昨日8/29に発売となったS.H.フィギュアーツのにこっちをレビューします。
※9/6追記
脚の塗装で気になる部分があったのでメーカーに連絡して交換してもらいましたので、画像の追加や追記をしました。
どうやら私が手にしたのは状態の悪いものだったみたいです。
製品情報
商品名:S.H.Figuarts 矢澤にこ(僕らは今のなかで)
メーカー:バンダイ
キャラクター原作:アニメ「ラブライブ!」
S.H.フィギュアーツ ラブライブ! 矢澤にこ (僕らは今のなかで) 約120mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア 新品価格 |
内容
本体、交換用表情3種、交換用手首パーツ、スタンド、という内容で特別変わった付属品はなくシンプルな構成ですが、手首の種類が非常に多いというのは今回も変わらず。
本体
発売前にあみあみで製品に近いサンプルの画像(この記事の一番下に商品ページへのリンクを載せています)が出ましたが、それとも若干変更があります。
2段になっているスカートの上側(柄が入っている方)の色が若干明るくなり、ちょっと2段のスカートそれぞれの色の差が大きくなりました。
あと衣装のホワイトは塗装ではなく成型色になっています。
それ以外については各部の説明にて。
造形については特に変わってはいないのですが、実物を手にして思ったのが腕がちょっと長いかな、というところ。にこっちにしては脚が長いプロポーションなので、バランス的に腕もちょっと長めになっていますね。
他のラブライブのS.H.フィギュアーツやfigmaと比較
S.H.フィギュアーツの穂乃果と比較。「START:DASH」衣装の3人に比べてこのにこから始まる「僕らは今のなかで」衣装はプロポーションが細身になってたのでもしかして・・・・と思ってはいたのですが的中。
「START:DASH」衣装の3人よりも小さいです。イメージ的にはにこの身長はこのくらいでも良いのですが、残念ながら背が低いのではなく明らかにスケールが小さいのです。頭の大きさなんて全然違いますよね。
同じS.H.フィギュアーツ、同じ「ラブライブ」からの商品化なのにスケールが合っていないのです。
でも・・・・
figmaの穂乃果と比較。スケール的には同じくらいです。若干S.H.フィギュアーツのにこの方が小さいというか細い感じはありますが。身長はfigmaの穂乃果の方が若干高い。劇中のイメージだとにこはもっと小さいと思う人は少なくないと思いますが、実は公式設定では2人は3cmしか差がないので、スケールは近いと言って良いでしょう。
figmaの穂乃果が出た時に、S.H.フィギュアーツとスケールが目に見えて違う事を残念に思いましたが、にこ以降のS.H.フィギュアーツのスケールからすると結果オーライでしょうか。
※追記
翌月に登場となったS.H.フィギュアーツの真姫と並べて。
ちょっと真姫ちゃんは身長が高めです。
※さらに追記 他のラブライブのS.H.フィギュアーツと並べて
遂に9人全員が揃いました。
※他の8人のレビューは以下
S.H.フィギュアーツ 西木野真姫(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ絢瀬絵里(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ 東條希(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ 星空凛(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ 小泉花陽(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ 高坂穂乃果(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ 園田海未(僕らは今のなかで)
S.H.フィギュアーツ 南ことり(僕らは今のなかで)
凛ちゃんがちょっと背が低めだったり、希が全体的にやや細めな感じはありますが、大体設定身長準拠という感じのようです。劇中の印象は必ずしも設定身長通りではありませんけどね。
※10/19追記 figmaのにこと比較
figmaの矢澤にこと比較です。
ほぼ同じスケールですが、figmaの方がやや身長が低いです。
各部
各部について造形や塗装、可動などについて書きます。
頭部
目を空けた笑顔。
発売前、他の表情に比べてこの顔は似せ具合が一歩足らないかな、と感じていました。が、実物を手にしてみるとこれが良い感じなんですよ。
別角度から撮ってみましたけど、やっぱり写真だとちょっとイマイチなんですよね。全然伝えられていなくて恐縮なんですが、立体として実際に見ると良く似てます。何で写真だとイマイチに見えるのかは不思議ですが。
キリっとした顔。
これは逆に実物の方がちょっと残念。造形やアイプリントは変わっていないのですが、口元のスミ入れじゃなくて印刷かな?これの色がイマイチ。
色がオレンジ過ぎてちょっと浮いてしまっていますね。もう少し濃いブラウン系か、あるいはピンクが良かったと思います。
ただ、造形やアイプリントは非常に良く出来ています。
ウインク顔。
劇中では曲のイントロでの投げキッス?の時の顔。これはなかなか使い勝手が良いです。これも口の中の色がオレンジ過ぎるのがやや気になります。
にっこにっこに~。でもこれをやるなら口元が「に~」な笑顔の方が良かったと思いますが、ライブ衣装ならこういう笑顔の方が使い勝手が良いという判断でしょうか。
受けの穴は後ろ方向に大きく切り欠きがされているので、結構大きく動かせます。
首周りだけは肌色が塗装になってしまっています。成型色が白だからか塗装とは言っても透明感があり、成型色の肌色との質感の差が少ないのが救いです。ここは肌色成型にして欲しかったところ。ちなみに首のチョーカーは色が白ですが、塗装の工程の都合からか成型色ではなく塗装。それならなおの事首周りを肌色成型にして欲しかったですね。
穂乃果ら「START:DASH」衣装の3人はこの首の根元に可動がありましたが、残念ながらにこにはその可動はありません。大きさが小さいせいでしょうか?首を肌色成型に出来なかったのもそのせいかな。
胴体
先ほども書きました通り衣装のホワイトは成型色ですが、質感は充分です。完成品もののホワイトの塗装と言うのは、生産効率の問題で短時間で発色させる為か厚塗りになっている事が往々にしてあります。この衣装はディテールが細かいので、もし塗装であったらモールドが潰れてしまったかもしれない事を考えると、成型色で良かったかな、と思います。
肩関節。ここは穂乃果ら「START:DASH」衣装の3人と基本的に同じ構造ですが、関節と上腕が袖の間を通っている作り。figmaの半袖キャラによくある構造です。
関節は本体側の受けが引き出せるようになっているのも同じです。
袖の上側には、関節実軸を逃がす為の切り欠きなどはありません。なのでそのままではあまり腕を横に上げられないのですが・・・
「START:DASH」衣装の3人は上腕のロール可動が無くてポーズがイマイチ決まり難かったのですが、にこは袖があるデザインのおかげで上腕にロール可動があります。
下半身
というのもこのスカート、何と軟質ではなく硬い材質で出来ています。
そのため、スカートにぶつかるとそれ以上外側に可動させる事は出来ません。という事でここまでしか脚が上がらない。もちろん座る事なんて出来ません。まあライブ衣装なんで座る必要はないですが、この可動範囲はちょっと厳しい。何で軟質にしなかったんでしょうね。
※追記
次に出たS.H.フィギュアーツの真姫はスカートが柔らかくなって可動範囲が広がりました。何故ににこは硬いのか・・。
ちなみにこのスカート、何故か裏側がかなり白くなっています。多分ツヤ消しクリアの吹きすぎだと思いますが。何でこんなところに吹き過ぎるのか謎です(笑)たまたま私が入手したのがそうだというだけかもしれませんが。
※9/6追記
メーカーに交換してもらったところ、スカートの中は白くなっていませんでした。単に私が状態の悪いものを引いただけのようです。
見え難い部分ですが、腰にはちゃんとお腹の部分があってチラっと見えます。この部分は下半身側に固定のようで、腰の可動はこの部分と胴体の間だけです。
スカートだけでなく、その上にある大きな黒いリボンも硬い材質です。説明書にも書かれていますが、サスペンダーの先の部分がリボンにぶつかってしまうので、腰を回転させる時は擦れて塗装が剥げない様に注意。
サスペンダーを指で持ち上げる、あるいは下半身を少し引っ張りながら回せば、接触させずに回転させられます。
残念ポイントその2。
ニーソックスを履いているならここでロール可動というのが定番。「START:DASH」衣装の3人もそうでした。しかしにこは残念ながらここに回転可動がありません。
ニーソックスとは言ってもフチがゴワゴワしているデザインだからでしょうか?
このため内股にするポージングの幅が狭い。股関節の根元だけで内股にするので、画像が限界です。
これは個体差というか、たまたま私の運が悪かっただけかもしれませんが、太ももの裏側だけニーソックス部分のツヤ消しクリアがきちんと吹かれていないようで、ツヤが出てしまっています。
何でまたこんなところだけ吹かれていないのかは謎。
※9/6追記
交換してもらったところ、きちんと裏側までつや消しになっていました。
膝を曲げてみると膝関節はツヤ消しクリアが擦れて剥がれてしまっています。関節はクリア拭かなくてよいのに・・・。
※9/6追記
交換してもらったところ、膝関節にツヤ消しクリアは吹かれていませんでした。そりゃそうですよね(笑)
ブーツは上面側だけツヤが消えて白くなってしまっています。すねとブーツのパーツを組み立てた後、マスキングしてクリアを吹いているのでしょう。クリア吹いてから組み立てれば良いのに・・。
※9/6追記
交換してもらったところ、ブーツの上面がツヤ消しにはなっていませんでした。
推測するに、検品の段階でツヤ消しクリアの剥げか何かがあって、組んだ状態のまま上からツヤ消しクリアを吹いたのではないかと。だからブーツの上面や膝関節がツヤ消しになり、スカートの中が白くなっていたのだと思います。
足首の可動範囲はそれほど広くありません。接地はこのくらいが限界です。
付属品
手首パーツ
これだけ沢山付属しています。・・・・・が、ピースサインが無い。つまり「μ’s、ミュージックスタート!!」の円陣が出来ません。開いた平手は2種類もいらないからピースを付けて欲しかった。やっぱりあの円陣はやりたいし、実際アニメ2期12話でこの服装でやってますからね。
上から4番目の手首は、ハート型を作る手首。
台座
台座はハート型で、μ’sのロゴとにこのサインが印刷されています。
「START:DASH」衣装の3人の台座は土台が大きすぎて無駄な感じがありましたが、こちらはコンパクトで無駄がなくて良い感じ。ロゴやサインが入っているのも良い。ラブライブのグッズ等に使われているこのサイン、キャラ毎の個性が出てて好きです。
総評
下半身の可動がとにかく残念ですね。スカートが硬いので脚が全然開けない。ニーソックスと太ももの間でロール可動がないので内股に出来ない。「START:DASH」衣装の3人を先に見ていただけに予想外でした。せめてニーソックスのロール可動があればもうすこし下半身のポージングに幅が出たのですが。
上半身は首の根元こそ可動が無いですが、他は非常に良いです。デザインがデザインなんだからあって当然ではありますが、上腕の回転が出来るとやっぱりポージングの範囲が飛躍的に高くなります。
プロポーションはちょっと細身な印象がありましたが、実物を手にしてみると悪くない感じです。顔はもっと丸い方がイメージなのですが、こればっかりは元になった絵の違いなんで仕方がないですかね。
造形面に関しては、あえて言うならもう少し腕の造形に肉感があるとなお良かったですかね。あと、何と言うか全体的なバランスの取り方はまだ微妙にfigmaに一日の長があると思います。首周りだけ肌色が塗装なのも止めてほしい。figmaはこういう「肌が一部分だけ塗装」というのを絶対やらないですよね。面積から言ったら小さいけれど結構ガッカリするポイント。そういう細かい部分の認識がバンダイにも欲しいです。
細かい不満点は若干ありますが、下半身の可動がもう一歩なのを除けば他は十二分な出来で、もう本当にfigmaに追いついてきた感があります。
以上、S.H.フィギュアーツのにこにーのレビューでした。
S.H.フィギュアーツ ラブライブ! 矢澤にこ (僕らは今のなかで) 約120mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア 新品価格 |
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やっぱB社クオリティーですね。お写真拝見させていただきましたが塗装が荒いし不良も多い。
ブログ管理人です。
うーん、そうですか?特に塗装が荒いとは私は思わないですね。首だけ肌色が塗装なのは良くないとは思いますが。
不良についても、特にバンダイ製品が不良品が多いとは思いません。同価格帯の他社製品であるリボルテックとかfigmaでも、不良品に当たった頻度は私は同じくらいですね。今回はことりちゃんに続いてにこ、と2回連続で不良品に当たってしまいましたけど。