7/25にリボルミニのソリッド・スネークと同時発売となったキン肉マンをレビューします。
一見リボルテックのキン肉マンのダウンサイジング版かと思いきや、小さくなっただけでなく
より改良が加えられています。
- 商品名:マイクロヤマグチ/リボルミニ「キン肉スグル」
- メーカー:海洋堂/ケンエレファント
- キャラクター原作:漫画「キン肉マン」
内容
本体、交換用手首4つ、眼球可動用ピック、丸型スタンド、リボルテックと同じスタンド、となっています。
スタンド2種はソリッド・スネークと同一。
本体
メーカー公式の画像と比べて特に変わった部分は見受けられません。
プロポーションや関節の構成は基本的にリボルテックのキン肉マンを踏襲しています。
リボルテックと比較
先に発売されたリボルテックヤマグチのキン肉マン(メーカー、原作同じ)と比較。
プロポーションはリボルテックを踏襲しているのですが、いざ比べてみるとリボルテックは肩のリボルバージョイントがかなり目立って不自然に思えますね。
リボルテックに比べるとリボルミニはやはり小さいのですが、可動に関しては同レベルを維持。そして見た目に関してはより改良されています。
詳細は後述。
各部
各部位について解説していきます。
関節ジョイントはリボルテックのリボルバージョイントに似ていますがクリックが無い可動となっています。
基本的な構造はリボルテックと同じなので、リボルテックと違っている部分を中心に解説します。
頭部
造形も構造も基本的にはリボルテックと同じです。山口氏がツイッターに書いていましたけど、この小ささながら目のプリントにはきちんとハイライトが入れられているのが細かいですね。
眼球可動させる都合、顔を取り外せるようになっているために側面の真ん中で部品の分割があるのもリボルテックと同じです。
(リボルテックは眼球可動ではなく目のパーツ交換で目線や表情を変えるようになっていましたけど。)
顔パーツの裏側と眼球可動用ピック。
顔パーツにあるピンクの丸は口のパーツの差込ピンです。口は頭部と別パーツなんですね。
しかしリボルテックと違ってリボルミニには交換用の表情違いの口は付いていません。交換用の口をつけて欲しかったですね。
眼球可動はリボルテックの雷電やスネーク、リボルミニのスネークと基本的には同じ構造なんですがちょっと違いがあります。
眼球裏のピックを挿す穴が丸ではなく長方形になっています。ピックの先も丸ではなく平べったくなっています。
これがどんな意味があるのかと言いますと、ピックで眼球を回転させる事が出来るのです。
向かって左の目を左向きに目線を動かそうとした場合、普通は左へ動かします。でもこの眼球可動って、PVCの弾力のせいかほんのちょっとだけ動かそうとすると全く動かず、もう少し力を入れると一気に動きすぎるなんてことがあります。
そこで
眼球を左に180度回転させてやれば、これでも左に目線を動かせます。
もちろん回転させる角度で目線を上下や斜めにも出来ます。長方形の穴に差し込んで回すので、上下左右に動かすのと違って動かしやすい。
もちろん上下左右に動かす事も出来るので、両方の動かし方を使って微調整して目線を決めます。
丸い穴で上下左右に傾ける事しか出来なかったこれまでのリボルテックやソリッド・スネークの眼球可動よりもよりも狙った位置に目線を決めやすいです。
ソリッドのレビューにも書きましたけどこの眼球可動って結構狙った位置に動かすのは大変なのでこれは良い改良ポイント。
となると何で同時発売のソリッド・スネークは眼球のピックの穴が丸のままなのか?と疑問に思うのですが、たぶんスネークは目が切れ長だからだと思います。
目が丸いキン肉マンと違い、回転させても目線を上や下には出来ない(白目になってしまう)のであまり意味が無いと判断したのではないかと推察。
毎度の事ですがこの眼球可動というのは本当に素晴らしいギミック。
きちんと目線が動いていると、ポーズがキマりますね。
リボルテックはパーツ交換で目線を変えるという仕組みでしたが、この眼球可動の方が当然ながら目線位置の自由度が高いです。
反面、リボルテックのように目の表情を変えられないのが残念。いや、こんな小さい眼球パーツを交換式にしたらかなり紛失しやすいと思うので現実的ではないですが。せめて口だけでも交換パーツで表情が変えられてほしかったですね。
腕
先ほどのリボルテックと並べた画像でも書きましたが、肩が一番の改良点ですね。
リボルテックと違ってジョイントがむき出しになっておらず、ジョイントそのものも小さい。見た目が非常に良くなっています。
可動フィギュアにおいて見た目と可動範囲はトレードオフという事はよくあります。ではこのリボルミニキン肉マンの肩の可動はどうか?殆んど損なわれてません。
可動を損ねていない秘密がこれ、上腕です。
発売前から気になっていたのが、この上腕がリボルテックと違って途中にパーツ分割がある事でした。上半分が別パーツなんです。
筋肉の流れに沿って目立たない分割になっていますが、これではここで可動するわけないし何なんだろう?と思っていました。
実はこれ、上半分だけ軟質素材で出来ているのです。
上腕の上半分が柔らかくて無理が利くので、腕を横に広げてここまで肩が上がります。
ジョイントが小さいためか脇の下がリボルテックのようにえぐれていないので見た目も綺麗。
もちろん肩のジョイントで回転させれば腕を上に上げる事は可能です。
同じようなポーズをリボルテックにとらせてみたところです。どうでしょう?リボルミニの方がリボルテックより肩が自然だと私は思います。
肘はここまで曲がります。上腕と下腕がピッタリくっ付いてしまう程。
反面、腕はここまでしか伸ばせません。真っ直ぐに伸ばせないです。キャラクター的に伸ばせる事よりも深く曲がる方を優先したのだと思いますが、もう少し伸ばせると良かったですね。
胴体
胴体はリボルテックとほぼ同じなので省略。
脚
まず良くなったのがパンツ上の白いライン。
リボルテックは何故かここが別パーツで、動かしていると隙間が空いてしまうのが困りものでした。リボルミニでは一体成型になったので隙間が空く事はありません。
パンツ部分は股間だけでなく、太ももとの間にも赤いパーツがあるというのはリボルテックと同じ構成。
この赤い部分はリボルテックでは太ももにくっ付いていましたが、リボルミニではちょっと変わりました。
赤い輪っか状のパーツになっていて、股間ジョイントの軸がこのパーツを通っています。要は同時発売のソリッド・スネークのベルトと同じ構成。リボルテックと比べてこの構造になった事のメリットは特に無いように思えます。
股関節のジョイントはやはりソリッドと同じく太もも側だけボールジョイント。
この股関節の可動範囲の広さは相変わらずです。ボールジョイントになった事でリボルテックよりも動かしやすくなりました。
しかし後ろから見ると隙間があるという欠点も相変わらず。
買う前からメーカー公式画像で分かっていたのですが、やっぱりここがね。これさえ無ければ完璧なんですが。
地味に良くなったのがスネの裏側。
リボルテックは膝を深く曲げる為にここが平らにえぐられてしまっていて不自然。私はこれが本当に嫌いなんですよ。リボルミニではそれがなくなりきちんと筋肉のディテールが入っています。
このためにリボルテックに比べるとほんの少し可動範囲が狭まってはいるのですが、リボルミニでも充分な可動範囲です。見た目とのバランスを考えたら圧倒的にリボルミニの方が良いと思います。
足首の前後可動。
ほぼ同じですが、リボルテックは前方向に気持ち少し動かせたのが、リボルミニでは動かなくなっています。まあしかし微々たる差ですね。
なおリボルミニはリボルテックと違ってつま先の可動はありません。大きさが大きさなのでこれは流石に仕方ないと思います。
横方向への接地。これはリボルテックと同じくらいでかなり深く曲がります。
付属品
掴み手首
掴み技をかけるための手首ですね。根元のピンの可動する方向が他の手首とは異なっています。
これから同シリーズで他の超人達が発売されたら真価を発揮するでしょう。
手刀?
やっぱりこれはキン肉ビーム用でしょうか。キン肉ビームってこんな感じでしたっけ?
格闘漫画になる前のキン肉マンも結構好きなんですが、でもこれ必要かと言われると疑問が残ります。これよりも平手をつけて欲しかった。
丸型スタンド リボルテックと同じスタンド
ソリッド・スネークと同一なのでスネークのレビューを参照ください。
キン肉マンも背中や腰にスタンドを挿す穴は無いので足裏に挿す事になりますが、重さに膝関節が耐えられないのでポーズは保持出来ないのもスネークと同じ。
リボルテックと比べて
スネークと違って同一キャラクターがリボルテックとリボルミニ双方で出たわけですが、どちらかと言われたらやっぱりリボルミニを推しますね。
リボルテックは戦闘コスチュームのボディと、交換パーツで表情が変えられる。あと大きさ的に他のリボルテックとかfigmaなんかと絡められるという点で優れていますけど、
それを差し引いてもリボルミニの方が良いと思います。可動範囲はほぼ同じで見た目がより良く改良されていますし、スネークもそうでしたがリボルミニの方が動かしやすい。
そして何より、既にペンタゴントブラックホールが12月に、続いてロビンマスクとウォーズマンも出る事が決定しているというのが大きいですよね。超人同士の対決こそがキン肉マンです。やっぱり他超人と組み合わせて遊べてこそでしょう。
※追記
ロビンマスクとウォーズマンのレビューは以下。
レビュー:リボルミニ ウォーズマン
レビュー:リボルミニ ロビンマスク
総評
この大きさでリボルテックと同じレベルの可動範囲はおろか、地味に見た目がより改良されているのが素晴らしいです。
相変わらず股関節の後ろに隙間が出来るのと、手刀よりも平手とか或いは交換用の口パーツを付けて欲しかった、という思いはありますけどね。
本当、股関節の後ろの隙間は何とかならないものですかね。難しいとは思いますけど。
以上リボルミニ キン肉マンのレビューでした。
日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)