レビュー:トラスセット (ホビーベース プレミアムパーツコレクション)


ホビーベースから発売になっている、仮設ステージを自由に組み立てられるトラスセットのレビューです。

商品名:「プレミアムパーツコレクション トラスセット」
メーカー:ホビーベース

先行して他社から出ている同種の商品との比較も交えてレビューします。

ホビーベース プレミアムパーツコレクション トラスセット シルバー ノンスケール ABS製 PPC-K38SV ディスプレイ用アクセサリ

新品価格
¥1,401から
(2023/6/11 23:35時点)

内容


トラス大 x8、トラス中x6、トラス小x6、マルチプレート用接続パーツx8、ミニスポットLED用接続パーツx8、連結パーツx40、パワーユニット用固定パーツx8、となっています。
連結パーツは画像では袋に入れていますが、ランナー状態でパッケージされていて自分で切り取る仕様です。連結パーツのゲートはタッチゲートなのでニッパー無しでもランナーから外せます。

このトラスセットは色がシルバーとブラックの2種類が発売されていますが、色が異なるだけで内容は同じ。私はシルバーのみ購入。ブラックも購入するかは未定。

基本的な仕様は他社製品と同じ

こういったトラスのセットというのは既に他社から2商品出ています。

一つがPLUMの「プラ・アクセサリー01:トラス(角)」

もう一つがバンプレストのプライズとして色々なフィギュア用のが何種類も出ている「特製ステージセット」

基本的な仕様はこれら2種と同じです。

外見

色はシルバーの成型色となっています。

プラムのトラスと違って組み立て済みとなっていますがパーツの構成はほぼ同じのようで、同じパーツ2つを貼り合せて四角いトラス柱としているようです。画像の真ん中を見てお分かりになるとおりパーツの合わせ目が出ています。これはバンプレストも同じでした。


合わせ目がない方のポールの表面にはゲート痕らしきものがあります。これも他2社の製品と同じ。凹凸は少ないのですが何せシルバーの成型色なので見た目はちょっと目立ちますね。


合わせ目の無い方のポールの裏側には、斜めになっているポールの根元の近くに四角い凹みがあります。これもプラムやバンプレストと同じ。おそらくはこの形状のプラパーツを成型する上でどうしても出てしまう技術的な制約なのだと思いますね。


トラス柱の形状はプラムのものに良く似ているのですが、斜めに走っているポールの断面が丸です。プラムのものはここが半円状で裏側は平らなのですが、ホビーベースは裏側も丸みのある形状。


メタリックの成型色といえばウェルドラインが目立つのがクセモノ。当然このトラス柱にもあります。しかしトラスというのは細いポールの組み合わせで出来ているために面積が大きい部分が無いため、ウェルドラインはそれほど目立ちませんね。
塗装のシルバーほどの金属感はありませんけれど、見た目としてはなかなか悪くない感じです。塗装してしまうと連結パーツで自由に組み換えできるという仕様が死んでしまうので、そのままで見栄えがするのは重要なポイント。

トラスの連結


画像真ん中の連結パーツを使ってトラス柱のポールとポールを挟んでやる事で自由に連結が出来ます。


連結したところ。基本的には2つの連結パーツで向かい合わせの2面で挟んでやるのが安定します。


しかし柱を付けるなどコの字型にする場合には、赤丸で示したような奥まった部分は連結パーツで挟む事が出来ません。


この場合は向かい合わせではない面に連結パーツを付ける事になります。これでも結構安定するのですが、向かい合わせの2面で連結している場合に比べると少し安定感に欠けますので注意。
この辺は丸っきり、プラムのトラスやバンプレストの「特製ステージセット」と同じですね。

トラスの寸法


3種のトラスと比較用に、figmaの「ラブライブ!」のキャラから「lily white」の3人(園田海未東條希星空凛)を並べてみました。スケール感としては1/12スケール前後のフィギュアに丁度良いサイズの仮設ステージ用トラスです。

トラスの長さは大が134mm、中が90mm、小が38mm。幅は19mmとなっています。
これは同社から発売されている「マルチプレート」や「モデルカバー」と合わせた寸法。


トラス大の長さはマルチプレートの長さと全く同じ。


トラス幅x2とトラス中の長さを合わせるとやはりマルチプレートの長さと同じになります。従ってトラス大x2、トラス中x2で連結すると外形は正方形になり、その寸法はマルチプレートにピッタリ重なります。


トラス小の長さはトラス幅x2と同じ。なのでトラス中とトラス小を連結するとトラス大と同じ長さになります。

他社製品との比較


左のシルバーの3本がホビーベースのトラス、その隣のグレーの3本がPLUMの「プラ・アクセサリー01:トラス(角)」、ブラックのものがバンプレストプライズ「特製ステージセット」です。

プラムのトラスも大中小があり、大が150mm、中が100mm、小が50mm。
バンプレストはトラス柱は1種のみで長さ約119mm。


断面の正方形はホビーベースが外形19mmほど、内径13mmほど。
プラムが外形20mmほど、内径15mmほど。
バンプレストは外形20mm強、内径14mmほど。

ホビーベースのトラスはプラムのものより内径・外形とも少し小さいです。従って3種のトラスに互換性はほぼありません
違う製品同士でトラスの連結は出来ませんし、バンプレストのトラス付属のライトを取り付けるのも無理。

でも実は一部互換可能なパーツもあり


前述のように外形・内径だけ見るとプラムよりやや小さい寸法なんですが、トラスを構成しているポールの太さとなるとちょっと話が違ってきます。
実はポールの太さはプラムだけ少し細く、バンプレストとホビーベースはそんなに変わりません。
なので実は、バンプレストの連結パーツは使う事が一応可能です。


しかしちょっと緩くてバンプレストの連結パーツだけで組むとグラグラして安定しないため、ホビーベースの連結パーツを併用しないとダメです。しかしバンプレストの連結パーツは看板を挟んで取り付けられるという他2社には無い機能があるので、そこまでしても使う価値はあると思います。


もう一つ、他社製品と互換可能なのがLEDライト接続用のパーツ(詳細は後述)。このパーツはプラムのトラスに取り付ける事が可能。つまりプラムのトラスにホビーベースのLEDライトを取り付ける事が可能・・・なんですが、ホビーベースのライトをプラムのトラスに取り付けるためにはホビーベースのトラスセットを購入しなければならない事になるわけで、それならホビーベースのトラスを使えよ、という(笑)
この接続パーツがLEDライトの付属品なら話は違ったのですけどね。

ホビーベース製品との組み合わせ

マルチプレートとの接続


トラスを柱としてマルチプレートに差し込んで立たせるためのパーツが付属しています。
画像の右側がトラスにハメ込む方の面。


これをトラスの端に装着。


ピンはマルチプレートの大きい方の穴に合う径になっているので、プレートの四隅に差し込むことが可能です。プレートの表・裏どちらにも差し込み可能。


寸法の解説で触れた通り、このトラスセットの寸法はマルチプレートに合わせられているので、プレートを床としてステージを組む事が可能。トラス小は床の脚として丁度良い高さです。

このホビーベースのトラスセットが他社製品よりも優れていると思うのがこれ。
プラムも「プラ・アクセサリー04:ステージセット」という床のパーツが出ているのですが、あまりにも面積が小さ過ぎる上に価格が高いので、圧倒的にホビーベースマルチプレートの方が良いと思います。
ただ、マルチプレートはfigmaスタンドなどの支柱を差す為の穴がたくさん空いている形状なのが惜しいところ。そのままスタンドを挿して可動フィギュアを立たせられるのではありますが、スタンドで支えているなんてディオラマとは言えないと私は思うのですよ。

LEDライトの接続


ホビーベースから出ているLEDライトをトラスに装着するためのパーツが付属しています。


トラスに挟んで装着。


挟むツメの部分は、トラスの斜めに走る「く」の字の根元にピッタリ合うようになっていますので、こう装着すれば確実に等間隔でライトを設置可能です。


ボールジョイントの受けの部分にライトを取り付け。


ステージのライトとしてこんな風に使えます。
LEDライトの「コ」の字型の部分の接続も、このトラスとの接続部分も保持がしっかりしているので、LEDライトの重さで外れてしまうような事はそうそうなさそう。

パワーユニットについては所持していないので割愛

ホビーベースのLEDユニットはボタン電池でも使用出来ますが、別売りの外付け有線パワーユニットを使う事も可能。このパワーユニット使用時に配線をトラスに這わせるための、線を挟める隙間が付いた連結パーツも付属しています。が、私はパワーユニット持っていないのでこれについては割愛です。

このトラスセット1セット分でどのくらいのステージが作れるか

買い足せばいくらでも拡張可能な商品ですが、とりあえず1セットでどのくらいの大きさのステージに出来るかをやってみました。

マルチプレートは1セットで2枚なので、まずはこの枚数で組んでみました。この広さならかなり高さのあるステージが組めますが、トラス小が2本余ります。床の真ん中辺りにも脚を付けてやりたいところなんですがプレートに柱としてトラスを立てるためのパーツは8つしかありませんので、トラスセットが1セットだと柱が4本なら脚も4本が限界です。


この広さだと一人用のステージというところでしょうか。


マルチプレートを2セット購入して床板3枚だとトラス中が2つあまりますが3人でも丁度良いくらいのステージになります。ただ、ここまで床板の面積があると、プレート2枚の時以上に床の脚は4本だと心許無い。


しかもこれだと高さはトラス大1本分しかないため、ステージとしては低すぎ。ライトが頭にぶつかりますよね。


なので脚は無しにしてしまい、トラス小を連結してやって高さを上げてやった方が良い感じです。


これならギリギリで頭にライトがぶつからなそう・・・ですが、やっぱりこれではステージとしては低すぎますね。

という事で、トラスセットが1セットのみだと小さめのステージしか作れません。

総評

後発なので当然と言えば当然なのですが、先行した他社製品に無い利点が多いです。
ステージのトラスと言えばやっぱりシルバー。塗装してしまっては組み換えの仕様を捨てる事になってしまうので、最初からシルバーの成型色のトラスセットが出ないかな、と以前から思っていたのですよ。穴だらけのマルチプレートではありますが、床板を付けられるというのも良いですし、模型としての形状が他社製品よりも出来が良いホビーベースのLEDライトを(当然ではありますけど)ステージに付けられるのも良い。
切る・貼る・塗ると言った加工をせずにそのまま可動フィギュアと組み合わせて遊ぶのであれば、トラスは現時点ではホビーベースのものが最も良いと思っています。材質がABS製なので、加工をする場合は材質がスチロールであるプラムのトラスの方が使いやすいでしょう。

欠点を挙げると、連結パーツがやや外れやすい事。プラムに比べると僅かに緩い。

真っ直ぐに連結する分には問題無いですが、このつなぎ方だとちょっと外れやすい。あと連結パーツが味気ない形状なのも残念。バンプレストのものみたいにいかにもボルトで止めている金具であるかのような形状だと良かった。

以上、ホビーベースのトラスセットのレビューでした。
引き合いに出したプラムやバンプレストのトラスもレビューするかもしれません。


S.H.フィギュアーツの園田海未星空凛東條希、あとアオシマの「DJブースコレクション」のスピーカーを4つ、周りにバンプレストの特製ステージセットのライトを置いて撮ってみました。


こっちはBiBiの3人のS.H.フィギュアーツ(絢瀬絵里西木野真姫矢澤にこ)でPCのモニタをバックスクリーンに見立てて並べてみました。

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