今更ですが、アルティメット版のスネークのレビューです。
アルティメット版ロストクランの8体目として発売されました。
- 商品名:「スネーク・プレデター アルティメット 7インチ アクションフィギュア」
- メーカー:NECA(ネカ)
- キャラクター原作:「プレデター2」
ネカ プレデター2 アルティメット スネーク プレデター フィギュア NECA ULTIMATE SNAKE PREDATOR 新品価格 |
内容
本体、マスク装着頭部、ディスク(開・閉2種)、スピア(伸・縮2種)、スカルトロフィー、手首パーツ一式、ファングブレードx2、という内容。
劇中にアーマーを装備していなかったロストクランメンバーの中で、唯一スネークだけはアルティメットになっても胴体の新たな装備が無く、新規武器もファングブレードという武器が2つあるのみ。なんだか他のメンバーより付属品が寂しい感じがします。
本体
肌色が成型色で他が塗装。ただし肌も一部のみ塗装といういつもの仕様。デジタルプリントが使われているためか塗装のクオリティは非常に高いです。
スネークの特徴である毛皮のような部分は、旧素体と違ってファー素材となっています。
NECA公式の画像ではこの部分はファー素材の色のままなんですが、実際の製品ではパープルっぽい色が部分的に吹かれています。こういった毛皮って、色が単色でも光が透けている部分は白っぽく見えるので、それを狙った塗装でしょう。かなりリアルな質感に感じられます。
旧素体と比較
スネークはシリーズ5にて、旧素体で一度商品化されています。
左がアルティメットで右がシリーズ5。
旧素体では毛皮はPVCのパーツで、肩に掛けている毛皮が何だか布袋みたい。アルティメットのファー素材の方が質感が良いと思います。
旧素体版も当時のNECAのフィギュアにしては比較的塗装の手が込んでいる印象がありましたが、アルティメット版はデジタルプリントだけあって圧倒的にクオリティが向上しています。体表が細かくて派手なだけにそれが如実に出ている印象です。
旧素体は肌色も塗装でしたが、アルティメットでは肌色が成型色で透明感があるのも旧素体よりも良いところ。
足首に関してはどちらも体表のパターンは似たような印象。オレンジの色味は旧素体の方がやや赤っぽいです。
各部
可動に関しては基本的にアルティメット シティハンターと同じなので本記事では基本的に言及しません。スネークは特に可動を妨げるものは無く、ガントレットが無い都合で前腕に回転が無いくらいしか可動範囲の差はありません。
頭部
先にも書きましたがデジタルプリントで塗装のクオリティが高いです。
目はアルティメット版でNECAの独自解釈でヘビのような目になっています。
劇中には存在しないマスク装着状態。
NECA公式の画像では鮮やかなゴールドなんですが、実際の製品はかなり淡いゴールドです。
淡いゴールドとカッパーっぽい色のツートンカラーになっていますが、塗装としては全体をゴールドで塗装した後に上からクリアオレンジウォッシングしてカッパーにしているようです。
デザインはコブラの頭をモチーフにしているのでしょうか。他のプレデターのマスクとはあまり似ている部分が無いようでいて、でもプレデターのマスクのデザインの範疇にきちんと収まっているように感じられます。
このマスク、目の部分がゴーグルになっておらずに中の目が見えています。
ゲーム「プレデター ハンティンググラウンズ」のマッチ終了時のデモでプレデターが咆哮を挙げる時に起こるバクみたいだ(笑)
それはさておき、他のプレデターのようなマスクの機能は無いという事・・・?と想像を掻き立てられるところではあります。
胴体
シティハンター素体で、アーマーが何も無し。
デジタルプリントのおかげか体表の模様が細かく、ネットの塗装も細くて綺麗。
毛皮のファー素材は部分的にパープルが吹かれており、リアルな質感です。
ただ、時々毛が抜けてくるのが難点ではありますね。
肩のファーは、肩から斜めにかけている紐に取り付けられています。このため、頭部を一旦外せば取り外す事も可能です。
腕
上腕は肌色の成形色部分に上からブラウンでウォッシングされているようで、肌色が他の部分より色が暗くて透明感がやや少な目。
下腕はガントレットがなく布あるいは皮を巻いている形状。パッと見はシャーマンやストーカーに似ていますが、それら2体とは違って内側面が開いていて腕の素肌が見えています。旧素体もそうでしたがスネーク専用のパーツです。
この内側面から覗く肌は成型色ではなく塗装となっています。つまり前腕だけ肌色が塗装。成型色よりも濃い肌色で色が違う・・・のですが、前述のように上腕は肌色がウォッシングで色が濃く、こちらには近い色味。
NECAのプレデターでは恒例の「ここだけ肌が塗装」なんですが違和感は少ないです。このための上腕のウォッシングなんでしょうか?
また紐のディテールも布部分と同じ色ではなくグレーでしっかりと塗り分けがされています。
ちなみに旧素体のスネークでは、前腕のこの部分は塗分けられておらずに布部分の色で塗りつぶされていました。
下半身
腰回りのパーツはシティハンター等と同じですが、その上からお尻の布とファーが接着されています。なのでここのファーは外す事は出来ません。
付属品
スカルトロフィー
ディスク
これもいつも通り開・閉の2種付属。色はカッパーなので、アルティメットのダメージ版シティハンターを持っていないならこのディスクの開状態をシティハンターに流用しても良さそう。
スピア
これもいつものヤツ。
これまでに散々付属し、ものによって塗装は単色だったり塗り分けが細かかったり様々ですが、今回のスネークは塗装が手の込んでいる部類。
スピアの本体というか中心部分の塗り分けが比較的細かく、それ以外もゴールドで先端だけシルバーというちょっと派手目な印象。
ただ相変わらず伸びた状態のスピアは曲がってしまっています。
シティハンターのアルティメットが出た時に、スピアが改善されていれば良かったのにな、と今更ながらに思います。毎度の事ですけど。
手首
ファングブレード
今回のアルティメット版で新たに付属となった武器。劇中には存在しないNECA独自デザインです。
大小2つの刃を備えた鎌状の武器。
毎度の事ですが武器持ち用の手は左に比べて右は指の開きが狭いので、ちょっと持たせ難い。
NECA独自デザインですが、プレデターらしい感じはあると思います。
両手に持たせられる事もあり、チョッパーのシミターブレードに通じるシルエット。
胴体にアーマーが無いから当然プラズマキャノンも無いので、ディスクを除けば近接武器しか持っていませんね。
総評
付属品がちょっと寂しい感じはあります。
劇中ではボア、ブラザーボア(ストーカー)、シャーマンもアーマーがありませんでしたがこの3人はアルティメットで胴体に装備するものがNECA独自デザインで追加になった。しかしスネークだけはそれが無く胴体はアーマー無しのまま。
思うに、毛皮があるからアーマーを追加は出来なかったのでしょう。
ボアやストーカーは劇中で胴体に身に付けていたものをそのままで上からアーマーを装備するようになっていますが、毛皮はファー素材とは言っても上からアーマーは無理がありそう。
あと、毛皮が見えなくなってしまったらスネークではなくなってしまうという気がします。ボアやブラザーボアは劇中でマスクを付けていてそれぞれ別個のデザイン。彼らもアーマーを付けていないのが特徴ではあるのですが、アイデンティティはマスクの方だと思います。
でもスネークはマスクを付けていないので、他のプレデターと比べての一番の特徴はこの毛皮ですよね。だからこの毛皮はアーマーで隠すわけにはいかないのだろう、と私は勝手に思っています。
なのでアーマーが無いのは勝手に納得しているのですが、それなら独自デザインの武器がもう1種くらい欲しかった気がしますね。
ギラギラのマスクが妙にハマる
アルティメットのエルダープレデターのレビューでも書きましたが、プレデターのマスクがアーマーと違う色というのは基本的にカッコ悪いと私は思います。
が、このスネークは何かこのマスクだけギラギラの淡いゴールドなのが妙にハマっているというか、キャラが立っている感じがします。
ファーが白っぽいから違和感が少ない、というのもあるかもしれませんが、これでマスクがアーマーと同じカッパーだったら何かそれこそ個性が無かったような気がする。
胴体に新規の追加装備が無いのも含めて、センスのある独自要素だと感じています。
流石に1万円は高い
付属品が少ないから他のプレデターに比べて割高に感じるという話ではなく、シャーマン以降のNECAのプレデター全体に言える事なんですが流石に価格が高いと思います。
アルティメットの最初の頃のシティハンターやジャングルハンターが初販時は5000円前後だった事を考えると倍の値段。
デジタルプリントで塗装のクオリティが上がったとは言え、ちょっと許容し難い値段の上がり方です。まあ予約なら7500円くらいで買えたのですが、それでも結構な上がり方だよな・・・。
以上、アルティメットのスネーク プレデターのレビューでした。
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プレデターのフィギュアが欲しい人へのアドバイス(おすすめ等)
映画の実物の形状にそこまで詳しいわけではないのであまり確実な事は言えませんが、プレデターのフィギュアについてはそれなりに詳しいつもりです。
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