもきちんとディテールが入っており、塗り分けも細かいです。

そのままパコっと顔に装着できます。


どうでしょう?
人それぞれ感想は違うと思いますが、私は正直ちょっとカッコ悪いと思います。
このヴァイパー、発売前から気に入ってはいたのですが、マスクを取り付けてみてちょっとガッカリ。やっぱり着脱式のマスクだと頭と言うか顔がデカくてカッコ悪い。
ナイトストームはそもそもマスクが変わったデザインなせいかあまり気にならなかったのですが、普通のプレデターマスクに近いシルエットのこのマスクでは顔が大きいのが目立ちます。

色も浮いている感じがしてイマイチ。
本体のアーマーはメタリックグレーなのにマスクだけ黒というのは変。
コミックの「エイリアンvsプレデター」にはマスクだけ色が違うプレデターというのが結構いるみたいなんですけど、マスクだけ色違うって変ですよ。そもそも映画に登場するプレデターだってマスクだけ色が違うヤツなんていないし。顔がデカくなってしまうのはまだしも、色がメタリックグレーならカッコ良かったかも。


マスクの色と顔でっかち感はちょっと残念ですが、両腕リストブレードというシンプルな特徴と、ケナーっぽいセンスは好きです。
両腕ブレードという装備からして接近戦を好むのかな、なんて想像が膨らみます。

●エンフォーサー プレデター(ENFORCER PREDATOR)


コミック「バッドブラッド」に登場するプレデターらしいです。
ならず者バッドブラッドを討伐する為に派遣されてきたプレデターだとか。頭部と右太もものアーマー以外はジャングルハンターと同一造形です。(バッドブラッドプレデターもこのシリーズ12と同時期に発売されていますが、今のところ購入してません。私は正直、あれはあまり好きになれない。)

なお、エンフォーサーはバッドブラッドプレデターと共にアルティメット版で再登場する事が既にアナウンスされていますので、今からエンフォーサーが欲しいという方はアルティメットまで待った方が良いかもしれません。


ツノというかトゲが生えているというちょっと突飛なデザインのマスク。
ジャングルハンターのマスクをベースにしたような形状ですが、目の部分はツヤ有りのツルツルではなくシティハンターのようなメッシュ状になっています。額のツノはABS製のようで固く、シャープですが反面うっかり何かに引っ掛けて折ってしまわないように
注意。


ドレッドヘアは黒の上からピンクがかったブラウンでドライブラシしたような妙な仕上がりです。


エンフォーサーのアーマーやマスクはシルバーと、プレデターとしてはオーソドックスなカラーですが、ウォッシングが全くされておらずピカピカという珍しい仕上げ。ちょっと高貴な感じがします。


肌はこれも成型色。
肌色にブラウンがかったピンクとブラックの模様という、ちょっとドぎつい感じの配色。これもコミックのキャラクターならではでしょうか。


本体はジャングルハンターですが、右太もものアーマーだけは「プレデター2」のディスクを納めるアーマーになっています。


シティハンターやガーディアンと同じスピアと、それを持つための左手。あとこれもシティハンターらと同じディスクが付属。

スピアは今回もやっぱり曲がってしまっていました。真ん中の持ち手部分はPVCなので温めればとりあえず全体としては真っ直ぐに出来るのですが、先っぽの部分が曲がってしまっているのが困りますね。多分曲がって接着されてしまっているのだと思いますけど。個体差はあると思います。


さてこのエンフォーサー、買う前と後で印象が大きく変わりました。
正直買う前は「カッコ悪い。いらない。」って思っていました。発売前に公開されていた画像は真正面から撮った写真だったのですが、この画像見てこのマスクカッコ悪いって思っていたのです。
まあ、あみあみだと3体セットで結構安く変えるからセットで買っておくか・・・くらいのつもりだったのですけど、実物を見たら思いのほかカッコ良い!!ピカピカのシルバーと相まって騎士然としていてカッコ良いですよ。


マスクが違うだけなのに凄く強烈にキャラクター性を感じさせてくれます。私の勝手な印象ですけど、「プレデターズ」のファルコナーもそうですが、人間だったら美形でロンゲの優男みたいな(笑)そんなキャラクターを感じます。

●総評

おおむねいつも通りの仕上がりなんですが、エルダーは新素体になっただけでなく細かい部分が変更されていたり塗装に手が込んでいたりで、単に新素体でもう一度出しただけになっていないのが好印象です。シリーズ3のエルダーを既に持っている人も、手に入れそびれていた人もこれは押さえておく価値があると私は思います。
ヴァイパーはマスクの顔でっかち感と色が残念だと感じましたけど、ケナーのプレデターに思い入れのある方なら結構気に入るのでは。エンフォーサーも実際に手にしたらカッコ良かったので結構お気に入り。

なかなか満足度が高い内容だったのですが、やっぱり可動がイマイチなのが本当に残念なんですよね。いつもの事なんですけど。

以上、NECAのプレデター シリーズ12のレビューでした。

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レビュー:NECA プレデター シリーズ12(エルダーV2、ヴァイパー、エンフォーサー)」への2件のフィードバック

    1. EAST-COW 投稿作成者

      ブログ管理人です。

      本文中にも書いていますが、初代プレデターではなく「プレデター:バッドブラッド」というアメコミに登場するプレデターです。
      NECAのフィギュアは、頭部と右太もものアーマー、左手首以外は初代プレデター(シリーズ8のジャングルハンター)と形状は同じです。

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