いよいよセガプライズでもラブライブサンシャインが展開開始!
第1弾の千歌を早速レビューです。
ディフォルメではないサンシャインのフィギュアはこれまでまだリリースされていなかったので、注目している人も多いかと思います。
商品名:ラブライブ!サンシャイン!!スーパープレミアムフィギュア”高海千歌”
メーカー:セガ
キャラクター原作:アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」
全体
プライズは生産数については一般販売されるフィギュアよりもおそらく多いと思いますが、景品原価に制約があるためにコストの制約が厳しい。その中で出来るだけクオリティを上げようという狙いからか、前作ラブライブ(μ’s)のセガのSPMフィギュアから、成型色での色分けを細かく行う事で塗装荒れを抑えつつ、成型色自体も安っぽくならないよう配慮されていました。
今回も同様に細かく成型色で色分けがなされ、細部のみ塗装という仕様。
画像は撮っていませんが、腕は外れた状態でブリスターに入ってパッケージされており自分で差し込んで組み立てます。また今シリーズは浜辺ベースに置く為の小物(千歌はヒトデと貝殻。詳細は後述)が付属するという仕様。この付属品は小さいので、うっかり気が付かずにブリスターと一緒に捨ててしまわないように注意。
大きさ
SUNNY DAY SONGの穂乃果と並べて新旧主人公で。
スケールは大体同じくらいという感じでしょうか。
同時に登場となったSPMの桜内梨子と。
・・・・何か微妙に千歌が大きい。
スケールが合ってませんよね。これはガッカリ。
セガプライズはμ’sも身長差がきちんと再現されていませんでしたけど、「それは僕たちの奇跡」のにこはともかく、それ以外は原作の身長差を知らない人だったら別に違和感は感じないだろうという感じでした。でもこれは身長差がどうとかそういう話ではなく、明らかにスケールが合っていないと思います。
翌月登場となったSPMの果南と並べたところ。梨子ちゃんと並べた場合に比べればマシですが、千歌の方がスケール大きめ。でも身長差は合っているような・・・。
マリーさんと比較。マリーは屈んでいるので分かり難いですけど、身長差は大体設定通りかな?ただ、やっぱり千歌はスケールが大きい感が。
曜ちゃんと。
これはもう明らかに千歌の方が大きいですよね。この2体が並べられないなんて・・・。
善子と。
善子は設定では千歌より1cmだけ背が低いはずなので、千歌よりちょっと背が高め。でもやっぱり千歌の方がスケールが大きい感がありますよね、顔が大きいし。
ハッキリ言ってしまうと、この千歌は他のキャラとバランスがおかしいのですよ。頭の大きさや胴体・腕の太さからすると他のキャラよりも明らかにスケールが大きい。しかしこのバランスのままフィギュアをもし縮小出来たとしたら、他のキャラより背が低すぎる。そんなバランスで作られてしまっているのです。
まあ善子まで6体出た時点で他のキャラも身長差はおかしいのですが、この千歌は抜きん出ておかしいバランスなんですよ。ラブライブシャンシャインの公式サイトのトップにある画像って、他の絵に比べてみんな体型が幼いですよね?あれを立体にしたらこんな感じかも。
※追記 9人全員で並べて
9人全員揃いましたが、今までのセガプライズのμ’s以上にスケールがバラバラ。詳細はSPMのAqours 9人全員のレビューを見てください。
千歌は花丸と並べるなら違和感無い感じ。
※追記 フリューのSSSフィギュアとの比較
後発で開始となったフリューのSSSフィギュアの千歌と比較。フリューの方が少し小さめのスケールです。
各部
パッケージにも使われているメーカー公式の画像よりも若干アイプリントが大きくなった印象。公式の画像だと顔が全然似てないと思っていたのですが、実物の方が似ていると思います。とは言え、もう一歩足りないかな。正面よりも他の角度から見た方が似ているように思えます。
髪は今回も成型色による色分けがなされており、濃いオレンジの方が成型色で、上からハイライト色を吹いてグラデーションという仕上がり。グラデーションも綺麗で、色そのものもいい感じです。
もみあげの部分は髪パーツではなく顔の方に付いており、ここは塗装なのでよーく見ると微妙に質感が違うのですが、本当に注意深く見なければ分からないくらいに髪パーツと色味が合わせられていますね。
一方でリボンの色は、隠ぺい力の低いイエロー厚く塗って発色させているために質感が「分厚い」のが残念。髪や制服にここまで透明感があるなら、リボンも透明感があってしかるべき。まあプライズでそこまで言うのも酷な話だとは思いますが、成型色がホワイトかオレンジなのなら、薄くイエローを吹くとかじゃダメだったのかな?なんて思うのは素人考えでしょうか。
制服もホワイトとグレーが成型色で色分けされています。ホワイト部分のツヤ消し処理がちょっと甘いのが残念なところ。梨子ちゃんはきちんとツヤが消えているのですが。
スカーフの赤は塗装ですがパーツは襟のグレーと一体ではなくスカーフ部分だけ別になっているようで塗り分けの荒れも無く綺麗。塗装ですが成型色の制服部分と比べても違和感の無い質感で良い感じ。
後ろ側の襟やスカーフの翻った造形もよく出来ています。エッジも非常にシャープ。
ちょっと残念なのが風になびくスカーフのタイ状の部分のシャープさが足りない事。厚ぼったい。同時に出た梨子ちゃんのこの部分はきちんとシャープなんですけどね。
袖のグレーも色分けで再現されています。袖のフチも薄くてシャープ。
指は今回も爪が塗り分けられています。
パーティングラインが処理されていないのが残念。まあプライズでは厳しいとは思いますが。
スカートは成型色の上から一部シャドー吹きがされているという仕上がり。
風になびくスカートの質感を感じさせる造形も素晴らしいのですが、この成型色ベースの仕上げが非常に良いです。ほんの少し微妙に光が透ける感じがリアルだと思うんですよね。
前作SDS衣装のSPMフィギュアでも思いましたが、硬いメカならともかく、人間のフィギュアにおいては成型色の透けも使い方次第です。
脚もパーティングラインは処理されていませんが、何故か左膝の右側面辺り(赤丸で示した辺り)だけ処理されています。何ででしょうね?
台座
台座は砂浜のディオラマ風となっています。
μ’sのSPMと違い、プライズフィギュアでは良く見られる六角形の形状になりました。この形状は複数のフィギュアを好きなように密集して配置出来るのが特徴ですが・・・
波打ち際のディオラマであるために、横にしか繋げられない。これじゃ六角形の意味が無いような。
一応、こういう風に水同士が接しないようにすれば並べられなくも無いですかね。ポーズからすると、この2体だけならこの並びが良いですね・・・でもスケールが合ってないんだよな。
台座はクリアーブルーの成型色にサンドカラーで塗装。砂浜の部分は「Aqours」の文字以外は平らなのでイマイチ砂の質感が感じられないのが残念。情景テクスチャーペイントとか塗ってみるといいのかも。
波打ち際と砂浜の境目はサンドの上からブルーで塗装っぽいです。赤い線よりも右側は水があまり透けていないのがお分かりになるでしょうか?この辺だけブルーが吹いてある。
そして波側面だけは、水なのにサンドカラー。この角度で見るとなんだかおかしな塗装なんですが・・・
上方向から見ると、「波打ち際で水が透けて砂が見えている」ように見せている表現なんだと思います。これはなかなか凝ってますね。写真に撮るとイマイチなんですが、実物は結構それっぽく見えます。
この水の部分、ここまでの画像では下が背景の白っぽいグレーの色なので鮮やかに見えますが・・・・
下に黒いものを敷くとこんな感じ。見え方がかなり違いますよね。波打ち際だけはクリアブルーが吹いてあるために下地が透けず、明るく見えます。台座の裏側に好みの色を塗装、あるいはお手軽に紙を敷くなどしてみても楽しめるかと思います。
付属品
ヒトデと貝殻が付属。どちらも成型色の上から薄く色を吹いてあるようです。ヒトデは生き物なので透明感があって良いと思いますが、貝殻はベタ塗りにしてくれたほうが良かったと思います。
特に固定の方法があるわけではなく乗せるだけなので紛失注意。上にただ乗っかっているだけなので、平らな砂浜がなおの事砂に見えない(笑)でもこういう付属品で変化を付けられると言うのは面白いと思います。ディオラマで地面を作る材料などを使って手を加えるのであれば、砂に埋まった状態にした方が良いでしょうね。
総評
顔はもう一歩似せ具合が足りない気もしますが、今回も相変わらず高いクオリティです。造形はもちろん、細かい色分けのおかげで塗装の荒れも少なく、逆に成型色の質感がうまく活きていると思います。
予想外に良かったのが台座ですね。実物を見る前は「別にそんな風にしなくても良いんじゃない?どうせ砂浜は平らだろうし」と思っていましたし、実際に平らで砂の質感が足りないのですが、水の部分が綺麗で見栄えがします。あと何より地面があると、ディオラマになるとやっぱりキャラクターが生き生きとしてくると思います。
しかし後発の同シリーズのキャラと比べてバランスがかなりおかしい。果南やマリーさん辺りと並べるのならそれほど違和感無いのですが、曜ちゃんや梨子ちゃんとはとても並べておけない。何でこういい加減なんでしょうね。そこがきちんとしていなくては、全員揃える意味が無いだろうと。単体のフィギュアとしては良いと思うのですが、台無しですよね。
以上、セガSPMの千歌のレビューでした。
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