4月に発売された「シューティングゲームヒストリカ REBOOT2013 TAITO SP」をレビュー。
商品名:「シューティングゲームヒストリカ REBOOT2013 TAITO SP レジェンドシルバーホークバースト+バーストパーツ」
「シューティングゲームヒストリカ REBOOT2013 TAITO SP ネクストシルバーホークバースト+バーストパーツ」
メーカー:タカラトミーアーツ
原作:ビデオゲーム「ダライアスバースト」
この「シューティングゲームヒストリカ REBOOT2013 TAITO SP」は3種発売されましたが、ブラックフライのみ未入手。ダライアスバーストの自機「レジェンド シルバーホークバースト」「ネクスト シルバーホークバースト」のみのレビューです。
レジェンドシルバーホークバースト
内容
シルバーホーク本体、台座、支柱が2つ、バーストパーツ。
右の十文字のパーツは、バーストパーツを台座にセットする基部。ゲームだとバーストパーツって、R-TYPEのフォースみたいなひとかたまりのユニットのように思えるのですが、実は4枚のパーツが宙に浮いているだけなんですね。
材質は全てABS。
本体
それまでのダライアスシリーズの自機「シルバーホーク」のシルエットを受け継ぐ機体「レジェンド シルバーホークバースト」。
オリジナルであるPSPのゲームではカラーリングはこれ1種のみですが、アーケード版「ダライアスバースト アナザークロニクル」ではカラーは4種。赤は1Pカラーです。
ゲームのパッケージ等に見られるCGのスタイルを忠実に再現していると思います。
ゲーム中では真横から見てますから、やっぱり真横から見たくなりますよね。まさにゲーム内でみたあのシルエットです。
各部のアップ。ABS製で造形はシャープ。塗装の塗り分けも綺麗です。
さてこのレジェンド、先にガチャガチャ「シューティングゲームヒストリカ4」でバーストパーツ無しで発売されていました。
という事でガチャガチャ版と比較。左がガチャガチャ版、右が今回レビューのREBOOT2013。
当然ながら基本的には同じものですが、少しだけ違いがあります。
まず本体色。
本当に僅かなんですが、赤色が少しだけ濃い・・・・ような気がする(笑)ひょっとすると気のせいかもしれませんので、これは違いではないかも。冗談はさておき、明確に違う点も幾つか。上の画像を見てお分かりかと思いますが、台座への接続方法が違うんですよね。ガチャガチャは機体下に支柱を挿しますが、REBOOT2013は後ろに挿します。
下から見るとガチャガチャ版は中央に支柱を挿す為の穴がありますが、REBOOT2013は穴が空いていません。
後ろから見ると、メインノズルが違っているのが分かるでしょうか。REBOOT2013は支柱を挿す為に中心に四角い穴が空いています。そしてREBOOTはメインノズル内部が塗り分けられていません。
またメインノズル以外のスラスターノズルの色が明らかに異なってます。ガチャガチャ版に比べてREBOOTはイエローっぽい色。レジェンドシルバーホークはPLUMからプラモデルが出ていますけど、プラモの指定色だとガチャガチャ版の方が近かったと思います。
そしてメインノズルの上のフィンのスラスターはガチャガチャ版はグレーですがREBOOTは赤。
色についてはまあどちらでも良いかなと思うのですが、本体下に余計な穴が空いていないのでREBOOTの方が良いかなと思います。ただ、穴が四角なのは蛇足だと感じます。機体が確実に平行になるようにこういう仕様にしたんでしょうけど、ノズルの穴が四角いのはおかしい。
確実に平行になるというのは逆に言うと「平行でしか飾れない」ので、正直余計なお世話。横シューティングの自機だけに、上下移動時のように傾いた状態で飾りたい人もいるのでは。
あと、ノズルの中が塗り分けられていないのもちょっと謎。支柱を挿した時に塗装が剥げてしまわないようにそうなっているかと思いきや、ネクストはきちんと塗り分けられていたりします。
最後にもう一つの違い。キャノピーの仕上げ。
ガチャガチャ版ではクリアーだったのがREBOOT版ではクリアーではなくなっています。何で変えてしまったんでしょうね?
おそらくガチャガチャ版はクリアーブルー成型のパーツで、キャノピー部分のみ残して赤を塗装。REBOOT版は赤を塗装後にキャノピー部を塗装しているのかな?
その工程の違いかはたまた個体差か、ガチャガチャ版に比べてREBOOTの方がキャノピーが細く、塗り分けラインも綺麗です。でも個人的にはクリアーの方が良かった。
という事で、自機本体についてはどちらも一長一短という印象です。
本体の解説が長くなりましたが、続いてこの商品の売りであろうバーストパーツ。
4枚とも取り付けるとあの形に。
ABS製でエッジもシャープ。クリアーパーツも綺麗。
これもやっぱり横から見たくなりますよね。ゲームで見たあの形です。
良く出来ているだけに、ゲート跡が残念。まあ完成品の常ではありますが。
バーストパーツと本体をディスプレイ
まさにゲームで見たあの姿。
前述の通りレジェンドはプラモデルも出ていますが、やはりシューティング自機は画面内での大きさが小さいせいか、小さい模型の方が何となく嬉しい。大きい模型もそれはそれで良いのですけど。
ネクストシルバーホークバースト
内容
本体、バーストパーツ、台座、支柱2つ。
ネクストも内容は同じです。材質はこちらも全てABS。
注意点が一つ。レジェンドもネクストも説明書の類が付いておらず、支柱はどちらが自機でどちらがバーストパーツ用なのか分かりません。
レジェンドはバースト用の支柱は自機本体に挿せない(長さが足りない)のですぐにどちらか分かるのですが、ネクストはどちらも挿せてしまうんですよね。
ところが、支柱が間違っていると自機とバーストパーツがぶつかってしまう上、(個体差の可能性もありますけど)台座の差込みが結構硬くてなかなか抜けないので、間違えて挿すと正しく飾れなくなる危険性があります。
支柱の曲がっている部分が直角のもの(画像だと奥の方)が自機、丸く曲がっている方がバーストパーツ用です。(当初どっちがどっちか分からなかったため、以下の画像で自機もしくはバーストパーツ単品で写真を撮っているものは、支柱が間違っているものもあります。)
これはパッケージ裏などに説明を付けて欲しかったところですね。
本体
レジェンドとは異なり、旧来のシルバーホークのような「鳥」の意匠ではないネクスト シルバーホークバースト。
ゲーム発表当時から、どうもこれを「シルバーホーク」と呼ぶのは違和感がありますが、デザイン自体は実にシューティングの自機らしいデザインでお気に入り。レジェンドとはフォルムやディテールに共通部分も多く、並べて違和感の無いデザイン。
ネクストもPSP版ではこのカラーリング1種ですが、アーケード版は4種類。青は2Pカラー。色と言えば、画像では青がインディブルーのように映ってしまっていますけど、実際はコバルトブルーです。
レジェンドと異なりネクストはガチャガチャ版にはラインナップされておらず、この商品は新規造形。ですが、ガチャガチャの仕様変更再販である「シューティングゲームヒストリカ4SP」で自機単品でラインナップされてます。
こちらのネクストも、公式のCGを忠実に再現している印象です。
やっぱり横から見たくなりますよね。こちらもまさに、ゲーム中でみるあのシルエットです。
キャノピーはクリアパーツ。その下の段落ちはイエローできちんと塗り分けられています。
エアインテークはそれ程深く掘られておらず、黒ベタ。これでも充分な仕上がりではありますが、もう少し深く掘って欲しかった気も。塗装の塗り分けは綺麗です。
スラスターノズル。
こちらも支柱を挿す為にメインノズルの穴は四角くなってますが、レジェンドと違って中もきちんと塗り分けられています。そしてメイン以外も含めたスラスター内部の色はグリーンで、ガチャガチャ版のレジェンドのそれと近い色です。何で今回のレジェンドはわざわざここの色を変えたんでしょうね?
機体下の主砲は銃口がきちんと開口と言うか段落ちになってます。黒で塗り分けると良いでしょうね。ちなみにこの主砲、本体から外された状態でパッケージに入っています。
バーストパーツ
バーストパーツは中心部分が回転します。ゲーム中でこの部分て動いてたかな・・・?
レジェンド同様、十文字のパーツに取り付けてディスプレイします。
ネクストはレジェンドと違い、バーストパーツのパブリシティ用ハイエンドCGが存在しない(少なくとも私は見た覚えがありません。)ので、この商品を見て初めて細部の形状を知りました。ゲーム画面では小さくてそこまで分かりませんからね。
こちらも当然真横から見たくなる。ちょっと自機とバーストパーツの間が離れ過ぎな気もしますね。
鳥のような意匠のレジェンドとそうではないネクスト。
シルエットこそ異なりますがディテールには共通のラインが感じられます。こうやって見比べられるのも模型の良いところ。
シューティングゲームヒストリカは、同一ゲームから2つ以上の機体が発売された例はほとんど無いんですよね。このシルバーホークバーストとツインビーくらい。同一ゲームの自機が2種とも立体で並べられるのは嬉しい。
ついでにシーティングゲームヒストリカ第1弾のシルバーホークと並べてみました。
左の二つが第1弾のシルバーホーク。
こうやって見ると、レジェンドはシルエットこそシルバーホークのそれですが、かなり形が違います。ネクストにいたってはカラーリング以外全くの別物ですね。
レジェンドってシルバーホークのデザイン(特にシルエット)を踏襲しつつうまくアレンジしたデザインだな、と感じました。
総評
シャープで塗装も綺麗。造形、プロポーションもゲームのそれを忠実に再現している(と思う)。ただ値段がね・・・・。
シューティングの自機と言う決してメジャーではないキャラではありますけど、自機単品のガチャガチャが400円だった事を考えると、ガチャガチャは何が出るか分からないという事を差し引いてもやっぱり高いと感じますね。せめて1500円くらいなら。
本文中でも触れてますが、この2機は自機単品で「シューティングゲームヒストリカ4SP」にラインナップされてます。箱入りトレーディングフィギュアの4SPは1個700円とガチャガチャより高くなってます。中国の人件費とかの関係でしょうね。
自機が1個700円なら、バーストパーツ付きはやっぱり1500円くらいなら納得できるかと。自機単品でも悪くは無いですが、やっぱりバーストパーツ付きで欲しいですよね。
以上、「シューティングゲームヒストリカ REBOOT2013 TAITO SP」よりレジェンドとネクストのシルバーホーク2種のレビューでした。
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