レビュー:リボルテック スネーク

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リボルテックのスネークのレビューです。とにかく素晴らしい可動範囲を誇るフィギュア。
両手でこんなにもカッコ良く銃を構えられるフィギュアはそう多くありません。

商品名:リボルテックヤマグチNo.131 スネーク
メーカー:海洋堂/ケンエレファント
キャラクター原作:「メタルギアソリッド ピースウォーカー」

2013年11月に再販されましたが、私が所有しているのは同年4月に発売された初販版です。再販と初販で相違があるのかは分かりません。

リボルテックヤマグチNo.131 スネーク
海洋堂

内容

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スネーク本体、ZZZエフェクト、スタンド、リボコンテナ、アサルトライフル、ハンドガン、スタンロッド、差し替え用手首いろいろ、エルード用グリップ、補助スタンド、「!」エフェクト、足裏に付ける白いエフェクトスタンド。
それとダンボール箱のペーパークラフトが付属します。
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ダンボール箱については後の方で詳しく書きます。

本体

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黒い部分はおそらく成型色。とは言っても安っぽい感じはなくて良い質感です。
グレーはパールっぽい質感。
リボルバージョイントはうまくデザインに馴染んでいると思います。股関節にいたってはジョイントが見えません。

頭部

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ちょっと目がギョロっとし過ぎな感じはありますが、なかなか良く似ているかと。
肌はもちろん成型色ですが、つや消しクリアーが吹かれていないのかツヤがあるのがちょっと気になります。
ツヤ消しクリアーを自分で吹いてやると良いでしょう。その場合、髪の毛はともかく首パーツはグレーのところをマスキングした方が良いでしょうね。

あとは顔のしわにスミ入れしてやるのも良いかと。
発売直後のネットの掲示板では、スミ入れやらヒゲのふちを塗装で整えたりやら、ツヤを消してやったりしている人の画像が結構見受けられました。(後に発売されたリボルテックの雷電はスミ入れされています。)

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頭は大きく前後に動きますが、角度によっては首と頭の間にちょっと隙間が出来てしまうのが残念。ほふく前進を再現したいためか、かなり上を向く事が出来ます。

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頭を分解してみたところ。こんな構造になっています。首と頭部の間のリボルバージョイントは4mm。
バンダナは差込み軸で回転させて向きを変えられますので、ポーズに合わせてなびいている方向を決められます。

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このサイズのフィギュアながら眼球は自由に動かして目線を変えられます。
このスネークの売りの一つです。

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いっぱいまで眼球を動かすと白目にできます。気絶した表現に使えますね(笑)
この眼球可動は演技の幅が飛躍的に広がる非常に良いギミックです。デザインに違和感が無ければどんなフィギュアでも採用して欲しいくらい。
ただ、この眼球の可動は調整がちょっと難しいです。
眼球のパーツは小さいので何かで掴むのは難しいですし、(私は爪楊枝の先で動かしてます)ちょっと動かしただけでかなり目線が変わってしまうので、狙った目線位置にするのは結構手間。
あと、大きく動かすと眼球自体が外れてしまいやすいので、動かしながら時々上から押してやると良いです。
眼球のパーツはそれはもう小さいパーツなので、外れると紛失しかねません。後に発売されたリボルテックの雷電では、この辺は少し改良されました。

他の部分の可動

頭以外の可動は、先に発売されたキン肉マンとほとんど同じ構造。キン肉マンもそうですが、非常に良く出来た構造です。

まずは最も秀逸な部分の一つである肩。
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胴体側は上にリボルバージョイントを挿す穴が空いているのがポイント。

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これによって肩を後ろに反らす事も、

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腕を前に出して交差する事も可能。
腕を前に出すという動作は、大概のアクションフィギュアでは出来ない動きの一つです。

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さらに腕を大きく真上に上げる事も可能。これもできるアクションフィギュアは少ないです。
よくぞこんな構造を思いついたものだと感心。とにかく肩の演技の幅が広く、ポーズがビシっとキマります。

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ファイティングポーズもしっかりと力が入る。

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そして銃火器を構える時も肩で銃をしっかりと支えている感じが出せるんですよね。

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ハンドガンをこんなにカッコ良く構えられるフィギュアはそう無いです。

腕を上げたときに脇の辺りが若干不自然になる感は無くもないですが、本当にこの肩の構造は秀逸で、感動しました。
デザインが不自然にならなければ、基本的に人間の肩関節は全部これにして欲しいくらいです。

腰の可動

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90度くらい前方向に上半身を倒せます。やはり身を低くした姿勢が重要なキャラだからでしょうか。

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腹パーツの後ろ側には穴があいているので、いっぱいまで前かがみにすると後ろが不自然になってしまいます。ここはちょっと残念なポイント。

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後ろ方向にはほんの少ししか上半身を反らせません。キャラクター的に前屈姿勢を優先した設計だと思いますし、その判断は正しいと思います。

股関節の可動

秀逸な構造その2
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分解するとこんな構造です。

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リボルバージョイントはむき出しではなく、軟質樹脂製のカバーが付いてます。

股間側はリボルバージョイントを挿す穴が後ろ側に付いており、ジョイントの両側の軸の回転で自在に足の向きを変えられるため、
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内股気味にする事も

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どっしりとガニ股で開く事も可能。
それでいてリボルバージョイントがむき出しではなく、見た目が綺麗なのが非常に良いです。
リボルバージョイントには前述の通り軟質樹脂製カバーが付いてますし、腰周りにもベルト等が付いています。これらでジョイントをうまく隠しているわけですが、リボルバージョイントのクリック関節のおかげで弾力に負けずにポーズを保持できるのです!これが非常に秀逸。

こう言ってはなんですが、リボルバージョイントが初めて意味をなしたと私は思います。
あのカチカチとしたクリックって正直大して意味が無い。figma等を見れば分かるように、この大きさのフィギュアではクリックなど無くても重さを支えられる場合がほとんど。
かといって重いパーツとなると、いくらクリックがあっても軸が所詮3mmなのでここでグラグラしてしまってダメ。結局、固定角度が限定される”だけ”の関節になってしまっていると私は思ってます。
しかしこの軟質樹脂とリボルバージョイントの合わせ技はそのクリックの特性が生きてますね。

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その構造上、足を後ろに向ける事はあまりできませんが、それでもここまで後ろに向けられます。

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前方向へは大体90度というところ。

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この股関節の唯一の弱点は足を大きく前に出すと、リボルバージョイントが後ろから見えてしまうところ。とは言え、先に出たキン肉マンに比べれば隙間が小さく、見た目はだいぶ良くなっています。後ろまで軟質樹脂製のカバーが付けられないものなんですかね?

膝関節

膝関節そのものはリボルバージョイントを使ったシンプルなものですが、膝パッドの構造がちょっと変わってます。
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一軸のヒンジで可動するようになっており、すねパーツ膝関節の手前の穴に挿して取り付けられています。
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膝の曲げ具合に合わせて膝パッドを動かせば、あたかも膝関節にパッドが付いているようになるというわけです。これにより、どんな膝の曲げ角度でも見た目が自然です。

個人的に非常に残念なのが太もも裏側の部分
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膝の可動範囲を確保する為に裏側が平らになっています。figmaでよくあるヤツです。
度々他のレビュー等でも書いてますが、私はこれが大 嫌 い 。見た目が不自然でイヤなんですよね。
平らにするまではまだ分かるのですが、何故に角の部分のエッジを出してしまうのか。エッジを無くして丸くしてくれればそれだけでだいぶ見た目が良くなりそうだと私は思うのですが。

足首の可動

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前後の可動範囲の限界はこのくらいです。
足首は前後とも良く動きますが、欲を言えばもう少し前に動いてくれればしゃがみ歩きのポージングに幅がでましたね。
とは言っても、、見た目を考えればこれが限界かなとは思います。
見た目はちょっと悪くなりますけど、軸を少し引っ張り出してしまえばちょっと強引ですがもう少し前に可動させる事が可能です。

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左右への接地は90度くらいまで可能。人間の足首はここまで動きませんけどね(笑)

付属品

まずは武器
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アサルトライフル、ハンドガン、スタンロッド。

アサルトライフル

スライド金型を使用しているようで1パーツ成型ながらハンドガードのディテールが
きちんと再現されており、銃口も開口されています。
銃身は細いので破損注意。私のは持たせたままフィギュアが倒れて折れてしまいました。

ハンドガン

サプレッサーは残念ながら外せません。
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銃持ち手は根元の角度が異なる2種類。角度が付いている方は人差し指がトリガーに掛かっていないんですね。

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その素晴らしい可動と合わせる事で、多種多様なポーズができます。

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伏せて銃を構えるのもイイですね。伏せてちゃんと前を向く事が出来ます。

スタンロッド

持ち手は専用で、右手しかありません。
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ゲームを未プレイでどんな武器なのか実は知りません。名前からしてスタンガン的なもの?

エルード用グリップ

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ゲーム未プレイなので良く分からないのですが、ぶら下がるための装備なんですかね?
握り手に持たせてぶら下がれます。
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PLUMのトラスにぶら下がらせてみました。

ダンボール箱のペーパークラフト

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展開図状態で付属しており、切り取ってのりで貼って組み立てます。
結構厚手の紙で、カッターで何度も切り込みを入れないと切れませんでした。歪まないように組み立てるのは結構難しいのかも。私はちょっと歪んでしまいました。材質が紙なので、保管が地味に難しいかも。

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こんな感じでスネークを屈ませて、

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そのまま被せると。

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可動が優秀な事もあり、こんな風に箱から抜け出してくるポーズもとれます。

「!」マークエフェクトと「ZZZ」エフェクト、補助スタンド

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「!」マークエフェクトは片側が赤、反対側は青の「!」マークになってます。

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リボルバージョイントに挿してスタンドに取り付け可能。

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腰のポーチの下に穴があいており、補助スタンドはここに挿して使用。

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これを使えばどんなポーズでも自立できる・・・でしょうけど、私はこういう余計なものが付くのは嫌いなので、正直要らないです。
こんなものの為に穴をあけないで欲しかった。ポーチの下側なので、背中に穴があるよりは良いですけどね。

総評

しいて物足りない点を挙げるなら、表情違いの顔が欲しかったところですね。
口を開けている顔があると表情に幅が出るので。あとは太もも裏側が平らになっているのがイヤなくらい。それ以外は非常に良いです、本当に。
ここまでよく動いてカッコ良くポーズが決まるアクションフィギュアはそう無いので非常にオススメです。

以上、リボルテックのスネークのレビューでした。

リボルテックヤマグチNo.131 スネーク
海洋堂

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