結構前からある製品。前面が開閉可能になっており出し入れが行いやすいケース。
figmaやリボルテック、S.H.フィギュアーツといった1/12スケールくらい(5~6インチ)の可動フィギュアの収納におすすめです。
- 商品名:ニュークリアコレクションケース W400UV
- メーカー:エポック
内容
バリエーションについて
本記事でレビューするのは「クリア」ですが、同じもので色が「スモークブラック」もあります。また同種のケースとして一回り小さいサイズの「W300UV」というのも発売されています。
以前はこのW400UVの高さがもっと高い「LW400UV」というのが販売されていたようなんですが、現在は販売されていないようです。
大きさ
パッケージに書いてある説明によると
外寸 幅394x高さ182x奥行き166mm
内寸 幅375x高さ169x奥行き148mm
figmaでは標準的大きさであろう「ラブライブ!サンシャイン!!」の小原鞠莉と並べてみました。鞠莉の身長はfigmaスタンドの台座部分を含めてちょうど14cmというところ。
ガタイがもう少し大きめのものと並べてみました。
左はリボルテックヤマグチの雷電(メタルギア ライジングリベンジェンス)、右はfigmaのサムス・アラン(メトロイド Other M)。このくらいのサイズの可動フィギュアでも入ります。
サムスは足を真っすぐ延ばして身長17cmというところなので、完全な直立だと入りません。少し足を開けばfigmaスタンドを使用して台座の分の高さがあっても大丈夫。
雷電は身長16cmくらいなんですが、鞘を背中にするとこれの頂点まで19cmくらいあって天面に当たってしまって入りません。鞘は腰に動かす必要があります。
figmaやS.H.フィギュアーツといった国内メーカーの可動フィギュアなら、ほとんどのものは入ると思いますが、身長が高めのキャラだと無理なものもあるでしょう。
ひな壇を取り付けた状態だと段の高さはそれぞれ30mm。各段の奥行きは手前と中心が49mmで一番後ろの段だけ48mm。
一番後ろの段ですら、天面までの内寸は11cmほどもあるので、小さいものを並べて飾ると空間がかなり空いてしまいます。小さいものをたくさん並べるにはあまり適さないケースだと私は思います。
左から順に海洋堂のドクロマン(プラスではない方。)、掌動仮面ライダーのショッカー戦闘員、誰得?!俺得!!の素ボディを一番後ろの段に置いてみました。身長は10cm~10.9cmというところ。
素ボディは本当にギリギリですけど、ちょうど良い感じ。ひな壇はこういった1/20スケールくらいのフィギュアを並べるのに良さそうです。
大きさが近い他のケースと比較
ダイソーの400円ケースと比較
左右幅はダイソーの方がほんの少し短い程度ですが、前後奥行は4cmほど、高さは5cmも違います。
収納容積と値段のコストパフォーマンスからすればダイソーの方が上ですが、ダイソーケースはよほど背が低いキャラでない限りはfigmaやリボルテックといった可動フィギュアは入れられないのが残念なところ。
W400UVは標準的な大きさの国内メーカー製可動フィギュアを入れられます。加えて前面の開閉(後述)があるので、本当に可動フィギュアにはとても適しているケースです。
ホビーベースのモデルカバー スクエア超横長と比較
前後の奥行きはほぼ同じですが、左右幅は8.5cm、高さは10cmもモデルカバーの方が広いです。
特に高さがあるのがモデルカバー超横長の方の利点なんですが、こと1/12スケール前後の可動フィギュアに関して言えばこの高さは無駄。出し入れを頻繁に行いたい可動フィギュアの場合には前面が開閉可能なW400UVの方が適していると思います。
モデルカバーは出し入れを頻繁に行わない固定フィギュア、1/8スケールくらいに適しているケース。ただ、モデルカバーって同じホビーベースのマルチプレートがきっちり収まるサイズになっているので、これを使って可動フィギュアをたくさん密集気味に飾る場合に綺麗に収まってくれるという利点がありますね。
W400UVにマルチプレートを入れると中途半端になってしまうんですよ・・・(これについては後述)
前面が開閉
プラスチック製のケースというのは模型関係のメーカーだけで見ても数社から発売されていますが、このケースが他社製品と違うのはケースの前面が開閉するという構造。このために出し入れが非常にしやすい。
他社製品は底面だけが別の部品でそこで取り外して中にものを入れるという構造が多いですよね。
前面はストッパーがしっかり付いており、勝手に開いてしまうような事はまずありません。
前面の角の辺りにダボが付いています。
本体側の側面板の近くにダボがあり、側面板とこのダボの間に前面のダボが挟まる事で固定されます。
開ける時もちょっと引っ張るだけで開けられます。
この前面開閉のメリットが生きるのはやっぱり可動フィギュアだと思います。固定のフィギュアならケースに入れたら後はもう取り出すことはほぼ無いという場合がほとんどかもしれませんが、可動フィギュアなら動かして楽しみつつ、それ以外の時もしっかり飾っておきたいという方は数多くいらっしゃるかと思います。
フィギュア出し入れ時の注意点
ヒンジの保持力の低下
開封直後は前項の画像のように前面を開けた状態で勝手に閉まってしまう事はなく保持出来ます。しかし所詮はスチロール樹脂の勘合。何度も開閉を繰り返していると摩耗して保持力が低下します。ストッパーのダボは余程の回数の開閉を行わなければ大丈夫そうですが、ヒンジの部分は結構あっけなく保持力がなくなります。
フィギュアを出し入れする際は、何かで前面を支えておいて行った方が無難です。開けたままで保持出来ていると思ったら不意にパタっと閉じてしまってフィギュアに傷を付けるとも限りませんので。
この前面のヒンジ部分は、もっと摩耗しにくいようにもう一工夫欲しかったところ。
身長が高いフィギュアの出し入れに注意
先程も引き合いに出したfigma サムス・アランを入れた状態。
この前面の開閉はヒンジの軸が天面より2cmくらい下の位置のため、ケースの高さぎりぎりくらいのものは一旦傾けるようにしないと出し入れ出来ません。このため高さがギリギリのフィギュアだと前面の開閉により出し入れがしやすいというメリットはちょっと薄くなってしまいます。
持ち上げての移動が楽(重量があるものを入れた場合は要注意)
この構造のもう一つのメリットが持ち上げての移動が楽という事。
他社製品に多く見られる構造の場合、底面を持って持ち上げないと底面が外れて落下しますが、このケースは前面だけが別パーツで他は一体です。その前面部分も不意に外れるような事は無く、勝手にパカパカと開くような事もありません。持ち上げて移動させたい時に底面以外を持っても大丈夫。
ただ、一体とは言っても完全な一体のパーツとして成型されているわけではなく、底面は部品が別でダボを接着して組み立てられているようです。
これは底面から見た状態なんですが、矢印で示した部分にダボがあって組み立てられているのが分かるでしょうか。(透明なんで分かり難いかも。)
なので重量があるものをケースに入れる場合は、持ち上げる時は底面を持たないと危ないかもしれません。
フィギュアを入れてみた例
過去にレビューした事のあるフィギュアを中心に、ケースに入れてみました。
「魔神英雄伝ワタル」のROBOT魂
左からROBOT魂 龍神丸ver.2、ROBOT魂 龍王丸、ROBOT魂 戦王丸。
3体くらいが妥当だと思います。
「魔神英雄伝ワタル」のネクスエッジスタイル
幻神丸、龍神丸、戦神丸、空神丸の4体。
ROBOT魂よりも小さいので、4体でも結構余裕を持って入ります。ちょっと上に無駄なスペースが空きすぎる感じがしますかね。
(ちなみにこの4体はダイソーの400円ケースでも収まります。)
RIOBOTのブロディア
RIOBOTのブロディア(サイバーボッツ)も入りますが、出し入れする時はバックパック上面の出っ張っている部分を引っかけないように注意が必要です。
3体くらい入りそうなので、ブロディアのカラーバリエーションを3種とも持っている人はまとめて入れておけるかも。(私は1Pカラーしか所持していないので試せませんが。)
figmaやS.H.フィギュアーツなどは8体~9体くらいが妥当
フィギュアとケースの対比だけで見ると10体くらいは余裕で入りそうな感じがするのですが、実はそこまで入りません。
というのもスタンドが場所を取るからです。
figmaとかS.H.フィギュアーツってアームの付いたスタンドが付属してこれで立たせておくようになっていますよね。figmaスタンドとか魂STAGEとか。このスタンドのアームがかなり出っ張りますから10体以上も入れるなんて無理です。
こういったアーム付きのスタンドが無くても安定して自立出来るフィギュア、あるいは自立させる方法があるというなら別ですが、そうでないなら8体~9体が妥当でしょう。
ケースに収まっているのはfigmaの「ラブライブ!サンシャイン!!」のAqoursの9人。
figma 高海千歌
figma桜内梨子
figma松浦果南
figma黒澤ダイヤ
figma渡辺曜
figma津島善子
figma国木田花丸
figma小原鞠莉
figma 黒澤ルビィ
スタンドのアームも邪魔になりますが、スタンドの台座同士もぶつかり合う為に入れ方にちょっと工夫が必要です。
それにしても、後ろのスペースが無駄ですね。
figmaスタンドにしても魂STAGEにしてもあんなにアームを長くする必要は無いと私は常々思っています。ただこのケースへの収納に関して言うと、あんまりぎゅうぎゅうに詰め込んでも見栄えが良くないし出し入れが容易でなくなると思うので、このアームのせいで余計なスペースを取ってしまっているくらいの方が実は丁度良い、という感もあります。
ラブライブの可動フィギュアにピッタリ
前述のfigmaのAqoursもそうですが、ラブライブは9人なのでこのケースが本当に丁度良いです。
S.H.フィギュアーツのμ’s「僕らは今のなかで」
S.H.フィギュアーツの「僕らは今のなかで」衣装のμ’sの9人。
S.H.Figuarts 絢瀬絵里
S.H.Figuarts 西木野真姫
S.H.Figuarts 矢澤にこ
S.H.Figuarts 高坂穂乃果
S.H.Figuarts 園田海未
S.H.Figuarts 小泉花陽
S.H.Figuarts 星空凛
S.H.Figuarts 東條希
S.H.Figuarts 南ことり
これも台座がぶつかるので、向きを逆にして互い違いにしてスペースを稼いでいます。このS.H.フィギュアーツのラブライブの台座ってキャラクターのサインが印刷されているので本当は逆向きにはしたくはなかったのですが、どうにも収まらないために絵里・にこ・穂乃果の台座は逆向きにしています。
S.H.フィギュアーツもスタンドのアームが出っ張るのでなんとかぶつからないように配置しています。
figfixのμ’s「タカラモノズ」
figfixの「ラブライブ!」のμ’sの9人。
figFIX高坂穂乃果 チアガールver.
figFIX 絢瀬絵里 チアガールver.
figFIX 南ことり チアガールver.
figFIX 星空凛 チアガールver.
figFIX 園田海未 チアガールver.
figFIX 東條希 チアガールver.
figFIX 西木野真姫 チアガールver.
figfix 小泉花陽 チアガールver.
figfix 矢澤にこ チアガールver.
figmaやS.H.フィギュアーツは可動なのでポーズを変えられますが、figfixは固定フィギュアなのでポーズを変えられない。そのくせ背中にfigmaスタンドのアームが付いていて場所を取るので難儀しましたが、何とか9人納められます。
何とかスタンドがフィギュアに接触しないように、台座がぶつかるので向きを変えてスペースを確保して入れています。
ねんどろいどのμ’s「僕らは今のなかで」
ねんどろいども9体で丁度良いくらいです。ねんどろいどのスタンドのアームはそこまで場所を取らないのでfigma等に比べると素直に収まります。
ただ、上のスペースがかなり空いてしまうんですよね。後列だけ何かで高さを上げてやればもっと見栄え良くなりそうです。
スタンドさえ何とかなればもっと入れられますが・・・
向かって左側は「ラブライブ!」μ’sのfigma9人。
figma 高坂穂乃果
figma 絢瀬絵里
figma 南ことり
figma 園田海未
figma 星空凛
figma 西木野真姫
figma 東條希
figma 小泉花陽
figma 矢澤にこ
右側はS.H.フィギュアーツの「START:DASH!!」衣装の3体
S.H.フィギュアーツ 高坂穂乃果
S.H.フィギュアーツ 園田 海未
S.H.フィギュアーツ 南ことり
左の9人のfigmaはホビーベースのマルチプレートを敷き、バンダイの「ネクスエッジスタイル」に付属の台座のアームとfigmaスタンドの先端部分を組み合わせて使っています。
これですとfigmaスタンドほどアームが場所を取らず、差す場所もかなり自由が利きますのでフィギュアをかなり密集させて飾る事が可能です。しかしマルチプレートは他社製品なので寸法が合わずに中途半端。前後の幅こそ丁度良いのですが、左右幅が合わないので綺麗に納める事が出来ません。
なので右側のスペースにS.H.フィギュアーツの3体を入れてます。
重ね合わせが可能
これは他社製品のプラ製ケースもそうですが、同じケースを上に重ねて置く事が可能になっています。
底面はフチの部分以外が一段へこんでおり、ここにもう1個のケースの天面がはまります。ダイソーの400円ケースやホビーベースのモデルカバーに比べると重ねた時の安定感はやや良いです。
とは言えケース同士がきっちり固定されるようなものではないので、あまり重ねるのは危険。壁などを背にしない場合はせいぜい2段重ね(それでも人がぶつかる可能性のある場所は危険だと思います。)壁などを背にしてもせいぜい3段までじゃないでしょうか。
ダイソーのメタルラックと組み合わせて棚にすると使い勝手が良い
ケースの寸法がダイソーで売っているスチールラック(商品名はジョイントラック)に丁度良いので、直接ケースを積み重ねるよりもこのラックに乗せて重ねた方が安全ですし、キャスターを付けると移動させるのにも便利。とは言え、ケースが落ちないように注意は必要です。
この画像のラックは棚板45x25cmで組み立てています。
でも実は45×20の棚板でもW400UVは収まりますし、前後の余計なスペースが出来ないのでベターです。ダイソーのラックは延長ポールを使って高くすれば、3段の棚にも出来ます。
(本当は45×20の棚板で組んだ3段のそれにW400UVを3つ乗せたものを写真撮って載せたかったのですが、高さがありすぎて背景が見切れてしまうのであきらめました。私はW400UVを5個買いまして、ダイソーのラックの2段と3段を組んでそれに乗せています。前項のラブライブのフィギュア達は撮影時に入れ替えているのではなく、普段から写真の状態でケースに入れています。)
総評
可動フィギュアを動かして遊ぶ・遊ばない時もきちんと飾る。
その両方を満たすには、プラスチック製のこのサイズ帯のケースでは最適だと思います。特にラブライブのfigma、ねんどろいど、S.H.フィギュアーツには丁度よいのでオススメ。
以上、W400UVケースのレビューでした。
Google検索にて拝見させていただきました(^-^)g”
詳細なレビューありがとうございます♪
おかげさまで購入・百均ケースからの移行導入への決定打の情報になりました
コレクションも凄いですね(^o^)/
ブログ管理人です。
ご参考にして頂けたたようで幸いです。